牛車 (ものと人間の文化史 160)

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  • 法政大学出版局
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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784588216015

作品紹介・あらすじ

平安時代、畿内において牛車が乗用具の主流となり、王朝文化の一翼を担うようになったのはなぜか。次の時代には継承されず、衰退していったのはなぜかを、交通史や技術史との関連から探る。また、絵巻や日記・物語に描かれた多彩かつ華麗な牛車の種類、その構造と機能を紹介しつつ、位階による乗車規制、交通ルールとトラブル、さらには密会の場としての牛車まで、利用の実態を明らかにする。

感想・レビュー・書評

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  • 「牛車で行こう!: 平安貴族と乗り物文化」
    京樂真帆子 先生の著作と同時に拝読。
    そちらのほうが用にして簡を得てるという気がします。
    そちらに物足りないという方にお勧めします。

  • まえがきに乗用具の発達形態をおおまかに5段階で説明している

    1 人力 輿,駕籠
    2 動物に乗る 馬
    3 人が車輪付きの乗用具で運ぶ 人力車,夫夫車車
    4 動物が車輪付きの乗用具で運ぶ 馬車,牛車
    5 動力エンジン付きの乗用具 汽車,自動車

    櫻井さんの「輿」の本に「日本の乗用具の歴史をみると,各時代を代表するものは,奈良時代の輿,平安時代の牛車,鎌倉・室町時代の騎馬,江戸時代の駕籠,明治時代の人力車など」219

    そうだ。なぜ,1 ->4->2->1と辿ったのか。それならこれらを勉強しよう。
    ものと人間の文化史で,櫻井さんが輿,牛車,駕籠を書いている。

  • 牛車好きの、牛車好きによる、牛車好きのための、牛車の専門書

    当時の牛車の値段まで記述してあって感動しました

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著者プロフィール

1938年,愛知県名古屋市に生まれる.愛知学芸大学卒業,愛知県内の小中学校および愛知県教育委員会義務教育課長を歴任.
交通史研究会会員,名古屋郷土文化会理事,春日井市文化財保護審議会委員.
著書に,『尾張の街道と村』(第一法規出版,1997),『駕籠(ものと人間の文化史141)』(法政大学出版局,2007),『幕末の尾張藩』(中日出版社,2008),『輿(ものと人間の文化史156)』(法政大学出版局,2011),共著に,『下街道』(春日井市教育委員会,1978),『ぼくらの愛知県』(ポプラ社,1984),『社会科基礎学力の指導』(明治図書,1985)など.

「2012年 『牛車(ぎっしゃ)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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