宇宙でいちばんあかるい屋根

著者 :
  • ポプラ社
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本棚登録 : 406
感想 : 79
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591079072

感想・レビュー・書評

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  • 姉の書棚より。

    主人公である中2の「つばめ」と、
    口の悪い不思議なオバサン「星ばぁ」による
    ビルの屋上の物語。

    つばめは、星ばぁとの短い期間の関わりを通して、
    今まであえて目を向けようとしていなかった様々な事柄と向き合い行動し、
    成長をしていきます。

    年頃の女子なので星ばあによくもわるくも振り回されますが、
    最終的には家族のような温かさに胸を包まれるような気持ちになりました。
    小学生~大人まで読めるほっこりストーリーです♪
    子どもでも読みやすいように簡易な表現やひらがなも多めに採用されており、作者の配慮も感じられ、好感をもてました。

  • 中学生の女の子つばめと、星ばあとつばめが名付けた、謎のおばあちゃんと関係を深めていく話。
    星ばあみたいに、口は悪くても本当は心があたたかく優しい人って、なかなかいない気がする。
    いまは、親も祖父母も、子供に必要以上に過保護で甘い人が多い気がするので、こうやって厳しい愛のある事を言える大人と接する機会がない現代の子供たちは、ちょっとかわいそうな気もしました。
    愛情があるから、相手に厳しい事を伝えたり叱ったりできる、また何も言わなくても相手を優しく見守ることも。

    星ばあは魅力的だったけど、主人公のつばめは個人的に嫌いだと思った(笑)野中さんの物語の主人公は、わりと好きなキャラクターが多いけどこの子はダメだったなぁ…

  • 映画で見たものの原作。私は基本的に原作読んでから映画が好きなんだけど、これに関しては逆で良かったように思う。結構違う部分もあるんだけど、基本的なところは一緒で、こうやって文章で読むと、より分かるって感じ。関係ないけど健太郎君、残念ね・・・

  • どんくさくてせっかちな、信念のない主人公。

    そんな彼女は、一人のお婆さんとの出会いを通して強くなる。

    「自分がどんな屋根の下にいるか知ってる人は強い。自分を知ってるってことさ。」

    私たちは誰しも、屋根に守られて生きている。

  • ジャンルは何だろう.ファンタジーでもミステリーでもないんだけど,ちょっと非現実な心温まるお話.星ばあとの交流で多感な中学生女子つばめの心も癒されていく.最後の糸電話のところ,本当に繋がったらよかったですね.

  • 『ぴしゃんちゃん』と似たような、ちょっと不思議系泣かせる小説。
    疲れた時にはこういう優しいあまい話が楽でよろしい。
    ぴしゃんちゃんの時も思いましたが、
    星ばあの云う事がいちいち正論でカッコイーです。

  • こういうカワイラシイ装丁のものにはだまされやすい

    たぶん「こんなもんでしょ」という感想を持つだろうと
    読む前に考えていた通りの感想
    ハズレじゃないけどアタリでもない
    さて次は何を読もうかな・・・な読後感
    ところどころつじつまあってないのが気になったなー
    10代で読むならいいかもしれない

    「知らないもんはないもんだと決めつける、そんな狭い心を無知ってんだ」
    ってとこはイイナとオモッタ

    他のも読んでみたいとは思わなかったけど
    すばやく読み終えたのと
    イイナと思えたところがあったので星3つにしておこう

  • 野中ともそ
      ポプラ社 (2003/11)

    表紙がかわいいです
    14歳の少女つばめと 嫌味で品のない星ばぁ
    二人の心が触れ合って
    とてもあたたかいストーリーでした

    この著者は初めて読みました
    やさしい文章でひきつけます

    ただ「感動のラスト」 とありますが ちょっと物足りない気もしました

    ≪ 暮らす人 屋根に生きざま 伝わって ≫

  • 中学生のつばめと、星バアと言われるおばあさんが
    梅雨から夏にかけて、書道教室のあるビルの屋上で知り合い
    まごついてばかりいるつばめと、辛辣で明朗会計(?)の星バアの
    あたたかいやりとり
    時は過ぎて、同じ形には戻らない、切なさ
    中学生の恋や友達関係、家族のこと、思春期ならではの感覚
    もう、ずっと昔のことだけど、こうして小説になって読むと
    鮮やかに思い出すんだよなぁ

  • イラストレーション/峰田美史 ブックデザイン/緒方修一、留目かおり

著者プロフィール

作家、イラストレーター。ニューヨーク在住。98年「パンの鳴る海、緋の舞う空」で小説すばる新人賞受賞。主な著書に『フラグラーの海上鉄道』『宇宙でいちばんあかるい屋根』『カチューシャ』『世界のはてのレゲエ・バー』『おどりば金魚』『チェリー』『犬のうなじ』『ぴしゃんちゃん』『鴨とぶ空の、プレスリー』『海鳴屋楽団、空をいく』『つまのつもり』など。

「2016年 『虹の巣 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

野中ともその作品

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