- Amazon.co.jp ・本 (338ページ)
- / ISBN・EAN: 9784594019259
感想・レビュー・書評
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南部の街で美貌と才能に恵まれた青年レイフと恋に堕ちた女性数学者リスル。しかし悪魔的なレイフの影響でリスルの人格が徐々に変わっていく。用務員のウイルはその様子を見て5年前ビルライアン神父と名乗っていた頃の忌わしい記憶が蘇る!おお、「リボーン」のビルライアン神父がここに!さらにレイフから、5年前に埋葬したはずのダニーが実は生きていると聞かされる。悪の化身ラサロムの復活を描いた「ザキープ」と「リボーン」の2作品の続編であり、あの「ナイトワールド」へと続くナイトワールド・サイクルの要となる作品。もう待てない。
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小説読んでて悲鳴あげそうになったのは、この作品が初めてかも。
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「ナイトワールド・サイクル」全6部作の第5部。光と闇による凄まじい闘いが展開する最終作へと向けて、これで全ての「役者」が出揃ったことになる。前作で復活を遂げた魔人ラサロムが、再び強大な力を取り戻すまでを描いており、神父ビル・ライアンを主人公とする。老いたる超人グレーケンは、終幕にてラサロムと対峙するが、己の無力を自覚し、暗い予感に打ち震える。
本作に派手さは無いが、子どもを持つ親にとっては辛い場面が続き、心理的な恐怖感に満ちている。我が子のように愛していた孤児ダニーを、ラサロムの策略によって自らの手で地獄へと突き落としてしまうライアンの哀しみと怒りは、あまりにも深く、重い。 -
タイトル通り、まさに”闇の報復”。一人の人間への面当てのために繰り出される、ここまでやるか?な嫌がらせの数々がおぞましい。絶望的なラストなだけに、完結編『ナイトワールド』への期待感が高まる。