オリンポスの神々と7人の英雄 (2)

  • ほるぷ出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (537ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784593534876

作品紹介・あらすじ

行方不明になったパーシーは、ゴルゴン姉妹に追われているところを助けられ、ユピテル訓練所にたどり着く。そこは古代ローマの伝統を重んじる、もうひとつの訓練所だった。しかも今、ユピテル訓練所は深刻な危機に直面していた。「フォルツナの祭りの日までに、死神タナトスを解放し訓練所にもどらなければ、大地の女神ガイアの大軍に訓練所は襲撃され、世界は破滅する」という。-残された時間は、あと5日。パーシーは、仲間のフランクとヘイゼルとともに、神々の力のおよばない土地アラスカへむかった。

感想・レビュー・書評

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  • ギリシア神話の神々や怪物が現在まで存在していたら?という冒険ファンタジー。
    シーズン2では、世界破滅の危機に立ち上がると予言された7人の群像劇。今度の敵は、ギリシア神話の神々に封じられていた復讐に燃える大地の大女神ガイア。
    神々もギリシアの十二神だけでなく、そのギリシア神々がローマに渡って姿を変えたローマの神々としての側面を見せる。
    シーズン1ではギリシア神話の神々と人間との間のハーフたち用の訓練所があったのだが、シーズン2ではローマ神話と人間とのハーフたち用の訓練所があり、この2つは人間の歴史上争いを繰り返してきたので、お互いの存在を隠されていることになっている。
    ギリシアの訓練所は個人個人がそれぞれの特徴で活躍するけれど、ローマの訓練所は団結力が強くより軍隊式。

    この「海神の息子」では、前巻では行方不明だったシーズン1の主人公のパーシーが再登場する。
    パーシーは記憶喪失にさせられ、ローマ側の訓練所に入れられる。そして軍神マルス(アレス)の息子のフランクと、冥界の王プルト(ハデス)の娘のヘイゼルとともに新たな冒険に出ることになる。
    大女神ガイアに味方する巨人が死神タナトスを誘拐してしまったので、冥界とこの世の堺がなくなり死者が死ななくなってしまっている。パーシーたちに命じられたのは、死神タナトスを開放して死の国の門を閉ざすことだった。



    死神が誘拐って何なんだと思ったら、このタナトスは神話上でも何度か捉えられたり力比べで負けたりしているということ。死ってたまに隙きを見せるのね。

  • ついに主人公パーシーが現れる、新シリーズの第2巻。
    ギリシャ側はローマについてほとんど何も知らないのに対して、ローマはギリシャに敵対心を持っているのが対照的だった。1巻のおよそ8カ月後の話らしい。第一シリーズでの出来事も伏線となっていて、前の本を読み返したくなる様な構成。
    次作以降、ギリシャ側とローマ側のハーフが共に闘うことになりそうなので、どのように話が展開していくのか楽しみである。

  • 読了。

    パーシー登場。前回のジェイソン同様、記憶喪失。

    やっぱり1st シーズンからのお馴染みのキャラなので思い入れが違うというか。

    パーシーが覚えてないことを私が覚えているっていう不思議な感覚でおもしろかった。

    1st シーズンよりもパーシーがなかなか活躍しててよかった。

    でもギリシャ神話とローマ神話とで神々の名前が違うから、照らし合わせたり混乱したり。登場する怪物も多いし、前作のストーリーも絡んだりすることがあって忘れてるとこもあるから読み進めるスピードがかなりダウン。

    でもスケールが大きくなってパーシーの力もパワーアップしてるしおもしろかったな。

    今更だけど表紙は今シーズンからの絵が好きだな。

    各章のタイトルが今シーズンから各キャラクターになってて、そのキャラ目線のストーリー展開になってる。

    まぁ前作のバレバレタイトルよりはいいけど……もうちょっとセンスいいタイトルの付け方できなかったもんかなーとか。
    (160905)

  • 前作読了から結構間が空いてしまったので、ところどころモヤモヤしましたが、図書館で予約しておいたものなので、確認は後回しに読了。外伝や、7人の英雄1巻、また、パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々の方の、ニコ登場巻などを事前におさらいしておいた方がすんなり読めるかと。

    前回はパーシーと入れ替わりにローマ側のリーダー的存在、と言うかパーシー的存在がギリシャ側のハーフ訓練所に記憶喪失状態でやってきましたが、本作はその逆で、パーシーが記憶喪失状態でローマ側のハーフ訓練所に入る。そこからの冒険の旅。前作の冒頭から八ヶ月後ってことになってるんですかね。

    やはりこちらでも二人、新たに冒険の仲間が。中国系カナダ人のフランクと、ニューオリンズ出身のワケあり娘、ヘイゼル。

    7人の英雄が揃ったわけですね。

    パーシー(ポセイドン)
    アナベス(アテナ)
    ジェイソン(ユピテル)
    パイパー(アフロディテ)
    リオ(ヘパイストス)
    フランク(マルス)
    ヘイゼル(プルト)

    あ、若干のネタバレをしてしまいましたが。お許しを。

    何となく、これまでよりもギャグっぽいやり取りと言いますか、うーん…軽いノリの描写が増えたように思います。それが時々サムイんですが。YAなので、若い世代向けとしては読みやすいのかも知れない。

    あとは毎度の如く、途中色々調べながら読むと言う。神話についてあれこれ。あとは地名とか。その辺は慣れてくれば楽しいです。

    今回また都合よくカップルが生まれましたねぇ…
    この年頃なら一緒に生死をかけた時を過ごせば当然か。まあいいわ。僻みじゃないのよ!

    アマゾン戦士の描写やら、ちょっと間抜けな怪物やらの描写は面白かったです。憎めない。

    あ、そうそう。途中『友達』と言う単語で引っかかったのが、恐らくそれは海外ドラマの『フレンズ』についての説明なのだけれど、日本語訳では『友達』と先に訳しているからよくわからんことになってしまっていたのがな。これ、どう表現するのが一番しっくりくるかはわからないけど。他にも英語ならではのところ沢山あるみたいで。途中にラップっぽい台詞?なんかもあったんだけど、そのシーンそのものがまあダサいんですが。あれ何だったの笑
    英語ならまだマシなのかな?

    全体的に都合の良い設定尽くしなんですけどね。シリーズファンなので良いです。今度映画も第二弾公開するようで、そちらも期待。

    それにしても片言キャラは萌えます、はい。タイソン&エラが可愛すぎる。

    個人的にはローマ側の訓練所の方が楽しそう。街ごと入ってて。

    ラルと言う幽霊の一人がハリポタのカドカン卿臭半端なかったけど。いけすかない預言者?もどこか既視感。そもそもフィクションは既視感の寄せ集めみたいなものかも知れないけど。

    戦いのシーンとか長いしわかりづらいとこ結構あって、特に冒頭はなかなか頭に入ってこなかった。けど、早く続きが読みたいです。

  • このシリーズ2作目で、パーシーが無事復活。まあ、無事と云っても、記憶が失われててローマ系の訓練所に登場で大変。彼はギリシャ系なので。あのamazonが登場するが、何とそれを運営しているのはあの有名な部族だったなんて。おもろすぎるわ!

  • amzonの設定に大笑い。
    こういうノリは大好きです。

    ローマ側とギリシャ側。
    あの人とこの人がアレなわけだ!!
    つなぎ方が実にうまいですね~~。

  • 今回はパーシーが活躍する番になっている。
    このシリーズでは神々の呼び名がローマ神話の呼び方なのでギリシャとローマの神々の一致するまでが大変^_^;
    その上に神々の直の息子や娘だけでなくローマ側は神々の子孫やらどんどんハーフの定義が広くなってたり^_^;
    次巻からやっとローマとギリシャのハーフ達が協力する展開になりそう。

    しかし…このシリーズになってからAmazonを運営してるのがアマゾン族だったり変なジョークが垣間見えるのは作者と訳者のお遊びか?^_^;

  • 「オリンボスの神々と七人の英雄」の第二巻。いよいよ真打ち登場ということで、ようやくパーシー・ジャクソン登場。やはり、主役が出てくるとシリーズも引き締まるし、山場の盛り上がり方もちょっと違う。まだ七人の英雄は出揃ってないので、次が楽しみ。ギリシア側の3人、ローマ川の3人足しても6人にしかならないし。

  • ギリシャ神話に比べるとローマ神話に馴染みがないのと、前作を読んでから間があいていたので思い出しながら、ゆっくり読んだ。

    シーズン2の一巻で行方不明になっていたパーシーがようやく登場!
    やっぱりパーシーが出て来ないと落ち着かない。

    ただ、今回の旅の仲間、ヘイゼルとフランクもとても魅力的なキャラクターで、試練を乗り越え成長していく様に心が踊った。
    もしかすると、シーズン2は7人の英雄がそれぞれフューチャーされていく展開なのかなとぼんやり思った。

    早く続きが読みたい。

  • やっとパーシーが登場してよかったと思ったら、最初からめまぐるしい展開。
    パーシーは記憶を失っているし、ローマ神話の神々の子孫の施設にたどり着いたら、またまた決死の旅に出なくてはいけないし。

    個性の強いキャラクターが多いこのシリーズだが、初登場のタレイアとフランクが、どちらもいい子でなんだかほっとする。

    使命の困難さと、自らの悩みとに押しつぶされそうになりながらも、道を切り開いていくところがこのシリーズのよいところだ。

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著者プロフィール

1964年、米テキサス州サンアントニオ生まれ。テキサス大学で英語と歴史を専攻。
『ビッグ・レッド・テキーラ』(小学館)でシェイマス賞、アンソニー賞。『ホンキートンク・ガール』(小学館)でアメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)最優秀ペーパーバック賞を受賞した実力派ミステリー作家。初めて執筆したファンタジー「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」シリーズ(ほるぷ出版)は全世界でシリーズ累計5000万部となり、映画化された。その他の作品に、「ケイン・クロニクル」シリーズ(KADOKAWA)などがある。

「2021年 『アポロンと5つの神託 太陽の神』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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