- Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
- / ISBN・EAN: 9784592831181
作品紹介・あらすじ
小物に刺繍を入れる腕の良い女職人の咲と、女たらしのかんざし職人の修次。突如現れた不思議な双子しろとましろに翻弄されながらも二人は、双子が取り持つ縁とそれに絡む謎を解いていく人情物語。
2015年7月刊。
感想・レビュー・書評
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「鈴の神様」がとてもよかったので、他も読んでみたくなり購入。 なかなかよかった。女職人できっぷのよいお咲の話。お咲の人柄もなく他の登場人物もそれぞれよく、話もコンパクトにまとまっており楽しめた。 雪と小太郎の恋模様の続きも気になるし続編希望。
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刺繍職人のお咲が主人公の3編の連作短編集。
どのお話も人情たっぷりで良かった。しろとましろ2人も謎めいているものの、とても愛くるしい。
所々お咲の独り身でいることへの思いが切ない。。でも、周囲の人たちが温かく、心和む。
お咲と修次のこれからも気になるところ。ぜひシリーズ化してほしい。 -
知野みさきさんによる職人として生きている大年増手前のお話。ちょっとしたふしぎな存在もいるけど、基本職人話な感じで面白かった。知野みさきさんの描くきっぷのいい女性がなかなかよかった。
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1972年生まれ、知野みさきさん「しろとましろ:神田職人町縁(えにし)はじめ」、2015.7発行です。縫箔(ぬいはく)師(小物に刺繍を施す)咲26歳、サポートするのが餝(かざり)師(簪などを作る)修次25歳。勝気で、気風がよくて、思いやりがあって、器量よし、お咲が魅せます。飛燕の簪、二つの背守、小太郎の恋の連作短編3話。読後の満足感に浸ってます(^-^)
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職人気質
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主人公がきちんと仕事をもって自立していて、きっぷのいい姐さんなので、言動がきっぱりしていて気持ちいい。
小さな事件とほのかな恋もいいバランスです。 -
登場人物の個性それぞれの書き分けが上手だし、主人公が女職人としての気概も人情味もあって、とても良かったです。3つの連作短編にちょこっとだけ顔を出す“しろ”と“ましろ”が何しろ可愛い。この一冊でも上手に纏まってるけど、とにかく続編が欲しくなります。どうか読ませて欲しいものです。