ロシア・ナショナリズムと隠されていた諸民族――ソ連邦解体と民族の解放

著者 : ナーディア・デューク エイドリアン・カラトニツキー 田中克彦 李守 早稲田みか 大塚隆浩

• 明石書店 (1995年5月1日発売)

作品紹介・あらすじ

本書は，ソビエト連邦が崩壊することによって，「隠された民族」が「立ちあがる民族」に転化していくこの劇的な過程，人類史の忘れがたい時代を，思想史の展望を背景にしながら実践的にとらえた，われわれの世紀のモニュメンタルな記録である。

感想・レビュー・書評

[クールス・メジドナロードノイ・アトノシェニィさんの感想 · 2008年8月20日]

　ソ連崩壊後の連邦構成共和国の政治動向についてジャーナリスティクにまとめたもの。ソ連崩壊当時であれば価値はあったが、今読み直してみるとほとんど価値はなし。いずれにしても民主派という看板が実は嘘に過ぎなかったと言う事実がわかりかけていた時期だったので、最後の方の著者らの展望を見ると、元ソ連構成国の未来を明るく考える事は難しいと言うことだったわけですよね。