世界を救うmRNAワクチンの開発者 カタリン・カリコ (ポプラ新書 ま 1-2)
- ポプラ社 (2021年10月6日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591171448
感想・レビュー・書評
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祝ノーベル生理学・医学賞。カタリン・カリコ氏の伝記。
新書としては少し薄く、買ったときに正直もったいない感じはした。巻末の山中教授のインタビューもちょっと唐突で、かさまし感はある。
しかし、ハンガリー出身の女性研究者の人生と並外れた意志力を知ることができた。カリコ氏は1955年生まれ。フルシチョフが最高指導者だったのが1953年から1965年、ハンガリーが民主化されたのが1989年なので、まさに激動の時代を生きている。テディベアを抱えてともにアメリカに渡った娘さんが、ボートの金メダリストであることにも驚いた。 -
請求記号 289/Ka 66
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女子栄養大学OPAC▼https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000066375
祝・ノーベル生理学・医学賞受賞!
2023年にノーベル生理学・医学賞を受賞した女性研究者カタリン・カリコ氏に関するノンフィクション。 -
彼女の変わらぬ信念に尊敬を抱きました。
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摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50258914 -
前半は、mRNA開発者のカタリン・カリコ氏の半生について。ハンガリー生まれで、後にアメリカへ。ハンガリー時代の高校時代の先生が語る学生時代のカリコ氏。ハンガリー事件の巻き添えで情報提供エージェントに登録され、それ故の疑惑を受けた経緯もあるらしいが、印象は普通の慎ましい科学者。ビオンテック社に入り、新型コロナワクチン開発へ。成功の日、今日は食べるわよと大好きなチョコレートを爆食い。微笑ましい。
科学的な解説がなく物足りない、と思っていた所で後半。超単純化したmRNAの説明、分かりやすく有難い。で、最後は山中伸弥教授のインタビュー。
この本を読めば、漠然と不安感をもつmRNAワクチンを少しだけ広い視点で捉える事ができる。だけれど、今のオミクロン株に対する有効性やそもそもの摂取必要性、抗体減少、長期的影響、何発も打ち続ける事の問題点などは語られないから、その点は未消化。何より、ビオンテックは結局はファイザー側の考え方であり、ネガティブな面を見せているか。まだまだ、目が離せない。 -
だから何?むしろ悪人ヅラ
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ファイザーやモデルナなどの新型コロナワクチンに応用されているmRNAワクチンの開発者について書いた一冊。
旧東欧のハンガリーからアメリカに移住して、丹念に研究を重ねて成果を出し、今や世界の救世主となったのは本当にすごいと感じた。
そしてノーベル賞を取ってほしいと思った。