天の花 なでし子物語

著者 :
  • ポプラ社
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  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784591156667

感想・レビュー・書評

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  • 小さな神様と踊る撫子の景色。耀子も立海も結ばれるには幼かった。龍治と燿子の結婚はなるべくしてなったのだとわかった。地の星で受け入れがたかった結末にようやく納得がいく。立海は耀子にとって小さな神様だったから。でも本音を言えば2人が結ばれてほしい。龍治は何を思っていたんだろう。

  • なでしこ物語三作目、ですが、時系列的にいうと真ん中作品になりますが、18歳の耀子さんが14歳の中学生のときの話と交錯しながら話は進んで行きます。最後は龍治さんと結ばれて、エピローグでは母になってますが、そのまま二作目の、28歳の耀子さんに続いていくんですね。色々あった、18歳の耀子さんでした。

  • 遠州峰生の名家・遠藤家の邸宅として親しまれた常夏荘。
    幼少期にこの屋敷に引き取られた耀子は寂しい境遇にあっても、周囲の人々の優しさに支えられて子ども時代を生き抜いてきた。
    18歳になった耀子は、誰にも告げずに常夏荘をあとにした。
    バスの中、4年前のあの夏を思い出す。
    久しぶりに常夏荘を訪れた立海と過ごした日々―。
    (アマゾンより引用)

  • 名家の人々のしきたりや、思惑に翻弄される子ども世代の苦悩がもどかしいけれど、常夏荘の人々の暖かさにほっとします。昭和の旧いメロドラマのようで、「なんだかなぁ」と思いつつ先が気になってシリーズ読破したくなる。

  • 前ニ作と頭の中が混線してしまった。
    なでしこ物語次作はあるのだろうか

  • 先に地の星を少し読んで何か話が飛んでる気がすると思い、天の花を先に読むことにした
    順番はこれで良かったのかしら

  • 迷った末に時系列で読みました。うーん…読まなくて良かったかも。2人の回想で進む構成が安っぽく、話の展開も取ってつけたようでがっかりで、冒頭付近の一々の説明書きも余計でした。第1作だけだったら名作になったかも知れないのに、残念です。

  • えっ、ラストそっちなん?!

  • 8月-28。3.5点。
    なでし子物語完結編。
    高校卒業と同時に、峰生を出ようとする耀子。その理由と、立海との関係を描く。

    第二弾、地の星の前日譚。地の星での疑問点が腑に落ちた。
    複雑な事情だが、よくぞ強くなったな、という感じだった。

  • 2020/6/11
    伊吹さん好きやけどこのシリーズだけはストレスがたまる。
    子供時代のはすごくよかったんよ。
    でも2作目で大人になってて龍治と結婚したって?え?年の差!?え?リュウカ君は?ってなったやん。
    そしてその間に何があったのかが本作。
    ヨウヨが花開く前に摘み取ってしまったようで、龍治の印象はすごく悪かった。
    大人が子供をだましたように思ってたけど龍治は龍治で好きになってしまったんだね。
    わかるけどでもハッピーではない。
    落ちたところで咲きましょうみたいなことなのか。
    ヨウヨは咲いているのか、これは。
    リュウカ君も龍治もこれでいいのか。
    この後どうなるんやったけな?
    自分の記憶のなさが嫌になる。おあんさんになっててちょっと吹っ切れてた感じやったっけかな。
    誰もやりたいようにやれてなくてすごいモヤモヤするわ。
    現実的やけど現実いらんねん。
    追記:第4巻完結編があるそう。まだ結論じゃなかったんだ。期待。

著者プロフィール

1969年三重県生まれ。中央大学法学部卒。出版社勤務を経て、2008年「風待ちのひと」(「夏の終わりのトラヴィアータ」改題)でポプラ社小説大賞・特別賞を受賞してデビュー。第二作『四十九日のレシピ』が大きな話題となり、テレビドラマ・映画化。『ミッドナイト・バス』が第27回山本周五郎賞、第151回直木三十五賞候補になる。このほかの作品に『なでし子物語』『Bar追分』『今はちょっと、ついてないだけ』『カンパニー』など。あたたかな眼差しと、映像がありありと浮かぶような描写力で多くのファンを持つ。

「2020年 『文庫 彼方の友へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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