2ひきのかえる

著者 :
  • 理論社
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本棚登録 : 176
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (33ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784652203323

感想・レビュー・書評

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  • 昭和10年の絵本でありながら、充分に示唆に富んだ絵本です。

    諍いは些細な一言から。
    貶す言葉は、意外と放った本人は喧嘩を売るつもりではなく、考える前に口から溢してしまったものなのかもしれません。
    けれど言われた側がカチンと来るのも道理。
    言い返す言葉は「相手にも同じ思いをさせてやろう」という意図に沿ったものが多いでしょう。
    喧嘩になるのも当然です。

    …が、「どちらが悪いか」善悪を基に謝罪基準を決めた場合、大人でも、第三者に介入してもらったとしても蟠りが残るものです。
    善が悪かの二元論な世界ではない以上根本解決にはならず、同じようなことが繰り返される。
    そして諍いの行き着く先は、精神的にか物理的にか「相手を消す」ことに発展しがちです。

    ならばどうすればよいのか。
    物事は立場が替われば見えているものも感じ方も変わるもの。
    一晩、もしくは一定期間を開けることにより、その間に他者の意見や新たな体験で冷静かつ新たな知見を得て、それでも相手のことを許せないかを改めて考える。
    本当に必要なのは、時間を置いて冷静になってから多方面に視野を広げる、自己研鑽の意欲なのかもしれません。

  • 相手を認めることね‼️

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著者プロフィール

1913年、愛知県知多郡半田町(現・半田市)に生まれる。中学時代から童話を書き始め、『赤い鳥』『チチノキ』などに投稿。東京外国語学校在学中に病を得、20代後半の5年間は安城高等女学校(現・県立安城高等学校)で教師をしながら創作活動を続けた。1943年、29歳の生涯を終える。代表作に「ごんぎつね」「おじいさんのランプ」「手袋を買いに」「でんでんむしの悲しみ」を始めとして、多くの童話・小説・詩などの作品を残す。

「2019年 『子どものすきな神さま』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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