良人の貞操〈下〉 (毎日メモリアル図書館)

著者 : 吉屋信子

• 毎日新聞出版 (1999年7月1日発売)

作品紹介・あらすじ

「妻の私を欺き通して、私の一番の親友の人と、淫らなことをするような男とは、もう一日も一緒にいたくありません!」邦子の怒りと失望は烈しかった…。

感想・レビュー・書評

[herzenさんの感想 · 2023年8月11日]

ネタバレ!!!/下有劇情
【7.5/10】

這本作品裡如果有誰要誰保密，下一刻就會馬上被洩漏...下卷一開始，姊夫馬上就跟姐姐爆料，因此東窗事發。邦子感到憤怒又心碎，信也則是無地自容，答應把一切事後都交給邦子處理。邦子終於找到失聯的加代，但加代居然懷上了先生的孩子，於是馬上委託信也的小時玩伴長谷部醫師幫忙(然後醫生馬上就去爆料..)。加代在懷孕過程非常憔悴，邦子在照料的過程非常不忍，也漸漸有跟加代一起走過全程一起生的感覺。生完之後孩子交給邦子處理，最終加代則被長居菲律賓的由利求婚，想遠走他鄉的加代最終答應。

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昭和11年這個連載除了標題在當時的時代背景下非常驚人，犯錯了之後兢兢業業的信也，比較像當代的丈夫，乖乖低頭認錯，這本書是真的走在時代前端的想像。不過作者筆下的男性實在沒什麼魅力，相較於令人愛憐的加代、毅然的邦子、可愛的靜江，我感受不出信也這個角色的魅力，至於由利也沒什麼魅力可言(造型感受到的毋寧說是雄性對女性的態度總是上對下，然後很衝動而已)，加代答應結婚或許也只是逃離的衝動更大而已，覺得很不忍(要是一開始就嫁給白石專務就好了....)。而最後加代在前往馬尼拉的船上思念的，並不是信也，則是與邦子的友情。作者真的非常擅長描繪清洌潔癖的女性，以及女性間的友情，這部分讀起來總是如清泉一般甘美純淨；但以她對人性可以洞察至此，男人們的塑像卻略微平板，稍嫌可惜。

[すいさんの感想 · 2015年8月2日]

夫が妻の親友によろめく話。
設定は昼メロなのだけど、文書がとても堅実で生活感があり、地に足が着いていたのが良かった。
しかし、夫は元々は良き夫、という体で話は進むのだけど、冒頭で妻の淹れたコーヒーをあげつらった彼を私は最後まで好きになれず、単に当たり障りない男だっただけじゃん、なぜ女性二人がこんな男のために泣かねばならないのかと苛立った。
女性二人は魅力的だっただけに余計に。
地道に描かれていた前半と比べ、後半から結末は唐突なことの連続で雑に感じられたのが残念。
最後に現れる男性は良かったのだけど。
結末辺りでは大和和紀の「ヨコハマ物語」を思い出した。
大和和紀も昼メロな物語が多い印象だけど、キャラクターが男女共に上手いので、入り込めるんだよね！

著者プロフィール

1896年、新潟市生まれ。52年「鬼火」で女流文学賞、67年菊池寛賞を受賞。『花物語』『安宅家の人々』『徳川の夫人たち』『女人平家』『自伝的女流文壇史』など、幅広いジャンルで活躍した。著書多数。73年逝去。

「2023年 『返らぬ日』 で使われていた紹介文から引用しています。」