([か]2-3)てのひら怪談 庚寅 (ポプラ文庫 か 2-3)

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  • Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591118597

感想・レビュー・書評

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  • 軽妙な語り口の方が怖い。目の前で知り合いの話を聞いている感覚になる。幻想的なのもいいけど、日常に紛れ込む違和感を拾うような話が良かった。

  • 今回は、ひっそりと本職の人がまぎれているそうです。

    最後の方にあったからでしょうか?
    それとも想像すると、ぞっとするからでしょうか?
    壁一面の絵の話、が非常に記憶に残ります。
    読んでいて理解ができないものもありましたが
    もう一回読んで理解してしまったら、それはそれで…。

    鳥、も想像すると怖いです。
    何がどうして、一斉にそうなったのか…。
    知りたいような、知りたくないような。

  • ついオチとか怖さを求めてしまうけど、不思議な感じで意味不明で終わるのもそれはそれであり。

  • 久しぶりに読んだらやっぱりシリーズ全巻ほしくなった。
    厭な話と愛くるしい話と読んだのを後悔するような怖い話と綺麗な話と、とにかく怪談ってお得だな、とつくづく。

    飛雄「朝の予兆」
    解体作業が始まる直前、Kさんの上司はティンパニの連打を聴いた。守衛はピアノの短い旋律を聴いた。 仲町六絵「水晶橋ビルヂング」(ちょっと羨ましい。)
    朱雀門出「やまんぶの帯」(夢か昔話みたいな展開で、しかも最後にああなるっていうのが。)
    「こふぇんね」 平金魚「祈り」(今回の収録作は妊娠の話とお母さん、母親の話がいつにもまして怖すぎないか。)
    で、私の茶色い地毛が、風に揺られてやけに大きく広がるってんなら、私は父さんの娘ってことよ。 影山影司「祟りちゃん」(かっこいいいい。)
    金子みづは「燈火星のごとく」(タイトルを見返してああ、ってわかる話は好きだ。)
    クジラマク「自然薯」(思わず二回くらい読み返した。厭ァな話なのに軽快すぎてもう。)
    宇津呂鹿太郎「遺髪」(昔一番こわかったこと)
    飛雄「ワゴンの乗客」(感触が。)
    綾倉エリ「パッチン留め」(あれ?ってなってるのにつつがない話も好きだ。)
    北詰渚「カチンコチン」(おかげでこの擬音が怖くなった。もとから怖かったのか。)
    クジラマク「スクランブル」(厭だ。)
    内藤了「踏まれる」(語り手が怖い。)
    平金魚「お兄ちゃんの夜」
    崩木十弐「腹話術」(タイトルが。)
    我妻俊樹「百合」(一番怖かった。)
    死神は見送るだけである。 空守由希子「遅れた死神」
    武田若千「市松人形」(かわいい。しれっと。)
    仲町六絵「鳥の家」
    有井聡「三柱」(世界終るんじゃないか。)
    葉原あきよ「狸の葬式」(おいてけぼり。)
    サイトウチエコ「この家につく猫」(ふわっとした。)
    再生モスマン「マーくんのごちそう」
    吉野あや「丑三つ時に」

    ちなみに相変わらず君島慧是さんが別枠で大好きで。
    いつの日か短編集出ないだろうか。

  • 全体的にお話の完成度が上がってきた感じがします。

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著者プロフィール

加門七海
<プロフィール>
東京都生まれ。美術館学芸員を経て、1992年『人丸調伏令』でデビュー。伝奇小説・ホラー小説を執筆するかたわら、オカルト・風水・民俗学などへの造詣を生かしたノンフィクションも発表。自身の心霊体験をもとにした怪談実話でも人気を博す。小説に『203号室』『祝山』など、ノンフィクション・エッセイに『大江戸魔方陣』『お咒い日和』『墨東地霊散歩』『加門七海の鬼神伝説』など、怪談実話に『怪談徒然草』『怪のはなし』など多数。

「2023年 『神を創った男 大江匡房』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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