作品紹介・あらすじ
天竺をめざし旅を続ける悟空たち。行く手に現れる妖怪と闘い、やがて第三の弟子沙悟浄に出会う。主役がそろい冒険はまだまだ続く。
感想・レビュー・書評
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沙悟浄登場。これで役者が揃った。がしかし、なんだこの沙悟浄は!? 河童じゃないだと! たしかに、考えてみれば河童は日本の妖怪。沙悟浄が河童というのもおかしな話だ。普通の人間姿の沙悟浄、なんだかインパクトに欠けるけど、今後のキャラ付けに期待。そして、観音菩薩に試される三蔵一向。ロクなことをしない観音に悟空の怒りが沸騰する。しかし、観音と3人して童女に化けるとは、普賢と文殊も何やってるんだか(笑)。
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2巻に引き続き、旅をしている三蔵法師と悟空と八戒。3巻では沙悟浄が登場、仲間になる。
烏巣(うそう)禅師という仙人のような修行僧に、三蔵法師は般若心経を教えてもらう。般若心経の意味がわからない八戒に悟空が教えてやる。「そこいらにあるようにみえるものは、あるように見えるけど、ほんとうはないんだ」という意味。知らなかった・・・メモメモ。孫悟空って賢い!!!
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天竺へ経を取りに行く、玄奘三蔵の弟子となり、お供をさせられることに
なった孫悟空。二番目の弟子となった猪八戒も加わり、西へ向かう一行
の旅はつづく。しかし、その行く手には、さまざまな魔物や妖怪たちが、
立ちはだかっていた。
次々といろんな妖怪に襲われる三蔵たちだったが、その中で、三蔵が
ある僧から旅のお守りにと経を授けられる。それが「般若心経」。
この般若心経をサンスクリットから漢字に直したのは玄奘三蔵だという
ことなので、孫悟空の話は作り話でも西遊記は史実なんだとあらためて
認識した。その「般若心経」・・ちょっと前だったら、何?それ?って感じ
のはずなんだけど、数ヶ月前に暗記しようと頑張って挫折した私。
暗記は出来なかったけどその意味は何回も読んで少しは分かっている
つもりだ。こんなところでそれが役に立つなんて・・。
たくさん本を読むと思いがけないところで繋がっているから面白い。
水の巻では、いよいよ沙悟浄も弟子になり、メンバーが揃った。
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沙悟浄登場
般若心経の意味がとりあえず分かってる悟空。
沙悟浄が人間9人も手にかけるがままにしていた観音にくってかかる悟空の方が道徳心があるように見える。なんか観音意地が悪い。観音の意地の悪さが観音を慕う三蔵にばれないように気遣う悟空が健気。
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僕が持っている西遊記のイメージ、道中に悪の妖怪と出会いピンチに陥りつつもこれを退治していくというパターンに入ってきました。とても面白いです。子供たちも楽しんでいます。結構いいペースで読み進めています。まるでジャンプのマンガのように少年向け冒険ものとして面白いので、親がわざわざ読み聞かせするようなものかー?、という疑念がよぎる瞬間もありますが、教えられるメッセージが確かにあるし、今うちの子供(小2と年長)が自分で読むにはまだ難しいのでまあいいだろうという感じです。そういう疑念がよぎるほど普通に面白いということです。また、釈迦如来、観音菩薩、普賢菩薩、文殊菩薩と、さまざまな仏が次々と出てきているので、仏教の思想を子供に教えるいい機会として使えるかもしれません。
著者プロフィール
1952年、東京都生まれ。中央大学大学院文学研究科修了。1986年、『ルドルフとイッパイアッテナ』で講談社児童文学新人賞受賞、同作でデビュー。1988年、『ルドルフともだちひとりだち』で野間児童文芸新人賞受賞。1991年、路傍の石幼少年文学賞受賞。2013年、『ルドルフとスノーホワイト』で野間児童文芸賞受賞。「どうわがいっぱい」シリーズの作品に、「もぐら」シリーズ、「ペンギン」シリーズなどがある。
「2022年 『がっこうのおばけずかん シールブック 』 で使われていた紹介文から引用しています。」
斉藤洋の作品