3月のライオン (1) (ヤングアニマルコミックス)

著者 :
  • 白泉社
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本棚登録 : 15778
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (185ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592145110

感想・レビュー・書評

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  • みんな、それぞれの針を胸に飲んで生きている。それをわからずして他人を否定なんできない。ましてや、わかっていたらもっとできない。

  • 思い切って大人買い。
    これは買ってよかった。おもしろいし泣ける。

    将棋はさっぱり分からないけど。
    もう少し子どもが大きくなったら、どうぶつしょうぎからはじめてみるか。

  • 主人公が若くして将棋のプロ、でも将棋漫画じゃなくてヒューマンドラマ。孤独の主人公、桐山零が一つの家族と知り合ってだんだん人間の暖かさとかを学んで成長する姿がめちゃくちゃ良い。友達もいなかった零が友達が出来たりするのも良い。将棋についても負けたりライバルと戦いながら苦悩する姿も良いし、孤独を紛らわせるため将棋しかなかった零が他のことにも目を向けられるようになるのも良い。そして天才なのも良い。そして川本姉妹が作る料理がどれも美味しそう。ハラハラドキドキ波乱万丈!ではないけどあったかくてそして悲しくて感動する漫画

  • 羽海野チカ『3月のライオン』(白泉社)は将棋漫画である。人間の強さや優しさを鋭く描く。『ヤングアニマル』連載作品。アニメや実写映画になった。
    将棋漫画と言えば将棋一筋の将棋馬鹿が活躍するイメージがある。これに対して本作品は、重い過去を背負い、悩める人物である。ライバルキャラには柔道漫画『YAWARA!』のように金持ちの子どもがいるが、鼻持ちならない金持ちキャラではない。彼も重い問題を背負っている。
    周りに気にかけてくれる良い人がいる。川本あかりは現実には考えられない。高校の林田先生も良き相談相手である。林田先生は名言も多い。「人に伝わるのは結果だけじゃない世界は結果だけで回ってるんじゃないんだよ」は、「終わり良ければ全て良し」の浅ましさの対極にある。実写映画では高橋一生が演じた。
    主人公の桐山零は東京都中央区をモデルとした町に住む。そこから千駄ヶ谷に通っている。架空の町になっているが、建物や橋の描写はリアルである。超高層マンションと月島の木造建築が同居する風景になっている。
    この古い建物と新しい建物の同居に魅力を感じる向きは少なくないだろう。しかし、現実は再開発によって古い建物がどんどん潰されている。超高層マンションは遠くの風景として見るだけならば気付かないかもしれないが、近くでは日照阻害、ビル風、圧迫感など住環境を破壊する。

  • 主人公がかっこよく、ヒロインが可愛い
    これだけで素晴らしい。

    トラウマを持つ主人公が様々なことにずっと常に悩みつつも、周りの助けを得て最終的な決心を持って解決に臨んでいくという主人公の心強さに惹かれる。
    零君とひなちゃん絶対に幸せになって欲しい…。

    悩みがあり、苦悩しながらも解決をひたすらに目指す主人公が好きな人におすすめ

  • 学校の指定図書にしたいくらい面白い

  • 将棋を題材にした漫画といえば「月下の棋士」。これは棋士たちの対局、棋士たちの心理描写が中心だった気がする。この「3月のライオン」にもそうした棋士の心理が描かれているが、メーンは、家族との関係に悩む孤独な少年の葛藤だ。この天才少年を、そうとは知らずに支援する3姉妹の家庭の複雑さが、物語を深いものにしている。棋士である前に人間としてどう生きるか、心に響く言葉がたくさんあふれた漫画だ。月下の棋士では異次元の世界を垣間見るようだったが、3月のライオンは読者と同じ世界にいる棋士が描かれ、共感できるのが人気の理由だと思う。

  • プロ棋士のひとり、桐島零(きりしまれい)17歳。両親と妹を事故で亡くしたことをきっかけに父の友人であった幸田に引き取られるが、とある理由から三月町で一人暮らしをしている。ある日、隣町の六月町で暮らす三姉妹と出会い──。第1〜10話収録。
    話題作すぎて読むの避けていました。読む気になったのは、モリエサトシさんの囲碁漫画『星空のカラス』読破と、藤井聡太四段の活躍がきっかけかも。ちなみに前作ハチクロは数年前に既読済みなので、この隙間を埋めるような詰め込み感が懐かしい。所々ポエム挟むところや巻末漫画も同様。これだけの話題作なので所々今後の展開を聞いたことがあり、てっきり次女ひなたと零は互いに気になる存在(両片思い)かなと想像していたので、野球部のエース高橋君の話は結構驚いた。それとも高橋君には告白できずに失恋するのかな。続き読むかー。

  • 連載中 将棋の漫画なのですが、こどもたちのいじめ問題も扱ったりしていて。優しい人たちばかりが損をするっていう描写は読んでいて胸が痛い。みんなには幸せになってほしい。そんな願いが生まれる作品だとおもう。

  • 将棋をモチーフにしてはいますが、将棋漫画というよりは、人間の生きざまや心の触れ合いや成長を描いた作品です。主人公の桐山零は言葉数少ないですが、心の内には色々な悩みや想いを抱えていて、それが読んでいて凄く切ないです。

    作者の羽海野さんは、きっといっぱい伝えたいことがあって、台詞やモノローグの言葉で真っ黒になってるページも多いですが、それは全部必要な言葉で、その言葉に大事なことが詰まってるんですよね。

    後で冷静にページを眺めてみると、文字詰め込み過ぎで凄いことになってるなとか思うんですが、読んでる時は全然気にならないんですよね。
    読者に伝わってくる熱と勢いが凄いです。

    この作品は登場人物が多いですが、どのキャラにも魅力があって、もっと知りたい、スピンオフ読みたいと思わせられる人物ばかり。本当なら10作品位出来そうなものが一冊にまとまってるような、それ位深みのある濃い内容です。
    読み進めていく内に知らず知らずの内に惹きこまれていくような、そんな力のある作品です。

    羽海野チカ作品はが凄く独特な作風なので、好き嫌いが別れるかも知れませんが、私はこのズッシリと中身が詰まった内容の濃い羽海野チカ作品が大好きです。

    2016年秋にはアニメ化、2017年には実写映画化されますが、どちらも楽しみです。

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著者プロフィール

東京都出身の漫画家。デビュー作品、 美術大学を舞台にした青春漫画『ハチミツとクローバー』が大ヒットとなり、アニメ化・映画化された。 2007年より『3月のライオン』の連載を開始。 同作はマンガ大賞や講談社漫画賞、手塚治虫文化賞などを受賞した。

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