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- Amazon.co.jp ・本 (95ページ)
- / ISBN・EAN: 9784634548190
作品紹介・あらすじ
摂関政治は藤原道長の時代に頂点を迎えたといわれるが、道長はわずかに一年ほど摂政になっただけであった。そこにはどのような意味があり、道長はどのような政治をめざしたのか。そして文化面で果たした役割も大きかった。道長の造営した寺院・仏像は後世に影響を与え、宮廷ではすぐれた文芸や書が生まれ、華やかな宴が催された。道長の一生を追いながら、その政治の特色を古代国家の歴史のなかに位置づけ、文化の達成を再評価したい。
感想・レビュー・書評
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「権謀術数に長け、対立者を追い落とした」「摂関政治の頂点」のような、独裁的な権力を保持した…といったイメージが先行する道長の政権だが、こうして体系的に彼の生涯・政治・仏教・文化を眺めると「独裁的」とはちがうな、と思ったり。
陣定や除目などの、平安中期の政治の進め方も学べ、何より(ページ数も少ないので)手っ取り早くこの時代のイメージ、近年までの学説、当時に関する記述(栄花物語、紫式部日記、御堂関白記、小右記など)の性格を掴めるお得な一冊で、わたしはこれのおかげで今年の大河をより楽しく観られている(どういう展開に脚本を持っていくのかの予想が捗る)ところです。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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