- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784620325538
作品紹介・あらすじ
ベルリンで学んだゆとりある生活の知恵と工夫。母親の死で受け入れた辛い過去・・・木の葉のように気ままに、生きることが心から楽しくなるエッセー集。
感想・レビュー・書評
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日本とベルリンって随分文化が違う。ベルリンにはいったことないので行ってみたい。
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小川糸さんのエッセイ。
ベルリンでの暮らしが綴られていて、読んでいると、ゆったりと穏やかな気持ちになりました。
平日は仕事や家事に、休日は友達や買い物の予定に追われ、慌ただしさに息苦しくなる時があります。そんな時に、読み返してホッと一息。自分の暮らしを見つめ直してみたいと思います。
特に心に残ったのは、自分の幸せと誰かの幸せという章に書かれていた「自分が幸せになる延長線上に、誰かの幸せがある。」という言葉。自分の事を嫌いな誰かの幸せを願うのは、なかなか難しい。
でも、それが自分の幸せと繋がっているなら、無理なく願う事ができるかもしれません。 -
好きな作家である小川糸さんのエッセイ。お住まいのベルリンのことや愛犬のこと、子供のころのお話しなど多岐にわたる文章が綴られている。小説のバックヤードが少しわかった気がしました。
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小川糸さんが描く優しいお話が好きです。
この本は、エッセイ。糸さんの日々の生活の様子や考え方が分かります。
エッセイの良さは、展開を気にしなくていいこと。読み逃しても大丈夫。ふと、目に留まった言葉は心に残るけれど、すーっと読んでいるから、何日か経つと忘れてしまうこと多々。
きっと忘れないと思われること。糸さんのペンネームの由来。川が好きで、人口的な大きな川より、自然の小川が好きだから。
またしばらくして頭が疲れてきたら、糸さんのエッセイで癒されよう! -
人気作家が新聞に毎週掲載していたエッセイを単行本にしたもの。
ドイツでの暮らし方、母との確執と和解など。作家の胸の中にあるものを、的確な言葉で文章化している。
ドイツでの暮らしについては、ドイツ人の気質・考え方を的確に、あるときんは抒情的に描く。
筆者の母との確執については、自分の母との思いと筆者のそれが完全に一致してた。改めて自分の胸の奥にわだかまっていたものを言葉で表してくれたと感じた。それは衝撃ですらあった。
筆者は母の死によって確執に区切りをつけ精算したのだが、僕はまだ同じような精算はできない。 -
これだけで幸せの後に続けて読んだ本。
ドイツも、日本もそれぞれの良さがあって、いいところ同士みんな併せ持てたらいいなと思った。
使わなくなったものを誰かに譲る。
違う用途で使えるか考える。
これは今すぐできそう!
また小さい頃手を挙げられたりした記憶が残っていても、感謝の気持ちを最後に伝えられる糸さん。
尊敬とこんな考え方ができるように自分もなりたいと考えさせられた。 -
2016年から2018年に、毎日新聞の日曜版に連載していたエッセイをまとめたもの。
既刊の著者の日記エッセイと重なる内容が殆どだった。
コロナ禍でどうしていたかのエッセイが読みたい。 -
主にベルリンでの暮らしや、母親について書かれたエッセイ。
読むとベルリンの生活や、いわゆる丁寧な暮らしに憧れます。
母親とはかなり葛藤や軋轢があったようですが、栗ご飯など美味しいものを作ってくれたこともあり、それはそれで今ではいい思い出となっているのかなと。
ただ、こちらの心の余裕もそれなりに無いと、お金がある人はいいわねーと感じてしまうことも無きにしもあらず。 -
ベルリンの暮らしについてのエッセイがとてもいい。日本の、消費することが楽しみであるような生活と違って、丁寧で穏やか。
うってかわって、お母さんの話は哀しくも慈しみを感じる。表現したい人というのは、こういう葛藤の中で、心に溜まったものが溢れてくるんだろうなあ。
実は小川糸さんの小説は未読なので、読んでみよう。 -
自分の生活を大切にしたり、小さなことに幸せを感じることは、生活に余裕がないと難しいことだと思う。
この本にハッシュタグを付けるとしたら#丁寧な暮らし だろうな。
実は自分を大切にするのって難しい。
私自身力を抜くとか、要領よくとかとても苦手な人間だ。
仕事をしながら丁寧に生きる著者の境地にいつか達したい。
日本人がお金を使うことが幸せと刷り込まれているという意見には本当に納得した。
今の価値観を一度壊すために海外に住んでみたいと思った。