西遊記 6 王の巻 (斉藤洋の西遊記シリーズ 6)

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  • 理論社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652011546

作品紹介・あらすじ

三蔵法師の夢に現れた烏鶏国の国王。王はある道士に井戸に落とされて溺死したという。真実を確かめるため悟空は烏鶏国へ向かう…。

感想・レビュー・書評

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  • も〜菩薩連中に喧嘩売り散らかす悟空かっこよすぎない〜????

  • 斉藤洋さんの西遊記の第6巻。
     天竺へ向かって旅をつづける道中、一行が泊まった寺で、三蔵法師は
     おかしな夢を見た。夢に現れた男が言うには「余は、ある道士によって
     井戸に落とされ溺死した烏鶏国の国王だという・・。
     もう一話は、孫悟空の昔の友達「牛魔王」の息子「紅孩児」が、大暴れ
     するお話。
     どちらも、平岩弓枝さんの「西遊記」で読んだ話だったが、斉藤さんの
     描く孫悟空は、平岩さんの孫悟空みたいに悟りを開いていない。
     その分、「悪サル」なんだけどどっちかいうとこっちの方が好きかも。
     悪態ばっかりついている孫悟空に思わず笑ってしまうのだ。
     本当に罪が無くていいなあ・・。やっぱり児童書は心がすか~っとする。

  • ああ言えばこう言う文殊菩薩(笑)。「試みに王を怒らせるようなことを言ってみると、王は怒り…」って、当たり前だよ~。そして三日受けた仕打ちに対して3年間やり返すという、半沢直樹もビックリの365倍返し。力は正しく使おうね。力といえば、紅孩児を懲らしめる観音菩薩も凄まじい。牛魔王はどう出るのか出ないのか。

  • 天竺への旅の途中の三蔵法師一行、泊まった寺で三蔵法師は奇妙な夢をみた。夢に現れた男ガ言うには「余はある道子によって井戸に落とされ溺死した烏鶏国(うけいこく)の王であり、現在の王は偽物だ」と。人のいい三蔵は王子と妃に知らせると約束するが、悟空はあやしいと思う。しかしお師匠様の言いつけ。烏鶏国に調べに行く。

  • 意地っ張り悟空にきゅんきゅん!

  • 天竺へ向かう旅の途中、三蔵は夢を見た。
    烏鶏国の国王だという男が現れ、自分はある道士に殺され、
    現在の国王はなりすました偽物だ、と。

    三蔵に頼まれ、その男が言うのは事実なのか、と不信感を抱きつつ、
    悟空たちは烏鶏国の城へと向かう。


    そして山道で、子供が助けを求める声のきこえる、紅孩児との物語と。


    呉承恩の西遊記を、児童文学で御馴染の斉藤洋さんが新しい視点で書きなおしたもの。
    とっても読みやすく、お話の展開も面白い。
    登場人物もそれぞれ性格付けされていて、なんだか憎めない。

    三蔵が、すぐに騙されるといいますか、頑固で融通がきかなくて、
    悟空が仕方ないなーって感じで行動するのが面白いですね。
    乱暴者だけれど、かしこくて、皆にいいように、
    上手に行動できる悟空、イメージが変わりました。

    続きも楽しみ。

  • 仏教と道教の絡みがちらほら出てくる。観音菩薩も結構意地悪いが、文殊菩薩もこれまた…って感じで。
    最遊記の方でもおなじみの紅孩児登場。

  •  敵が強かったり複雑な事情があったりでサブキャラも活躍する6巻。アクションも楽しいし、孫悟空が時折ふざけて笑わせてもくれて、子供たちは満足。しかしこのシリーズ、これまで泣かせるところがほとんどないのが物足りません。今10巻まで出ているわけですが、もしかして著者は全編で相当長く続けるつもりなんでしょうか。猪八戒も信頼ならない道化役のままに当分はしておきたいし、三蔵法師も若干頼りない感じのままでまだ成長させないでおきたくて、登場人物が成長するような感動的なエピソードは先のお楽しみということにとっておいているのかもしれません。「ルドルフとイッパイアッテナ」も中盤まで笑わせて後半泣かせる構成だったし、そう思って楽しみにしておきます。

  • 図書館で借りました

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著者プロフィール

1952年、東京都生まれ。中央大学大学院文学研究科修了。1986年、『ルドルフとイッパイアッテナ』で講談社児童文学新人賞受賞、同作でデビュー。1988年、『ルドルフともだちひとりだち』で野間児童文芸新人賞受賞。1991年、路傍の石幼少年文学賞受賞。2013年、『ルドルフとスノーホワイト』で野間児童文芸賞受賞。「どうわがいっぱい」シリーズの作品に、「もぐら」シリーズ、「ペンギン」シリーズなどがある。

「2022年 『がっこうのおばけずかん シールブック 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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