世界中で採用されているのに日本人だけが使っていない日本流の働き方

著者 :
  • 扶桑社
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (207ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784594067083

作品紹介・あらすじ

-すべての働く人にとって大切な"仕事の秘訣"は日本の製造業の現場にあった。ストーリーで学ぶトヨタ式カイゼン。ダメ営業マンの毎日がカイゼンとの出会いによって劇的に変化する。

感想・レビュー・書評

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  • 物語形式で分かりやすい内容でした。
    カイゼンについて、どんなときにそれが必要なのかという点から理解できるので日々の仕事に活かしやすい、気づきやすいと思いました。
    5Sについて
    整理、整頓、清掃、清潔、しつけ。
    今までこの5項目すべてとその順がなかなか覚えられなかった方でも、この本は物語形式なのでストーリーを追っていく中で自然と理解できると思います。

    最後に要点のまとめがされているので一読後、そのまとめだけ手帳やノートに書き出したり印刷して持ち歩くのも心がけには有効だとおもいます。

    まさかハウツー本で涙腺が緩むとは(苦笑
    そんな1コマがあり印象的な本です。

    カイゼン、5Sが仕事の基本であるので、
    本の内容も難しくはありません。
    どんな業種でどんな雇用形態の人でも、
    組織でも個人でも活かせる事だと思うので
    5Sはトヨタ、製造業からの始りですが
    いろんな働く方に向いています。

  • ただのビジネス本になってしまう題材を、ストーリー仕立てにすることで、誰にでも分かりやすく理解させることで、自分もやってみようという気にさせる良い本だと思います。

    会社で働いていると不思議なことがたくさんあります。なんでこんなことをしているのだろうかと、理解できないことがあります。そう思う時はだいたい間違っているんだと思います。本当に大事なことはとてもシンプルで、時代が変わっても変わらないことがあるんだと、この本が教えてくれます。

    ・5S
    ・巧遅より拙速
    ・多能工
    ・仕事は言われた通りやってはいけない
    ・真の解決は問題の本質を突き止めること
    ・視える力
    ・非常識な目標を設定すると、劇的な結果を生み出す
    この本が説明するのは上記の6つのことです。当たり前のことで、様々な所で使われている言葉だと思います。でも当たり前すぎて出来ていないからこそ、これらをちゃんと実行することが、ビジネスにおいてプラスになるんだと思います。

    改めてこの本を読み、自分の仕事を見つめ直す機会にしてみてはどうでしょうか。

  • 1. 5S
    2. 巧遅より拙速
    3. 多能工
    4. 動くのではない、働くのだ
      -仕事は「言われたとおり」やってはいけない
    5. モグラ叩きをしてはいけない
      -真の解決とは問題の本質を突き止めること
      -なぜ5回
    6. 視える化
    7. 非常識な目標を設定する


    <雑誌の紹介記事より>
    「トヨタと同じ自動車メーカーでは、ゼネラル・モーターズ(GM)が有名です。GMはカイゼンを導入したことで、未曾有の経営危機から復活したといわれています。あとは、コーヒーチェーンのスターバックスも作業の効率化のためにカイゼンを導入しています」

     海外の、それもまったく畑違いの業種でも取り入れられているというカイゼン。では、具体的なメソッドとはどのようなものなのだろうか。

    「特別なスキルが必要なわけではありません。基本は業務に潜むムリ・ムダ・ムラを解消させることにあります。そのためにまず必要となるのが『5S』という考え方。これは『整理・整頓・清掃・清潔・しつけ』の頭文字で、カイゼンの基礎となるものです」

     まず「整理」は必要なものとそうでないものを区別して、不要なものを捨てること。

    「整頓」は「整理」ののちに残ったものをわかりやすく表示させていくことだそうだ。

    「サラリーマンが一年の間にモノを探している時間は150時間と言われています。『整理整頓』を行うことでこの時間は一気に短縮でき、仕事の効率は驚くほどに変わりますよ」

     次の「S」は「清掃」と「清潔」。

    「『清掃』と『清潔』、この2つの要素もついおろそかにしがちです。定期的に清掃することで身の回りをきれいに保つこと、清潔感を損なわぬよう自身の身なりを整えること。これだけで心身に与える影響の大きさは計り知れません」

     日々の心がけも習慣化しなければ意味がない。

    「最後の『S』は『しつけ』です。これにはふたつの意味があり、ひとつめはビジネスマナーを身につけること。基礎的な社員教育を行う余裕がなくなった企業が以前に増して多くなったので、自分自身できちんとしたマナーができているか見つめ直す意識が大事です。そしてもうひとつ、これが一番大切なことですが、ここまでの4つの『S』を継続させる仕組みをつくることです」

     ルール化してしまうのが、もっとも手っ取り早い方法だと原氏はアドバイスする。

    「たとえば、『毎週月曜の朝に身の回りを片付ける時間をつくる』といったように自分のルールを設けると続きやすいように思えます。『カイゼン』は何も製造業のためだけのノウハウではなく、すべての業種、すべての職種の人にとってタメになる働き方です。『5S』はカイゼンのなかでも本当に基礎中の基礎なので、自身の現状を少しでもカイゼンしたいと考えている人には、一から学ぶことをお勧めします」

  • 30

  • カイゼンを身に着けながら成長する青年の話。
    サクッと読める。

    既に有名なワードで、知識が増える本ではないが、
    実際の自分を振り返り、
    行動に移すことの重要性を考えさせられる。

    「多くの人は舐めてかかるが、実は奥が深い。本当に取り組めている人は少ない。まぁ、取り組む人が少ないからこそ真剣に取り組めば飛びぬけた成果を出すことにつながるんだがな。」

    カイゼンとは、まさにその通りだろう。


    ・ムリ/ムダ/ムラを省く
    ・5S
     - 整理とは必要/不要を分けて不要を捨てる
     - しつけは"継続する仕組み作り"も含む
    ・巧遅より拙速
    ・多能工 / 動く→働く / なぜ5回 / 視える化
    ・非常識な目標設定

  • ①目標設定の効率的な方法は?
    ・非常識な目線で立てる

    ②働き方の改善の具体的な方法は?
    ・誰でも早いレスポンス
    ・まず動け

    ③気づき
    ・5s;整理、整頓、清掃、清潔、しつけ
    ・整理は、必要、不必要なものを分け、不用品を捨てる
    ・整頓は、必要なものを分かりやすく表示
    ・ものを探す時間は150hr/年
    ・改善は、ムリ、ムダ、ムラの3つを排除
    ・身だしなみ
    ・なぜ×5回

  • ビジネス書というよりも小説だ。不覚にも涙してしまった。
    読みやすいので、一気に読んでしまった。
    すでにものづくりに携わる人によっては、すでに知っていることばかりであろうが、身近なことがらにおきかえて、カイゼンが説明されており、入社数年目の社会人なんかにオススメかも。

  • 参加できなかったけど7月の読書会課題本

    トヨタの世界中で有名なカイゼンでの仕事の進め方を物語形式で書かれてあります
    こういう物語形式の本は苦手なので課題本にならなかったら手に取らなかったかも知れません
    でも今回なかなか面白くて一日で一気に読んでしまいました(笑)
    本嫌いの人でも、グングンと読み進められると思います

    ターゲットとしては入社してから7~8年くらいたった若手に読んで欲しいかなぁ~
    社会人としてこれからの大切な時期に今までの自分の仕事の仕方を振り返るに適切だと思います

    ・5S
    ・巧遅よりも拙速
    ・多能工
    ・動くのではない、働くのだ
    ・モグラ叩きをしてはいけない
    ・視える化
    ・非常識な目標を設定する

    上記の7つがこの本で紹介されてるんだけど、私が今まで仕事をしてきて一番大事にしてきたのは
    「巧遅よりも拙速」だったかなぁ~ あとは「視える化」
    納期を守るのは当たり前で、納期より早く出す!
    内容なんか凝ろうと思えば永遠に凝れてしまう、でもそれって大体が自己満足の凝り方なんだよね(苦笑)
    そんなの求めてないから的な(笑)

    私は内容も勿論だけど、早く出すことに重きを置いてきた
    だって仕事は一人で完結しないから、自分の後にたくさんの人が待っているからさ・・・
    なるべく早く出して、後の人が困らないようにしようというのが私のポリシーだった

    20代後半から30代前半の若手社会人のみなさん、是非、一読下さい!

  • 「ジャパニーズカイゼン」
    何が悪いのか?もっとよくできないのか?そういった日本人の考え方をで示した言葉ではないかと思います。内容的には自分自身に自信が持てない主人公が助言をもらい、それを実践することで一歩ずつ成長して行くお話です。よくある話ではありますが、問題点とそれを直すことによって得られる効果などがわかりやすい読みやすい内容でした。(話を分かりやすくするために、少し大げさではないかと感じることろもありましたが)

    2点ほど印象に残った話を抜栓します。

    【5章】真の解決とは問題の本質を突き詰めるもの
    目先のことをだけを考えてしまって本当に問題であることを見落としてはいけない。そんなことを教えてくれる内容でした。答えを聞いたら誰だってそんなこと当たり前ではないかと思うかもしれませんが、その当たり前に気づくことが難しい。。。そういうことかと思います。広い視野で物事を見たり考えたりすることが大切だと感じる内容です。

    【7章】目標は非常識なほど劇的な結果を生み出す
    「非常識な目標ってどうなの?と考えるかもしれませんが、内容を見れば「なるほど!」ときっと思います。大切なのは無理だろと考えるのではなく、どうすれば可能になるかを考えること、無理だと決めつけないことかと思います。

    全体としてこれが一番大切だなと思ったことは自分で考えるということです。本作で出てくる助言者も直接答えを教えることはせずに、ヒントを与えて考えさせた後に何故か(答え)を教えてくれます。こういった自己啓発ではなぜそうするのかの理由が書かれていますが、ただ読むのではなく自分ならどうするのかを考えながら読むともっと自分自身を成長させることができるのではないでしょうか?

  • 予想はしていたが、トヨタ式生産システムの話でした。
    5S, 多能工化、見える化・・・
    分かつてはいるが、実践するのは難しい。
    特にホワイトカラーの仕事は見える化が難しい。。。。と感ずる今日この頃である。

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著者プロフィール

原マサヒコ(はら・まさひこ)
プラスドライブ代表取締役。1975年、神奈川県生まれ。96年、神奈川トヨタ自動車株式会社にメカニックとして入社。トヨタの現場独自のカイゼン手法やPDCAサイクルを叩き込まれ、技術力を競う「技能オリンピック」で最年少優勝に輝く。さらに、カイゼンのアイデアを競う「アイデアツールコンテスト」でも2年連続全国大会出場を果たす。その後、IT業界やインターネットベンチャーを経て、WEBマーケティングのサービスを提供するプラスドライブを創業。クライアント先のWEBサイト改善やマーケティング施策の推進業務に従事している。また、トヨタ式の思考法やカイゼン手法、PDCAなど、トヨタで学んだビジネススキルを社会に還元するための執筆・講演活動も行なっている。
主な著書に、『トヨタの自分で考える力』『トヨタ流「5S」最強のルール』『トヨタで学んだ動線思考』『入社1年目の心得』など多数。

「2021年 『トヨタの非常識な仕事のルール』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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