活版印刷三日月堂 海からの手紙: 海からの手紙 (ポプラ文庫 ほ 4-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591153291

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第二弾

    こちらも4編からなる連作。
    いやー面白かった。
    登場人物がみんな素敵なヒトばかり。
    どれもよかったけれど、個人的には「あわゆきのあと」が重松清っぽくて好きかも。
    それから豆本にも興味がでました。
    一度見てみたいと思います。

    第六弾まで買ってあるので、続けて読む予定です。

    • mofuさん
      dolphin43さん、こんにちは♪

      第2弾も良かったです。
      『あわゆきのあと』の広太くんの素直さと優しさに泣かされっぱなしでした
      dolphin43さん、こんにちは♪

      第2弾も良かったです。
      『あわゆきのあと』の広太くんの素直さと優しさに泣かされっぱなしでした
      2020/03/08
    • mofuさん
      途中で文章が消えてしまったので…。
      スミマセン。。

      豆本も実物を見てみたくなりますね。
      第3弾も手元にあるので、続けて読みたいと思...
      途中で文章が消えてしまったので…。
      スミマセン。。

      豆本も実物を見てみたくなりますね。
      第3弾も手元にあるので、続けて読みたいと思います(*^^*)
      2020/03/08
    • いるかさん
      mofuさん

      コメントありがとうございます。
      このシリーズ 私も引き込まれました。

      第5・6弾は巻頭ページに活版印刷された1ペ...
      mofuさん

      コメントありがとうございます。
      このシリーズ 私も引き込まれました。

      第5・6弾は巻頭ページに活版印刷された1ページあるんです。
      是非、見てみて下さい。
      じっくりと見ると、本当に味のある一文字一文字です。
      その後の本の感想も楽しみにしていますね。
      2020/03/08
  • H31.1.12 読了。

    ・前作同様に活版を通したハートフルなストーリーでした。弓子さんの活版印刷の技術も向上し、常に新たな技術を得ようという姿勢も今後楽しみな展開が待ってそうな予感。
    「海からの手紙」が特に良かった。「我らの西部劇」には続きがありそうな終わり方だったので、今後に期待。
    続編も読みたい。

    ・「本には文字しかない。色も形も重さもない。でも、その言葉が、わたしたちのなかで色や形や重さを持ったものになる」
    ・「不思議なものだ。活字はここに確かに存在する。だが「文」というものはない。「意味」もない。活字で文を組んでも、バラせばもとのひとつひとつの活字に戻ってしまう。なのに、刷り上がった文からは、思いが浮かび上がってくる。声が浮かび上がってくる。その人がそこにいるような気がする。」
    ・「人間、生まれたときは手ぶらで、なにも持ってない。苗字とか住所とか肩書とかだんだん持ち物が増えてくるんだ。」
    ・「部屋の中を見回す。これが全部文字……。言葉で世界を表そうと思ったら、これだけの量が必要なのか。」
    ・「傷があるからこそ形が生まれ、命が宿る。傷がない人生は生きているとは言えない。」
    ・「時間は流れる。人は変わる。それが生きているということだから。」

  • 「星たちの栞」を読んだ後、印刷博物館に行って活版印刷機を見てきて良かった。
    「あわゆきのあと」で、少年が三日月堂の探検に行ってその古い機械を覗き見する場面、あの印刷機のイメージを鮮明に思い浮かべることができた。

    つい最近知ったのですが、今年になって、川越に活版印刷所が復活したのですね。櫻井印刷所です。
    社長は三日月堂と同じく若い女性の方で「活版お披露目会」には、ほしおさなえさんも参加されています。
    この作品の影響力たるや、すごいものがありますね。

    小説を読んでいると心に響く言葉との出会いがありますが、この本では[海からの手紙]の次のセリフでした。
    "飛びたいから飛ぶ、飛べるから飛ぶ、だけど飛ぶには技術が必要、飛びたくても技術がない人は飛べない、だから飛べる人は飛ぶべきだ。"

  • シリーズ第二弾。

    良い感じで安定してきていますね。
    各話それぞれ活字と言葉の温かみというものが伝わってきて、読んでいて優しい気持ちになれます。
    第一話「ちょうちょうの朗読会」で『車のいろは空のいろ』が取り上げられていて、懐かしくなりました。私も恥ずかしながら音読動画を挙げているので(閑古鳥が鳴いていますが・・汗)、この本を音読してみようかな。と思いました。
    個人的に好きだったのは、第二話「あわゆきのあと」。生まれてすぐになくなった姉の存在を知らされた、少年の気持ちが繊細に描写されていて、家族への想いに胸がいっぱいになりました。「ファースト名刺」、素敵ですよね・・。
    本好きな人は、少なからず印刷や活字に興味あるかなと思うのですが、このシリーズはそんな方にお勧めしたいですね。

    と、いう訳で?『車のいろは空のいろ(すずかけ通り三丁目)』を音読してみました。↓↓
    https://www.youtube.com/watch?v=7jPA7dxm9sg

  • 三日月堂シリーズ第2弾。
    4編の連作短編集。

    ちょうちょうの朗読会
    あわゆきのあと
    海からの手紙
    我らの西部劇。

    「あわゆきのあと」がとても良かった。
    短編が4作になると、好みのものばかりではなく…
    ☆4つに。

  • 小さな活版印刷所「三日月堂」には、今日も悩みを抱えたお客がやってくる。店主の弓子が活字を拾い、丁寧に刷り上げるのは、誰かの忘れていた記憶や、言えなかった想い…。活字と言葉の温かみに、優しい涙が流れる、大好評シリーズ第二弾!

  • この度も、どれも手にとってみたくなるような印刷物のお話。落ち着いていて、がんばりすぎなくていい。パワーみなぎってる感じじゃないときに穏やかに読める。

  • 今回は生と死がテーマなのか。
    死を意識するから生があり、生きていればいずれ必ず死が訪れる。

    いなくなってしまった人に対し、あの人が生きていれば、と思うことは多い。
    でも今現在も其処此処にその軌跡は残っているし、自分の心にも生きている。
    そんなことを強く感じた。

  • ほしおさなえさんのシリーズ2作目「活版印刷 三日月堂 海からの手紙」読了。良かったです。図書館司書、先生、アナウンサーが初めての朗読会に臨む「ちょうちょうの朗読会」、小学5年生の広太と家族の物語「あわゆきのあと」、銅版画と活版印刷の本の物語「海からの手紙」、時代を越えて家族の思いを綴る「我らの西部劇」からなる短編四作。一つの話が次の作品にリンクする構成で、三日月堂に集まる人々の思いが素敵な形となり出来上がります。どの物語も余韻が残ります。個人的に「ちょうちょうの朗読会」のみんなの反応を見たかったな。

  • シリーズ2作目。
    嫌な表現や言い回しが全くなくて、静かに読み進められます。
    これって、以外とないことで。
    次回作も楽しみです。

著者プロフィール

1964年東京都生まれ。作家・詩人。95年「影をめくるとき」が第38回群像新人文学賞優秀作受賞。2002年『ヘビイチゴ・サナトリウム』が、第12回鮎川哲也賞最終候補作となる。16年から刊行された「活版印刷三日月堂」シリーズが話題を呼び、第5回静岡書店大賞(映像化したい文庫部門)を受賞するなど人気となる。主な作品に「菓子屋横丁月光荘」シリーズ、『三ノ池植物園標本室(上・下)』など。

「2021年 『東京のぼる坂くだる坂』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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