サルトル/メルロ=ポンティ往復書簡: 決裂の証言 (みすずライブラリー)

  • みすず書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (90ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622050544

作品紹介・あらすじ

"哲学か政治か"迫るサルトル、"対立はしない"とするメルロ=ポンティ。1950年代初頭の状況の中、決裂覚悟で交された緊迫した三通。二人の思想の見事な証言。

感想・レビュー・書評

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  • 1953年頃の二人のやりとり。これを境に決裂してしまう。
    まずサルトルがメルロポンティに、君は哲学に専念するならば政治的な発言をやめてほしいという感じのことを言う。メルロポンティは、政治と哲学はそんなにきちんと分けられるわけじゃないと返す。出来事だって、それを単体で語るだけでなく、歴史という全体の中で語られなくちゃいけないのに、と。サルトルは納得するが、当初の揉め事についてはちゃんとコメントしない。こんな感じ。

  • サルトルは哲学的で難しい話題と、現実社会に対する姿勢とが交錯し、なかなかわかりずらい。それに対して、メルロポンティは、より平易な物言いをしているように感じる。
    昔は、サルトルが厳密な物言いをしようとしていて、メルロポンティが包括的なものいいをしようとしていると感じていた。
    読み込む視点が変わると、2人の論争の評価する視点も異なることが分かった。

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