アンクル・トムの小屋: 新訳

  • 明石書店
3.96
  • (6)
  • (10)
  • (7)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 70
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (628ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784750310831

作品紹介・あらすじ

1852年にアメリカで出版された作品全編を,エスニック社会研究の今日的状況を踏まえ全面的に翻訳し直した現代版新訳。思想・文化等に関する解説や詳細な資料も収録,現代アメリカ研究必携の書。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 意外だけどこの作品は案外暗さはないんだ。
    トムが悲劇を迎える描写も
    生々しいわけではないの。

    恐らく批判を受けるのは
    神格化でしかこの忌々しき制度に
    批判できなかったからだろうね。

    だけれども、その当時
    彼らにその余力は残されていたのかな?
    トムの場合はいい方は悪いけど
    まだ幸運なほうだったのよ。

    終の地の描写を見ればわかるけど
    本当にあまりにも抑圧がひどいと
    人は死ぬんだよ…

    でもその中でもある女性たちは
    本当に強かったな…

  • 長かった…けど文章は割と読みやすく、原作は連載でヤングアダルト層をターゲットに書かれたのかなと言う感じ。

    黒人奴隷の境遇を軸としながらも、
    北部の奴隷制度に反対しつつも黙認してなにもしない人たちへの痛烈な批判、
    そしてキリスト教信仰の崇高さが描かれており、また表面的な信仰についても批判している。

    奴隷に対してのひどい仕打ちについては、
    割と濁して描かれているが、しっかりと伝わってきて辛い…

    相当の使命感を持って描かれた作品なんだと感じた。

    年表も載っていて親切。

  • 長い。こんな長い話だとは思わなかった。
    けれどもそれが苦にならない内容だった。

    色々と悲惨な場面はあるが、
    やはり家族同士、特に子供と母親が離れ離れになるのは
    読んでいて非常につらいものがある。

    原文がそもそもそうなのかもしれないが、
    訳文が淡々としていてちょっと違和感。

    解説が結構面白い。
    アンクル・トムが黒人のステレオタイプとなってしまった
    という批判もあったというのは見方として興味深い。
    もちろん、それはこの作品の価値を落とすものでは全くないのだが。

  • 宗教は理解できないけど泣いた事は確かだ。

  • さすが新訳。1942-1995までの年表も。

  • 小学生の頃に読みました。私はトムには絶対なれないと思いました。宗教信仰に対する疑問を覚えたのもこれかもしれない;いやでも本当によい話です。

  • 小学生の頃に読んで、息ができないくらい泣いた。次の日は一日中目が腫れていた。
    もうあんまり覚えていないけど、同じ人間なのにどうして「しろ」とか「くろ」でこんなに差別されるんだろう。
    最後、ほんとうに切なすぎ。

全9件中 1 - 9件を表示

ハリエット・ビーチャーストウの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×