- Amazon.co.jp ・本 (167ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591085004
感想・レビュー・書評
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あまりにも有名な星新一の「空への門」
赤木かん子先生はさわやかと形容していたけど…強烈に皮肉じゃないか…????と思うんだけども、違うんかコレ。
クリス・ネビル「宇宙少女アン」
こっちのが爽やかってかジュブナイルなの分かる。
宇宙人が絵にかいたような人間味のなさ(そりゃそうだなんだけども)なのがまた面白い。
志村貴子先生の「ぼくはおんなのこ」
やっぱり志村先生は”性”のテーマが強いんやね。
イアン・マクラウドの「わが家のサッカーボール」
すげえ…なんだこれ…。
幻想小説かと思ったらファンタジー?でもなんだ、このリアルさは…。
すごい…しかもなんかこう、ちゃんといい話だしな…。
すごい才能だ…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
●空への門 / 星新一 著
●宇宙少女アン / クリス・ネビル 著
●ぼくは、おんなのこ / 志村貴子 著
●嘘つきな人魚 / 菅浩江 著
●わが家のサッカーボール / イアン・マクラウド 著
解説 / 赤木かん子 -
小説
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SFアンソロジー。
あまり好きなテーマではないかな。
クリス・ネビル『宇宙少女アン』は良いジュブナイル。 -
2015年6月23日
<SF selections vol.6 Metamorphosis>
装画/宮城 挿画/東田亜希
装幀/井上則人デザイン事務所 -
お気に入りのジュブナイル
さすがのオチ「空への門(星新一)」は、現実の世界そのものであるとともに、ゴールにいたるいろんなルートを指し示す。いい作品だと思う。
まるで竹取物語のような「宇宙少女アン(クリス・ネビル)」は、むしろこっちが日本的で愛情にあふれている。
マンガの「ぼくは、おんなのこ(志村貴子)」はさっぱり意味不明。
比較的長編小説「嘘つきな人魚(菅浩江)」は少しばかり奇抜だが、きれいなエンディングだ。
「わが家のサッカーボール(イアン・マクラウド)」も既読の気がする。おもしろくない変身話。
それでもかん子さんの解説はいいなぁ。 -
志村貴子の「ぼくは、おんなのこ」が読みたかったので。評判通り細い線の美しい絵でした。題名から性同一性障害の話かと思いましたが、SFでした。この本全体がSFです(よく見たら題名がSFセレクションだった)。中学生の司が、自分の顔をした女の子の夢から目覚めると世界中で男女の性別が入れ替わっていた。パニックになる人もいたけど、学校の友達などは女になってみたかった、などと受け入れていたりする。彼(彼女?)の兄は失踪して家にいないのだが、妻の京子さんは残った家族を見守っている。司の目を通じてその温かさが伝わってきて、こんなひといいなって思う。最後に司は言うのだ。「予言してしまおう。ぼくらの未来は明るい」うん、きっと閉塞した世界でこの奇病が救いになる人は多いだろう。これだけがマンガで、他4篇は小説。中では菅弘江さんの『嘘つきな人魚』がSFというよりファンタジー色があったので、私には読みやすかったです。解説には確かにこれは、ファンタジーでなくSFだって書いてありましたが。こちらはなんと、ベストSF2000国内編第1位と日本推理作家協会賞をダブル受賞したのだそうです。