怪人二十面相 (少年探偵・江戸川乱歩 文庫版 第 1巻)

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591084120

感想・レビュー・書評

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  • コナン(小林芳雄?)はここから来てる感じがして面白かったです。
    7つの道具がまさにその印象を受けました
    ・きみのはたらきのことを、学校でみんなに話したら、ぼくと同じ考えのものが十人も集まっちゃったんです
    → 少年探偵団「聞きこみ」探偵方法
    ・なまじっか、おとななんかより、子どものほうがすばしっこいし、相手がゆだんするから、きっとうまくいくと思いますよ
    ・7つの道具
    万年筆型懐中電燈、小型の万能ナイフ(さまざまの刃物類が折りたたみ)、なわばしご、万年筆型の望遠鏡、時計、磁気、小型の手帳と鉛筆、小型ピストル
    ピッポちゃん、可愛い鳩=信仰的な対象
    伝書バトはラジオでもあり、飛行機でもある
    眠りの小五郎⇒眠って絵画を盗まれたことからの由来だとも考えられる

    ・二十面相って血が嫌い
    ・西洋のギャング映画を比喩で使用
    ・小林少年を幼いと印象づけるためにあえて漢字を少なく表現している。会話の時の口調も
    ・明智小五郎がダメな時大概寝ている
    →美しい夫人に弱い
    ・二十面相の仲間は黒服
    ・乞食の赤井寅三=赤井秀一(FBIのメンバーであり、その中でも屈指の実力者として活躍しています)
    ・相撲とりのようにりっぱな体格の警視総監→松本清長?か白馬
    ・中肉中背で、八字ひげの美しい刑事部長→ 遠山 銀司郎
    ・背広姿でツルのようにやせた白髪白髯の北小路博士→阿笠博士?
    ・中村捜査係長→目黒警部?
    ・怪人二十面相→怪人二重面相→裏の顔?
    コナンに似てる部分が多いためこじつけたところが多いですww
    今でも尚この話を参考に作品ができることに納得しましたし感動しました!
    解説
    ・江戸川乱歩は初めよし後悪しー竜頭蛇尾の性格
    筋はルパンと同じ、題名を怪盗としたかったが盗むがダメで→怪人
    ・二十面相はヘリコプターを小さくしたようなフランス製の機械で自由自在に空をとぶ
    ・明智小五郎と小林少年と少年探偵団の知恵くらべの冒険談
    ・特徴は、どのお話にも拳銃やナイフが出てこない
    ・少年探偵小説というものは、むろん私が発明したわけではない。昔からそれはあった
    ・明治末期から大正初期にかけての三津木春影の少年探偵もので、翻案の「呉田博士」シリーズが殊に人気があった
    ・江戸川乱歩が少年探偵を書くようになって森下雨村、小酒井不木両氏が、少年探偵小説をよく書いた
    ・西洋の少年探偵小説は、日本ではやっているようなどぎついものではなく、もっとおっとりしたものが多いexエラリー・クイーン
    ・西洋では長篇は初めから一冊の本として出版するのが常道であり、日本は印税では引きあわないので、先ず雑誌に連載するのが常道になっている
    ・朝日放送(大阪)の脚色と主題歌よかったらしい

    • ナカジマさん
      怪人…今でこそ使われなくなった言葉ですが…やはり怪しい魅力を感じますね。
      拳銃やナイフをいつかわなくともスリルを描けるというのは、ひとえに...
      怪人…今でこそ使われなくなった言葉ですが…やはり怪しい魅力を感じますね。
      拳銃やナイフをいつかわなくともスリルを描けるというのは、ひとえに怪人の怪しさゆえでしょうか。
      コナンに通じる人物設定の考察…かなり面白いと思います。
      2023/11/15
    • りんさん
      コメントありがとうございます!
      拳銃を出さないなど年齢に配慮した内容は当時でも考えられていたのはなかなか興味深かったです。
      子供向けの小説な...
      コメントありがとうございます!
      拳銃を出さないなど年齢に配慮した内容は当時でも考えられていたのはなかなか興味深かったです。
      子供向けの小説なのに対しここまで大人関わらず面白いと思える推理小説は無いと思います
      コナンの件は私がコナン好きっていうのもありますがこの本の影響あると思います
      2023/11/15
  • 戻ってきた明智探偵!
    この前とは随分違うな。
    あの時の明智は何だったのか

    • リッスさん
      イメチェンの違いに驚いた
      イメチェンの違いに驚いた
      2020/04/02
  • 明智探偵と二十面相の戦いがとても白熱していて面白かったです

  • 小学生の頃、図書館でコツコツ借りて全作読んだ。明智さんがかっこよすぎる。

  • このごろ東京では怪人二十面相の話題で持ちきりです。
    その名の通り素顔が分からず老若男女なんにでも変装する怪盗です。
    しかも盗みに入る前には必ず予告状を送り、どんなに警備を固めても必ず盗み遂げるという怪盗です。
    ある時実業家の羽柴家に予告状が届きます。
    慌てた当主の柴田壮太郎氏は、近年噂の名探偵、明智小五郎に警備の依頼を出します。
    しかしその依頼状を持ってきたのはまだ十二歳の少年、小林秀雄くんだったのです。

    こうして名探偵明智小五郎とその弟子の小林少年と、盗賊の怪人二十面相との長きに渡る対決が始まるのです。

    ***
    そろそろ9歳の次男にもこういう本を!と思って渡してみたらなんとか読めたみたい。
    私も小学生以来の再読。当時は何とも怪しげな、大人の世界への入り口のような気分でしたが、今読むと読者に対してかなり素直ですね。

    隠れ家での二十面相は「これが素顔かわからないけれど」との但し書きつきですが「三十歳くらいのにこにこ笑った洋装姿できれいに髪を縮らせたひげのない好男子」とのこと。
    なんかイメージでは二十面相ってもっと世慣れてダークな面を持つおっさんだと思っていたのですが(小学生にとって三十歳は十分”おっさん”でしょうが)、案外爽やかな風貌ですね。
    本来は才覚溢れる若者なんだけど、戦後のゴタゴタで自分の才覚を生かせる就職先もなく、お楽しみ半分力試し半分で泥棒やってみました~な感じなのだろうか。

  • ひいいいいいいいいいいいいいいい

  • 子供のころに完全読破した江戸川乱歩の名作、怪人二十面相シリーズの第一作です。先日読了した【ビブリア古書堂の事件手帖】の中に、少年探偵団をテーマにしたお話があり、それに触発されて購入しました。(笑)
    確か、この作品を初めて読んだのは小学校3年生くらいの頃だったと思うのですが、とにかくワクワクドキドキしたことを、今でも鮮明に覚えています。そして、時を経て今読んでみての感想は・・。
    全く変わらず、今読んでもすごく面白かったです!
    決して人を殺さない怪人二十面相は、悪人なのですが、ヒーロー要素抜群で、めちゃくちゃ魅力的!ちょっとドジな部分があるのがまたいいんですよね。^^ 時代を超えて、大人から子供まで楽しめるエンターテインメント活劇です。

  • ・怪人二十面相と少年探偵団が対決するところがオススメです。
    ・名探偵とその助手の子供が怪人二十面相との知恵のぶつかり合いを書いています。子供の勇気と二十面相の抜け目のなさなどその話の内容が面白く仕組まれていると思いました。

  • 怪人20面相の知恵は、凄いと思った。
    そして、ハラハラドキドキした。
    最後、明智探偵が、怪人20面相の変身を見破ってつかまえたから、明智探偵も凄いと思った。

  • 長男がこのシリーズをほとんど読破しました。ミステリー好きです。

著者プロフィール

1894(明治27)—1965(昭和40)。三重県名張町出身。本名は平井太郎。
大正から昭和にかけて活躍。主に推理小説を得意とし、日本の探偵小説界に多大な影響を与えた。
あの有名な怪人二十面相や明智小五郎も乱歩が生みだしたキャラクターである。
主な小説に『陰獣』『押絵と旅する男』、評論に『幻影城』などがある。

「2023年 『江戸川乱歩 大活字本シリーズ 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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