大奥 (ヤングアニマルコミックス)

  • 白泉社
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感想 : 74
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784592162797

作品紹介・あらすじ

16年に亘る超傑作がついに完結!!
安寧と言われた江戸時代にも終幕が。
江戸城明け渡しのその時、大奥では何が!?
そして、江戸城を追われた大奥面々のその後は!?
よしながふみ渾身のメッセージが込められた熱き一冊です!
2021年2月刊

感想・レビュー・書評

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  • 女将軍と大奥の200年の歴史、遂に完結。
    このお話は辛い事が多すぎて、読んでいてなかなか辛かったのですが、この巻では色々なことが報われた、救われたと、という気持ちで読む事ができました。

    西郷と対面した時の和宮がホント天晴れ、かっこよかったです。
    女が政を執り行う事が未開で野蛮とか言われた日には私もキレるわ。
    現代を見ても女性宰相の国の方がコロナ対策だってなんだって余程しっかりしてるというのにね。

    ま、それはともかく

    第1巻を読んだときにもそのリアリティにびっくりしたものだけど、最終巻を読み終えてまた、実はこっちが史実だったのでは?新政府によって証拠を隠滅、捏造されたのでは?と思ってしまいました。
    それほどまでの作品のリアリティとクオリティ。
    本当に見事な着地でした。
    読み終えて深く満足。
    よしなが先生に感謝と最大級の賛辞を捧げたいです。

  • 知りませんでした、、、

    よしながふみ「大奥」完結巻発売!堺雅人、萩尾望都、田村由美ら登場の特装版 - コミックナタリー
    https://natalie.mu/comic/news/417812

  • 最終巻。
    歴史に沿って終わったって感じがした。
    最後は少し感動。
    漫画を読んで初めて泣きそうになりました。

  • 風光ると時期を同じくして、17年越しのこちらも完結。実はおさらいのため1巻から通読して、しっかり体勢を整えてからこの最終巻に臨みました。いやはやなんかもう、感無量です。

    パラレル江戸史として面白いのは勿論のこと、男女の愛憎劇としての読み応え、そして後半医師たちのウイルスへの抗体発見のくだりはコロナの今読むと色々感慨深い。ジェンダー問題についても、物語を通してさりげなく考えさせられる仕組みに。

    さて物語は家茂さま亡きあと、勝海舟や天璋院さま、和宮さま、瀧山らの活躍で西郷との会見、江戸城無血開城へ、と史実通りに進みます。そしてついに大奥の終焉。女将軍たちの悲劇の歴史は、新政府によって隠蔽。

    ラストが明治4年、岩倉使節団の船の中で、生き残った大奥の男たちが津田梅子ら女子留学生と出会うというのも深いなあ。ここからまた、女性たちの新たな戦いが始まることを象徴していたと思います。歴史に残る名作。

  • 学生時代は歴史が苦手で、徳川家の人似た名前多くて覚えられなかったのですが、この漫画で総覧を見ながら読んだら覚える事が出来ました。男女逆転している所が有るので、そこはそのまま覚えては駄目ですが。
    最後はその部分もきちんとされていて、流石だなと思いました。
    個人的には滝山が面白いです。

  • 装幀がね、カバーを広げると左から右にかけて夜明けのようになっているんですよ。
    願わくば世界が少しずつでも進化……より多くの人が生きやすい世の中になっていますように。

    梅子ちゃんの渡欧エピソードもよかった!

  • ついに 大奥も完結!

    一巻から好きで読んでいたが、ついにという感じ。
    着想がやっぱりよかった、面白かった。
    どうやって、最後物語を終わらせるのだろうと思っていたが、なるほどという感じ。

    時代はくしくも、完結した時代のあたりと
    同じような時代になってる気がする。
    大河ドラマが描いている時代、
    るろうに剣心の時代をなぜか彷彿させる気がする。

  • 完結。男女逆転の発想だけでもすごいのに史実通りにここまで完成させるのは、感服するしかない。また、一巻からゆっくり味わいたい。

  • 圧巻の歴史絵巻。
    物語の展開も、画も本当に美しい。

    勝海舟の言葉が今の日本に刺さるんじゃないかな。
    「今本当に考えなきゃいけねえのはこの日本という国を立て直すためにはどうすればいいかって事だとは思いませんか!?」
    「なぜ皆この国全体の事じゃなくて自分のお家 自分の藩の事しか考えねえんだ!?内輪もめばかりしていたらそれこそ日本は外国の植民地になっちまうじゃねえか!!」
    勝海舟が今の日本を見たら、口あんぐりだと思う。

    漫画好き、歴史好き、そうでなくても面白くて引き込まれる名作だと思う。
    また一巻から読み直してみようと思う。
    子供がもう少し大きくなったら、日本の歴史全巻のように読んでもらいたい!

  • 江戸時代260年のその歴史の長さ濃さに匹敵するほど重厚で長い連載がやっと終わった。どう現代に繋がっていくのか最初は全く見当もつかなかったがゆっくり時間をかけて男女の逆転がひっくり返っていく様は鳥肌が立った。本当に色んなドラマがあった。悲しい事件、つらい恋、ささやかな日常、泣く話ではないのに涙が出てしまうところも幾度もあった。長い間女が苦しみながら支えてきた日本はあっという間に男尊女卑に飲み込まれてしまう。最後の津田梅子の登場は、新紙幣のこともあり、この物語が令和に繋がっていることを強く感じさせてくれる。

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著者プロフィール

東京都生まれ。代表作の『西洋骨董洋菓子店』は2002年、第26回(平成14年度)講談社漫画賞少女部門受賞。2006年、第5回(2005年度)センス・オブ・ジェンダー賞特別賞、第10回(平成18年度)文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。ほかの作品に、『大奥』『フラワー・オブ・ライフ』『愛がなくても喰ってゆけます』『愛すべき娘たち』『こどもの体温』などがある。


「2022年 『きのう何食べた?(20)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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