国際紛争 原書第9版 -- 理論と歴史

  • 有斐閣
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784641149052

作品紹介・あらすじ

ジョセフ・ナイによってハーヴァード大学での講義のために執筆された「国際政治」への定評ある入門書が、国際関係を学ぶ学生がこうした問いへの自らの回答を作り上げうるように、理論と歴史の相互検証を通して分析の道具を提供する。第8版からはデイヴィッド・ウェルチが執筆に加わり、世界政治を学ぶ上での概念や道具、アプローチを丁寧に紹介した。さらに今回、各節の終わりに「追加的」参考文献を付すと同時に、批評家によるフィードバックに留意しながら、洗練、深化、明確化に向けて本文を検分し、改訂した。

感想・レビュー・書評

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  • 国際政治学の権威、ジョセフ・S・ナイ・ジュニアによる国際紛争に関する理論の教科書。
    ツゥキディデスから将来にわたるところまで、歴史的な事実を踏まえつつリアリズム、リベラリズム、コンストラクティビズムをバランスよく説明している。
    大学生を対象としているため例えも分かりやすく読みやすい一方、序文にもあるように無駄な文が無いほど内容が濃い。
    全般として取り立てて目新しいことはないが、折に触れて再読、また辞書的に使いたい。

  • 国際政治の見方を、理論と歴史を基に提示している。

  • 【由来】
    ・ジョセフ・ナイ関連で、何となく基本書っぽい感じだったので。

    ・「外交」でも言及が

    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】

  • 大御所ジョセフ・ナイが版を重ねるごとに修正を加え、きちんとサイバー戦争までカバーしているという知的な持久力には素直に感嘆する。
    個人、国家、国際システムの3つのレベルで紛争のメカニズムを解き明かすという分析の枠組みはアリソンのものとどう違うのか要勉強

  • [世界読み解きの鍵]主に近代以降から2000年代初頭に至るまでの国際紛争について思考を巡らし、国際社会の継続性と変化について記した作品。歴史と理論の両輪を用いながら、世界の在り方を詳述しています。著者は、「ソフト・パワー」という言葉を世に広めたことで知られるジョセフ・S・ナイ・ジュニアと、国際政治学をウォータールー大学で専攻するデイヴィッド・A・ウェルチ。訳者は、国際政治学に関する多数の著作を世に送り出している田中明彦とアメリカ外交を専門とされている村田晃嗣。原題は、『Understanding Global Conflict and Cooperation: An Introduction to Theory and History』。


    「国際政治学ってなんだろう」、「国際政治学が現実世界とどう交わるのだろう」と思われる方にオススメの作品。リアリズム、リベラリズム、コンストラクティヴィズムという三本の柱を用いながら、大戦や冷戦関係、そして近年の対テロ戦争の意義を浮かび上がらせていく筆はお見事。参考文献のリストもしっかりしていますので、この書を足がかりとして、国際社会に関する知見を深めていくのも良いのではないかと思います。

    〜国際関係を学ぶ者の課題は、歴史の蓄積の上に立ちつつ歴史に呪縛されず、変化とともに継続性を理解することである。〜

    アイスクリームの例えは笑いました☆5つ

  • 全学科2年生総合科目「国際政治学」
    学生コメント「国際紛争をテーマに国家間の関係や歴史的流れについて論理的に解釈していく授業です。
    かなり基礎的な理論からの説明が入るので、センター試験で政治経済を選んでいなくても大丈夫です。ただし、板書が一切無いという授業スタイルのため、本教科書は必須でした。
    選択科目ですが、興味のある方はぜひ受講してみてください。(海事システム工学科・4年)」

  • 某試験の種本としての評価が高い一冊。外交関係を目指す方は必読。某国視点から書かれているため、初学者には不向きかと。

  • わかりやすい入門書にぴったり

  • ハーヴァード大学等アメリカの大学の授業で使われている、国際政治学の教科書の日本語訳。
    とくに政治学や国際関係学を学んだことのない初心者の私にとっても、国際関係の基礎的な事柄をわかりやすく噛み砕いて説明してくれます。
    日頃国際ニュースや新聞の国際面などを見ていて、ぼんやりとしかわかっていなかった、国際政治(とくに欧米の、)の事柄の意味や行動の理由などが少しずつ見えてきたような気がして面白いです。
    受け身ではなく、積極的に世界を理解しようとするために、1つの有力なツールになりそうな良書でした。

  • 序盤は、ケーススタディから具体的な分析、結論を導く姿勢で「失敗の本質」を思わせる。
    第一次大戦辺りからは、抽象度が上がるために記述が教科書的になってしまっている。ために、「何となく知っている」という感じの記述が続いて知的興奮はあまり無い。
    まさしく大学の授業で使うテキスト。参考資料、副読本で理解を深めろ、ということなのだろう

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