- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784635320085
作品紹介・あらすじ
ベストセラー『山怪』第二弾、顕現!!山岳、怪談、民俗学…and more。領域を超えて拡散する「語り」の魔術。現在形のフィールドワーク!
感想・レビュー・書評
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山で起こった不思議な話を集めた本。
オチなどが特にないところがリアル。
それゆえ得体のしれない怖さを感じる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2巻目だが、1巻と同じくらい、怖かった。
幽霊?と妖怪?と狐?狸?とUFO?
いろんなものが出てくる。
なぜこんなに怖いのか…霊感は全くないのだが、育った地域が山の中だから、と思う。
2巻では自分の故郷の逸話も出てきて、さらに怖さが増した。
読むのは2度目だが、最初の時と同じくらい新鮮に読めた。 -
マタギ、林業関係者、山間部にある集落の住民から語られる不思議な音や声の話、人魂の話、神隠し、狐や狸といった動物にまつわる話などなど。
現在形の聞き語りからは、山には人智を超えた存在があるのだと感じさせる説得力があった。
山小屋の話はどれもゾーッとする……。 -
「見えない」体質でよかった!
この本を読んでいて面白いな、と思ったのは、山で仕事をする人たちがまず、開口一番に「なにも変なものは見たことない」し「怖いことにも遭ったことはない」というが、同僚や知り合いが狐に化かされたり、本人が「不思議なことはあった」と言ったりしていること。要は、自分がそういう目に遭っても「あまり気にしていない」風なのだ。その理由を、著者はあとがきで推測している。
開発が進んだとはいえ、日本の山にはまだまだ人を寄せ付けない「ナニモノカ」が棲んでいるのに違いない。人は自然の一部に間借りして生きている。そのことをこの本は教えてくれているように思う。願わくば、いつまでも日本の山々が「ナニモノカ」の息づく場所であってほしいと思う。 -
山はおそろしか
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東北を飛び出して関東、四国地方の山にまつわる不思議話が収録されている。
肝が据わっている人物が一番強い。まさにそのとおりだ。 -
山怪の第二弾。相変わらずオチはない不思議な話。
ばあちゃんの話ってこんな風だったなぁ。なぜ?も、どうして?もなく、ただそういうことがあったんだ、というだけの話。 -
人魂というものを見たことがない。芝居に使う人魂の仕掛けのイメージしかないので、自分の中ではせいぜいソフトボール大くらいのものだろうという想像だったが、このシリーズを読んでいて出てくる人魂的な光物は概ねバレーボールやバスケットボール大だと説明されていて、そうだとすると中々の大きさで存在感も桁違いだ。
この巻では度々「火葬は怖い」という締めが出て来る。土葬についても怖いと書かれてはいるが、どうも火葬の方がより多く怖いと書かれていた印象だ。この場合の火葬は今のような立派な火葬場の無い場合での火葬の話でなかなか壮絶だが、半世紀くらい前にはまだそれなりに行われていたのだろう。 -
山には狐とたぬきがいる。
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山人達の山を巡る不思議な体験をひたすら聞いてまとめた本(の続編)を山の理解の一助として手に取る。幼かった頃は鬱蒼と生い茂る庭の木々の奥が見えず夜は怖くて入れなかったりしたが今やそんな恐怖心は科学的知識のもと消えた気がしている。山人は科学云々の前に不思議なことを自然なことと受け止めるメンタリティがあるのか。このような話の伝承が昔話の源なんだろうなぁ。
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今でも狐や狸が人を騙しているのって、
なんだかいいなぁ。
私は嫌だから山には行かないけども‼︎
登山者ではなく、山で生きる人メインの話だから
地味だけど素直に山は不思議だと思える。 -
火の玉、狐、狸、神隠し。たまに語られるホラーでドキドキする。やっぱり素朴な本。
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久しぶりに階段を読んだ。面白かった。
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短編日本化かされ話
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1巻目よりこちらの方が面白かった。
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不思議なことはいっぱいある。その思いがこの本で実感出来る。3冊目を期待してます。
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20170611 怪異譚は山と田舎が似合う。同じような話でも都市伝説になるときみ悪さが違って来る。自分は会った事は無いが山の経験から有っても不思議は無いように思う。