- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784635062862
作品紹介・あらすじ
田んぼが育む命たちを紹介。新たに植物の種類を大幅に増やし、最新の知見を盛り込んだ新版。
感想・レビュー・書評
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ぼくが育った街の外れにはかつて広々とした田んぼが広がっていて、そこには突っつくとガオーと威嚇するアメリカザリガニとか、小石みたいなタニシとか、えっと思うほどでかいウシガエルとか、そういう連中が泥にまみれて暮らしていた。湿った土の臭いとか、ヌルヌルした泥が裸足の指の間からニュルッとする感覚とか、そういうものを今も覚えている。
幼稚園の卒業アルバム(そういうものがあればだが)を見ているような気分になった。ヘビ、かえる、ザリガニ、貝、鳥や小魚、ミミズや雑草。会ったことがないものも、ああこいつこいつ、と思う連中も。これ、アメリカセンダンソウって名前なのか、と初めて名前を知った知り合いも。懐かしいな。
冒頭、田んぼの成り立ちの紹介から始まるのもいい感じ。
町外れの田んぼの一帯はある日突然(とぼくは感じた)埋め立てられて真っ平らな造成地に変わってしまった。田んぼを見下ろす高台の線路の脇に立って、しばらく呆然としていたことを覚えている。造成地はほどなく碁盤の目のように仕切られて、建売の家が建っていった。それからしばらくしてぼくの一家は海沿いの埋立地の新興住宅地に引っ越し、田んぼとは縁がなくなった。
こいつらにまた会いたいな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人の手によって管理される田んぼだが、そこには多くの種類の生き物が住んでいる。田んぼに生息する生き物に限定して紹介している。
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日本に古来からいたにもかかわらず、都心では出会うことのない虫や植物。たまに見かけると嬉しい。この充実度でこの値段はコスパ高い。子供を低山域のキャンプに連れて行くファミリーとか必携じゃないかな。
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植物から生き物まで、田んぼに関係のある色々な生き物たち。
野生の王国にようこそ、といった感じです。
<クッキー>