おぼえていても、いなくても

著者 :
  • 毎日新聞出版
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本棚登録 : 59
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784620326924

作品紹介・あらすじ

認知症になっても、ぼくはぼく。
「コートはどこへ行った」「アゴがはずれた」など、ヘタウマ漫画家の本音炸裂、ほんわか脱力エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 蛭子さんののんびりした語り口が聞こえてきそうな一冊。
    忙しない師走に、前書きにあるように「ゴロゴロ寝転びながら、くすっと笑」いながら読んだら力が抜けてほっこり。

    若い頃は、髪の毛ボサボサでいかにもギャンブル場にいそうな風貌が苦手だったけど(失礼)、今なら蛭子さんの魅力がわかります!

    いつも控えめなニコニコ顔、優しい口調、ヘタウマでそこが味なマンガ(本人も認めています!)。
    お金大好きでなるべく楽して稼ぎたいとさらりと言えるところ、
    タレントではなく漫画家という自負があって、手を骨折して描けなくなった時に描きたいと思ったエピソード、
    女房が笑っているのが一番というところなど、
    いつも体に力が入っていて気が付くと歯を食いしばってしまう私とは違うタイプの人!
    私にも少し蛭子さん要素が必要です。

    気になったのは、
    「マンガやテレビの世界は依頼や打ち合わせの時にお金のことを言わない人が結構いる。ギャラの話が出ないまま、打ち合わせが終わることはよくある。気になるけど、聞けない。振り込まれるまでモヤモヤする。」というくだり。164ページ

    これは、業界や日本の問題として悪しきもののひとつでは?
    お金のことを聞いたり話したりするのを良く言わない傾向にあるけれど、
    報酬に関しては堂々と質問できるべきだし、質問される前に提示すべきだと思う。
    時給や年収について全く記載のない求人情報を度々目にするので、モヤモヤしてしまった。

  • 蛭子さんはとことん正直を貫いてる。
    ニコニコしながら貫きすぎ。
    最後のほう、文章が上手くなった気がするが、本人が書いたのかな?
    鈴木奈々のくだりは蛭子さんらしい。

  • 読み終わるがもったいない。本音を言いながらも何故かほのぼのしちゃう、これが蛭子さんの魅力。蛭子さんの絵が好きなので、4コマ漫画が描かれてるのもとっても嬉しい。

  • 何冊か著書を拝読しているがブレない蛭子さん。
    自由、お金(お金がないと自由にもなれないし、大切さが見に染みてる)を大切にされている。
    自分のやりたいことをやりたいようにやる。
    本質的なお話も多かった気がします。
    ご病気が分かっても働き続けたいと言う言葉が何度も出てきたことが印象的。
    相変わらず奥さま至上主義。

  • ひとりぼっちを笑うな、から蛭子さんの考え方が好きなので読むことに。
    ゆるっとした日常が面白かった!認知症が分かってからあまりTVで拝見しなくなったので、元気かな〜と思っていたが元気そう。よかった。

    「いろんなことを少しずつ忘れていく」という言葉に少し切なくなったり、、
    すごいギャンブル好きなのが伝わってきて笑った

  • テレビで観てるときのまんま、正直すぎて笑っちゃうような話がポンポンでてくる合間に、ふとお父さんの話で泣いたエピソードなんかもあって。
    蛭子さんの本音と人間臭さがあふれてると思いました。

    「謝罪会見はこりごりだけど、失敗した人たちが、必死に弁明したり、答えに窮して苦しんでいる姿を見るのは他人事なので、楽しい。謝罪会見はテレビで見るに限る」
    このくだりが、私が一番「蛭子さんっぽい!!」と大笑いしたところです。これをあえて書いちゃうのがすごい!

  • エッセイ読んで、次ページの4コマ漫画を見るとエッセイと全く同じことが漫画で描かれてるだけという…確かに楽して儲けるスタイル。中身は正直すぎるくらいの正論で憎めない。

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著者プロフィール

1947年10月21日生まれ。長崎商業高校卒業後、看板店、ちりがみ交換、ダスキン配達などの職業を経て、33歳で漫画家に。俳優、タレントとしても活躍中。おもな著作に『ひとりぼっちを笑うな』、『蛭子の論語』(ともに角川新書)、『芸能界 蛭子目線』(竹書房)、『蛭子能収のゆるゆる人生相談』(光文社)、『ヘタウマな愛』(新潮文庫)などがある。O型、てんびん座。

「2019年 『死にたくない 一億総終活時代の人生観』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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