検証本能寺の変 (歴史文化ライブラリー 232)

著者 :
  • 吉川弘文館
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  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784642056328

作品紹介・あらすじ

天正十年(一五八二)、天下統一を目前に織田信長が襲われた。明智光秀は単独犯なのか、果たして黒幕が存在したのか。本能寺の変にいたる過程を、史科を吟味して再現。様々な仮説を検証し独自の考察を加え、真相に迫る。

感想・レビュー・書評

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  • p4「最近特に目立つことは、一次史料の語句の解釈にこだわるあまり、大局的に歴史的事象を眺める姿勢を欠如してしまうこと、つまり『木を見て森を見ず』の状態に陥ってしまうことである。」

    p262「歴史というのは、本来過去を忠実に再現するところから始まる『科学』であるはずである。」

    どのように物事を見ていくかの参考になった。

  • 最近、NHKの朝ドラと大河ドラマを見るのが日課になっていて、これで一週間のリズムができている。大河の『黒田官兵衛』で、本能寺の変がそろそろ出てくるころだが、明智光秀はどうして信長を殺したのかとても気になっていた。本能寺の変や明智光秀について書いた本はやまほどあるし、光秀の動機についてもいろんな説があるようだ。で、なにか手頃なものはないかと本屋を物色していたら本書に引き込まれた。谷口さんは在野の人だが、江戸時代からのおびただしい先行研究に細かく目を通し整理し、資料批判もしっかりしていて、とても読み応えがあった。要するに、光秀の乱の真実とは決して私憤ではないというのが結論だが、ではなにか。詳しくは本書をご覧ください。

  • [ 内容 ]
    天正十年(一五八二)、天下統一を目前に織田信長が襲われた。
    明智光秀は単独犯なのか、果たして黒幕が存在したのか。
    本能寺の変にいたる過程を、史科を吟味して再現。
    様々な仮説を検証し独自の考察を加え、真相に迫る。

    [ 目次 ]
    謎に包まれた?本能寺の変―プロローグ
    再現 本能寺の変
    本能寺の変研究の流れ
    関与・黒幕説の再検証
    光秀の動機を探る
    再検証を終えて―エピローグ

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    [ 参考となる書評 ]

  • 参考文献がしっかり書いてあってレビューとして使えそう。

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著者プロフィール

1943年北海道室蘭市生まれ。1966年横浜国立大学教育学部卒業。東京都中学校教諭をへて、現在戦国史研究家 ※2019年11月現在
【主要編著書】『織田信長家臣人名辞典』第2版(吉川弘文館、2010年)『信長の天下布武』(戦争の日本史13、吉川弘文館、2006年)『検証本能寺の変』(吉川弘文館、2007年)『信長の政略』(学研パブリッシング、2013年)

「2019年 『信長と家康の軍事同盟』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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