闇の奥へ 下 (扶桑社ミステリー ト 2-2)

  • 扶桑社
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  • Amazon.co.jp ・本 (510ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594004552

作品紹介・あらすじ

オーブリー逮捕劇の真相とは?ウィーンのKGB駐在官を拉致したハイドは、その男から驚くべき人物の名前を聞き出した。ペトルーニン。オーブリーのために大失態を演じ、アフガニスタンに左遷されたKGBの大佐だ。今回の作戦はペトルーニンが考案した謀略だというのだ。KGB上層部は彼をアフガニスタンへ追いやりながらも、その計画だけは取り上げ、いまそれを実行に移したのだ。だが、計画の全貌は発案者のペトルーニン本人から聞き出さなければならない。ハイドは宿敵を求めて単身、戦乱のアフガニスタンへ飛んだ。繊細な野獣に変身した工作員ハイドが、駆け、吠え、襲い、逃げ、殺し、恐怖に身を震わせ、苦痛に身をよじり、ウィーン、アフガニスタン、チェコスロヴァキアと、地獄のなかを疾走する。

感想・レビュー・書評

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  • 中弛みなし。最後まで緊張が続く傑作です。扶桑社は復刊しないのですか? せめて電子書籍で読めるようにすべきです。あの程度のグレイマンが売れるんですから。こちらも売れますよ。ハヤカワはファイヤー・フォックス売ってますよ。
    さて、月一トーマスいかうかな。次は「すべて灰色の猫」ですね。

  • 引用され、題名にも用いられているコンラッドの「闇の奥」がアフリカの地の得体のしれぬどす黒さを現すと同時に人の心の裏面、うそ寒さひいては西、東、それぞれから見た闇も現す。
    内奥を知り尽くしているが故に狙われるハイド。上司オーブリー救出のためにかつての職場の親友と命を賭す闘いが激化して行く。
    何といっても欲しいのは証拠。
    あのkGB大佐を追い 潜り込む。
    下巻のクライマックスになるそこでの修羅場は まさに闇の奥。
    アフガニスタンと言えば、大半の方々が思い浮かべる国・・筆舌に尽くしがたい地で
    ハイドが人格が変わったかのような闘争の権化と化す。

    登場人物紹介以外にも小物でありながらダークなキャラクターが次々と出てくるので「じっくり認識したいため」に読み終えるのに 時間が掛った。

  • クレイグ•トーマスの作品はこれが初めてだけど、他の作品も読んでいたら、物語の着地点はある程度予測できたかも。ハイドもオーブリーも常連みたいだから。
    まぁ、知ってたとしても一気読みだったと思うけど。

  • 冒険小説全盛期の1985年発表作で、クレイグ・トーマス渾身の長編。原題は「The Bear's Tears」だが、日本版タイトルは作品中にも登場するコンラッド「闇の奧」に倣い付けられている。
    KGBの謀略によって二重スパイ〈もぐら〉に仕立て上げられたSIS長官オーブリー。その救出に腹心の部下である工作員ハイドや元CIAの親友が乗り出すというメインプロットはいたってシンプルなもので、中盤まで明かされない英国情報部高官として暗躍する二重スパイの名も決して驚くべきものではない。本作の読みどころは、真相を知っているが故に敵味方の両組織に命を狙われる身となったハイドが、策略の証拠を手に入れるために、様々な極限的状況下で繰り広げる冒険行にある。特に作戦発案者であるKGB大佐を追ってアフガニスタンに潜入したハイドを待ち受ける地獄絵図は一番の山場であろう。闇の奧から忽然と現れ、人間を焼く尽くす炎。無常なる闘いの只中で〝野獣〟と化したハイドが吼え、走り抜ける。

  • バンバン撃ち合いも無く、大筋は地味な展開だけど、最後まで一機に読んでしまう面白さ‼
    次作は有るのかな、また、図書館巡りだな。

  • 息抜きできる場面が全く無い、最後までノンストップのサスペンス。冒険小説ファンなら必読です。

  • 冒険小説ファン必読の書。
    大傑作です。

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