これほど昏い場所に (ハーパーBOOKS)

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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (624ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784596550965

感想・レビュー・書評

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  • 図書館の本 読了

    内容(「BOOK」データベースより)
    “早く、早く死ななきゃならない”。海兵隊員の夫が、ナイフで自らの首を掻き切る前に書き遺した言葉。それは、FBI捜査官ジェーンの悪夢の始まりだった。調べを進めるうち明らかになる、全米の自殺率の異常な増加。夫同様、才気に溢れ幸せに見えた人々はなぜ発作的に死を選んだのか?やがてある研究所と会員制秘密クラブの存在が浮上し、ジェーンは想像を超えた戦慄の真実を知ることになる―。

    とっても恐ろし技術だけれども、ラストシーンのネイサンが希望に見える。
    トラヴィスを守るドーベルマンも頼もしい。
    これシリーズものだよね?
    トラハーンとの自作期待しよう。
    The silent corner by Dean Kontani

  • クーンツの本なので、とりあえず読んだ。
    やはり面白かった。よく分からないとこもあったけど。
    これは続きがあるのかな?

  • 久しぶりにクーンツさんの作品を堪能。GW10連休中に、娯楽小説、ビジネス書等3冊は読もうと勝手に思い、娯楽小説に本書を選んだ。615ページもある厚手の文庫本だが、展開が早く、まさにクリフハンガーと呼ぶにふさわしい小説なので、ページをめくる手を休めることなく最後まで進んでしまう。
    残りページもわずかになるが、謎もまだ謎のままの部分もあるのに、どうなる?と心配をしつつ、読了。あとがきを読むと、本作品はFBI捜査官ジェーン・ホーク(主人公)の活躍を描くシリーズ作品の第一作目で、すでに本国アメリカでは三作品が発売済みで四作品目がそろそろ発売とのこと。
    以前から(ディーン・R・クーンツさんの時代から)著者の作品を読み続けていたので、久しぶりに店頭に平積みされているのを見かけて購入した。帯と裏面の紹介文を読むだけでは、シリーズものとは気が付かなかった。読み終わり、改めて帯を読み直すと、小さなフォントで「FBI捜査官ジェーン・ホーク#1」と書いてある。
    これは、自分にとってはうれしいサプライズでした。新作の発売を待つ楽しみができた。
    本作品は、昔の作品『殺人プログラミング』を思い出すようなストーリー。ずいぶん昔に読んだが、この作品はなぜか強烈に覚えている。どうでもいいことだが、著者の作品の中で一番好きな作品は『ウォッチャーズ』。これからも、刺激的な作品を量産してほしい限りだが、ウィキペディアによると1945年生まれのお方。本作品は2017年に発売されているので、御年72歳の時の作品になる。躍動感あふれる作品を生み出す秘訣は何なのだろう?と勘繰りたくなるくらい。ますます元気にご活躍が続きそうだ。

  • 「オッド・トーマス」シリーズは、だんだんとオカルト風になって途中で読むのをやめてしまったのだが、この作品は読んでよかった。ページターナーという言葉を実感した。事件のそもそもの近未来の設定はよく考えたらあり得ないとは思うのだが、強靭な敵が跋扈する絶望的な世界にも陰湿にならず不思議と明るく立ち向かっていくヒロインが気持ち良い。唐突な終わり方だなぁと思ったらシリーズ第1作なのですね。次作も期待大。

  • 前兆のない自殺者増加の謎に、
    同様の症状で
    自身の夫を亡くしたFBI捜査官が迫るサスペンス

    内容はベタな捜査官モノですが、やはりクーンツ…すごい惹きつけ方で読者を引っ張り読ませていきます。
    謎を追う彼女を脅迫してくる邪悪な「彼ら」からの逃走劇など、クーンツあるあるが満載なのも嬉しい…
    ただの焼きまわしと言うわけではなく、監視カメラやGPSによる「敵の網」テロ、邪悪な組織、政府機関 など現代の「1984」を盛り込んでます。

    タイトルの「昏い場所」の意味とは
    現代のアメリカの暗い未来への嘆き。

    なのですが、暗殺者グレイマンの様な孤独な闘いをする主人公なのに、出会う良い人悪い人を含む様々な人の力を借り、進む姿に希望を感じる。

    「これほど昏い場所に」
    のあとに続くのは「光がある」なのかも?

    ディーン・クーンツの新作がまた翻訳で読めるのが嬉しい。
    一作目が2017年発表なのに、現時点(2018年)で四作執筆されているらしく(早すぎない!?)続編も読みたい。


  • FBI捜査官のジェーンは、自殺した夫の謎を探して旅を続けている。
     謎の自殺をしたのは夫だけではなく、そこに陰謀の影があった。

     と、本の裏に紹介みたいにあるので、実際なんで旅をしてるの、って話にはいるまでが長い。
     うーん。
     紹介ないとそれはそれで本を手に取るかといえば取らないだろうし、でも、こんな感じであるのはある意味ネタバレだよね。なんか、純粋に、ええええ、そういうことなの、ってびっくりしたかったな。
     
     で、まず大いなる敵はテクノロジーなのである。
     もう、完全なるプライバシーはこの世界にはないのかもしれないね。で、じんわり飼い慣らされていくんだろう。と、むしろそっち方向に軽く絶望するのである。

     とはいえ、ジェーンは強い。
     男の子の母親という設定が、彼女を地に足についたものに、揺るぎないものにしている。

     ディーン・クーンツはやっぱり面白い。
     
     <戦慄の真実>を知ることになる、んだけどそこまででもww
     でも、なんか続編がありそうなんだけど。
     つか、なきゃだめでしょ。

     待ってます。

  • 自殺なんてするわけない旦那がなぜ?謎を追うジェーンに息子への悪辣な脅しが!単身身を潜め鉄の意志で謎を追うジェーン!クーンツの見事なまでのページターナーっぷりを堪能。続編が早く翻訳されますように!

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