- Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
- / ISBN・EAN: 9784591175064
感想・レビュー・書評
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余命宣告をうけ、死を待つ人たちのためのライオンの家というホスピス。百獣の王であるライオンは敵に襲われることがないからと安心して過ごせる場所という意味でつけられたそうな。死は重く顔を背けたくなるイメージだけど、とっても重いテーマに対して心が温まるような作品でした。最後のおやつになにが食べたいか。おやつに対して自分自身心温まるエピソードは無いことに気づきました。自分の子どもにはそういうエピソードを作ってあげたいなとこれから模索していきます。手作りのおやつって素敵。
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良かったです。余韻もあり、何故か情景が
目に浮かびました。初めての小川糸さん
他も読みたくなりました!!
心温まりもあり、
生と死について考えさせられる1冊。
ずっといい子でいた主人公が
最後だけでも我慢することも一切のしがらみから
解放されて幸せな最後を迎えられて良かった。 -
「死」がテーマだが、温かみがありそれすらも前向きに捉えたいいストーリーだった。
人それぞれだが穏やかに感謝の気持ちをもって最期を迎えられたらと思う。 -
逆転満塁ホームランじゃなくていい。人は生きている限り変わるチャンスがる。
生きていることの喜びや感謝を強く感じた物語だった。 -
人生の最後に食べたいおやつは何ですか…若くして余命を告げられた主人公の雫は、瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごすことを決め、本当にしたかったことを考える。ホスピスでは、毎週日曜日、入居者がリクエストできる「おやつの時間」があるのだが、雫はなかなか選べずにいた。食べて、生きて、この世から旅立つ。すべての人にいつか訪れることをあたたかく描き出す、今が愛おしくなる物語。2020年本屋大賞第2位。
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瀬戸内海のレモン島にあるホスピス<ライオンの家>。そこに全てを整理して1人静かに最期のときを迎えるために、海野雫はやってきた。
死を覚悟してきた雫だが、ライオンの家の毎朝のお粥、瀬戸内の風、海の景色、人との出会い、ゲストの死の中で、本当の意味で死を受け入れていく。
途絶え途絶えになる意識の中で、日曜日のおやつが彼女に時の流れを教えてくれる。
こんなきれいな幕引きができるなら、すてきなことかもしれない。
コロナ隔離中、身体を動かすのもつらい時間やレトルトお粥を美味しいと食べながら読んだ。 -
レモン島の綺麗な自然が感じられる物語
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私は号泣というよりむしろ少し笑顔になれました。優しく寄り添ってくれる本。
通勤のお供に読んでたけど、これは味わいたいと思って家でゆっくり読みました。心情や情景の表現がきれいすぎる。心にフィットする好きな文がたくさんあって、なんども反芻したいです。
私のおやつはなんにしよう。 -
たった今、読み終わったが、ちょっと目がウルウル・・・。
そんな切なくなるが感動できる小説だった。
「2020年本屋大賞第2位」に偽りなし。
今までも「死」をあつかった本を読んできた。
『モリー先生との火曜日』
『死ぬときに後悔すること25』
『あした死ぬかもよ?』
つい忘れがちになるが、自分も明日、急に死ぬかもしれない。
「いつ死んでも後悔が少ない生き方をしなければ」
「やりたい事があれば、できるだけ早くさっさとやってしまった方が良い」
「やらなかった後悔よりも、やっちまった後悔を選ぶ」
これらのことを再認識できる良い作品だ。
ブクログの評価も★4.21。
私の勝手な認識だが、ブクログでの評価で★4以上にハズレなし!
この作品の著者:小川糸さんにも興味が出てきたので、ちょっと作品を調べてみた。
『ツバキ文具店』★4.20
『キラキラ共和国』★4.0 *ツバキ文具店の続編
おおっ、やはり★4以上の作品があるじゃないか!
この2冊はすぐにでも読みたくなったので、今度ブックオフで買ってこよう♪
(また積ん読の本に手をつけるのが遅くなるが・・・)
この本を貸してくれた友人にも再度感謝!
私もライオンの家があるのならば、最後はココで迎えたい。