哀愁のプロヴァンス (ハーレクイン・プレゼンツ作家シリーズ別冊)

  • ハーパーコリンズ・ ジャパン
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本棚登録 : 19
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784596420664

作品紹介・あらすじ

病弱な幼い息子ジョナサンには転地療養が必要だと医者に勧められ、ダイアンはうなだれた。私にそんなお金なんてないわ。いいえ、1つだけ残された希望はあるけれど……。ダイアンは意を決して、3年ぶりにプロヴァンスを訪れた。当時と変わらない美しい風景の中に、変わり果てた彼が現れた。本当にマノエルなの? 熱く輝いていた瞳は、今や氷のようだ「なぜ僕に会いに来た? 目的は金か?」嘲るように彼が言った。富豪の彼に金の無心をする者は、ダイアンだけではないのだろう。だが、あなたの息子のためだとは口が裂けても言うつもりはない。彼に

感想・レビュー・書評

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  • 献本ありがとうございます(^^)

    ということで、甘めの評価になるかもしれませんが、1979年に書かれたという割には古臭さを感じず、ヒーローカッコいい、ヒロインがヒーローを振り回し続けるわで、展開のもたつき具合にはらはらしながら面白く読みました。
    年を取ると、なんか読みたいけど、しんどい本は読みたくない。そういう時、ハーレクインって安心感があってええなあと思いますよ。

  • 献本でいただきました。ハーレクインなるものに挑戦してみよう!と何もわからず読んだ作品。
    ハーレクインをよくわかっていなかったうえに誤解していた。女性向けってイメージで多少大人向け(R的な)なのかなと思っていたら、そこまでではなかったです。でも多少男性サイドが強権的なあたりはそういう面での女性向けなような。
    どこかのサイトで、ハーレクインと日本の女性向けの違いは主人公の女性がとても自立した存在であること、って書いてあったのですが読んでてそういうことのような気はしました。
    いまいちまだ慣れなくって物語に乗り切れなかった。

  • 面白い。

    主人公の元恋人を焦らせるテクといい、
    でもでもだってだっての踏ん切り悪さといい
    ライバル(?)の女性の根性悪といい
    ここから既に、何となーく展開よめちゃったりするが
    読ませますぜ、この本は。

    読みやすいので一気読み確実でございます。

  • 1972年作、HQ創刊時の古典的作品。プロヴァンスの自然描写がとても美しく、台詞もちょっと懐かしめな言い回しで、かえって新鮮に感じました(ジプシーも今だとロマと訳されるんでしょうか)。再会してもお互い感情が先走ってしまい、まともに話し合いができない二人。でも少しでも近づくと一触即発な火花の散る感じ、ドキドキです。ヒロインはシングルマザーで忙しかったけど、ヒーローは3年も何してたんだか。そこだけ引っかかったので、普通に☆3つとさせていただきました。

    自分が生まれる以前に書かれたHQを初めて読みました、献本ありがとうございました。

  • 面白かったです。

    ハーレクインシリーズがブレイクするそもそものきっかけ、その一冊となった不朽の名作。
    とても興味を持って読み始めました。

    ジャンル分けでいうと、「シークレットベビー」ものということになるんでしょうか。
    私はそれなりにハーレの小説は色々と読んでいるので、これを読んで特に目新しいという感覚は正直ありませんでした。

    ただ、この作品の初刊本が出たのは今からだと40年近く前のことです。
    当時、私はまだ中学生でした。その頃の読者には、このテの小説はそれこそ電撃ショックものの面白さ、目新しさではなかったかと想像してしまいました。
    ストーリーとしては、第三者によって残酷にも恋人と引き裂かれたヒロインが別離後、妊娠に気づき、シングルマザーとして出産、我が子を育てています。
    そして、愛息子が気管支が弱いため、医者に転地療養を勧められていて、それにはお金が必要です。
    そのため恥を忍んで、息子がいることは伏せたまま元彼にお金を借りにゆく、、、という出だし。

    二人を引き裂いたのは、彼の両親や婚約者でしたが、当事者たちは誤解し合ったままなので、当然、再会後も感情的に激しく対立します。でも、対立しながらも、同じ分、激しく惹かれ合ってもいるんですね。
    やがて、ヒロインはイギリスに戻り、彼女を追いかけてヒーローがやって来る。
    初めて誤解が解けて、彼は息子がいることを改めて知るわけです。
    ハーレの定番といえば定番。

    特に印象に残ったのは、情景描写、特に風景描写がとても美しいこと。
    ヒロインが元彼を訪ねてプロヴァンスを訪れるという設定ですが、プロヴァンスの美しい名所風景が実に生き生きと描かれていて、読みながら言葉から風景が目の前に浮かぶようで、とても勉強になりました。

    大好きなハーレクインシリーズの最初の一冊が読めるなんて、とても幸せだと思いました。

  • ☆4.5
    え、どうしてレビュー低いの??
    献本でいただいたからというわけではなく、個人的にドストライク。
    古い作品なのでエキセントリックな人物や情景描写はあるけど、これは時代が違うのでしょうがない。ヒーロー・ヒロインともどちらもそれぞれに事情があって頑なになってしまっているけど、ときたま言動に抑えきれない想いが垣間見えて、それでもなかなかくっつかない、このじれったさ、最高です。
    金持ちヒーロー、清貧ヒロイン、強烈な姑、シークレットベビー、地位目当ての腹黒許嫁とハーレクインのテンプレ要素がしっかり揃っていて、くわえて初期のテンプレの異国情緒やイケメン当て馬君も抑えており、R-1という番号にぴったりの作品ですね。

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