(011)穴 (百年文庫)

  • ポプラ社
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (155ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591118931

感想・レビュー・書評

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  • 人生の穴にはまってしまって、そこから出られない人達の物語三編。
    こんな時期に読むには気が重くなってしまうものばかり。

    穴に入り込んでしまうのは、致し方ない場合と自ら入り込んでしまう場合とがあって、この中ではカフカのケースだけが唯一自ら入り込んだパターン。自ら入った場合は出ることも可能なのに出ていけない。そこから出られれば新しい世界も開けるかもしれないのに…自ら縛ってしまう人間の悲劇。

    長谷川四郎は初めて読みました。というか、この方知りませんでした。第三の新人の一人だそうです。暗い話ではあるが文章はきれいだと思った。

    ゴーリキィは本を読んだ事はなくて、NHKの劇場中継で「どん底」を見た事があるだけでした。どん底も行き場のないやりきれなさが残る作品でしたが、こちらもその類いです。ただ、行き場のない人達の中にもユーモアがあって、人間臭さが感じられて、この中では一番面白く読めました。

  • カフカ『断食芸人』
    軽みというかコミカルな味がありますね。

    長谷川四郎『鶴』
    満洲の兵隊もの。実体験がベースにある模様。

    ゴーリキイ『二十六人とひとり』
    ゲスい!そして哀れ。

  • 希望も何もない『穴』
    どの作品も本当に穴でした…。

  • 2013.3.25

    『断食芸人』カフカ
    カフカ読んだの変身に続き二作目。少し変で重く暗い。

    『鶴』長谷川四郎
    地下からのぞく広大な岡。拡大されどことなく非現実的。

    『二十六人とひとり』ゴーリキイ
    限定された世界での生きる望みとか気の持ちようの大切さ。
    ゴーゴリと名前似てるな。

  • まさしく、穴だ。
    深い深い穴。
    暗くて、窮屈で、見上げる空は遠く小さくて。
    そんな穴を思わせる作品ばかりだった。
    自分からは絶対に読まないような作品ばかりだった。

  • 1106いくらかに読了
    うすぐらい (あんまりおぼえてない)

  • うーん…?

著者プロフィール

ツイッターやインスタグラムで恋に悩む女性にむけて優しく背中を押す言葉を投稿している。著書に『だから、そばにいて』(ワニブックス)、『好きでいて』(セブン&アイ出版)、『何度も諦めようと思ったけど、やっぱり好きなんだ』(KADOKAWA)などがある。ツイッター @kafuka_monchi インスタグラム @kafuka022

「2020年 『だから、そばにいて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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