- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784750351841
作品紹介・あらすじ
SNSでのヘイトスピーチについて、国際人権法からの考察と法的規制が進んでいるヨーロッパとの国際比較、そして人種差別とヘイトスピーチの事件への対応事例を示し、さらに「話し手」ではなく「聞き手」に焦点を当てた「聞こえる声」や差別言論のもつ「多声性」への気づきを促すコミュニケーション論と互恵性原則に基づく倫理学の視点から論じる。
感想・レビュー・書評
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【書誌情報】
『インターネットとヘイトスピーチ : 法と言語の視点から』
編者:中川 慎二
編者:河村 克俊
編者:金 尚均
出版社:明石書店
ISBN 9784750351841
判型・ページ数 A5・244ページ
出版年月日 2021/03/31
定価:
単行本 2,400円+税
電子書籍 1,920円+税
SNSでのヘイトスピーチについて、国際人権法からの考察と法的規制が進んでいるヨーロッパとの国際比較、そして人種差別とヘイトスピーチの事件への対応事例を示し、さらに「話し手」ではなく「聞き手」に焦点を当てた「聞こえる声」や差別言論のもつ「多声性」への気づきを促すコミュニケーション論と互恵性原則に基づく倫理学の視点から論じる。
[https://www.akashi.co.jp/book/b577176.html]
【目次】
はじめに
巻頭エッセイ SNSと人権[中村一成]
鼎談 インターネットとヘイトスピーチ――コロナ禍後の世界[辛淑玉、木戸衛一、中川慎二]
私たちはコロナウィルス感染拡大の時期をどう過ごしたのか
コロナウィルス感染拡大と外国人差別
コロナ禍後の世界――ヨーロッパ暮らしの経験から
メルケルの演説、成熟した政治家の言葉
文化って不要なものなの?――フライデーズ・フォー・フューチャーの問うているもの
日本の選民思想、天皇制をどう議論するか
第1部 法の視点から
第1章 インターネットとヘイトスピーチ――国際人権法の観点から[申惠丰]
はじめに
Ⅰ.人種差別撤廃条約とその国内実施
Ⅱ.ヨーロッパにおけるヘイトスピーチ禁止規範とそれに基づく対応
おわりに
第2章 ヘイトスピーチの社会問題化とヘイトスピーチ解消法[金尚均]
序 問題
Ⅰ.インターネット上のヘイトスピーチ
Ⅱ.ヨーロッパにおける対応
Ⅲ.ドイツにおける新立法(SNSにおける法執行を改善するための法律)
Ⅳ.若干のまとめ
第2部 現場の視点から
第3章 ドイツ国家社会主義地下組織(NSU)とドイツにおけるヘイトクライムに対する取り組み[オヌール・エツァータ(金尚均訳)]
はじめに
Ⅰ.NSU事件の被害者たち
Ⅱ.制度内で慣例化した人種差別
Ⅲ.国家社会主義地下組織
Ⅳ.訴追と訴訟の経過
Ⅴ.未解明の問題
Ⅵ.NSU事件からの教訓
COLUMN 差別を「犯罪」とした川崎市反差別条例の意義[師岡康子]
第4章 ヘイトスピーチ根絶のための取り組み――鶴橋、ネット、二つの事例から見えるもの[郭辰雄]
はじめに
Ⅰ.鶴橋とヘイトスピーチ
Ⅱ.ヘイトスピーチの被害実態
Ⅲ.ヘイトスピーチとカウンター
Ⅳ.確信犯的ヘイトにどう対抗するか
Ⅴ.ヘイトスピーチ禁止の仮処分
Ⅵ.反ヘイトスピーチ裁判
Ⅶ.ネット上のヘイト・差別の法的責任
Ⅷ.深刻な複合差別の被害を認定
Ⅸ.より実効性あるヘイトスピーチ規制のために
第3部 言語と倫理の視点から
第5章 常態化したヘイトスピーチの恐怖――コミュニケーション・ジャンルからの考察[中川慎二]
はじめに
Ⅰ.恐怖の政治――オーストリア自由党議員キックルの扇動する演説
Ⅱ.ヘイトスピーチはコミュニケーションなのか
Ⅲ.シュルツ・フォン・トゥーンのコミュニケーション理論
Ⅳ.ワツラヴィックらのコミュニケーション・モデル
Ⅴ.インターネットのヘイトスピーチとメディア性
Ⅵ.差別の意匠――制度内で慣例化した人種差別とスーパーダイバーシティ
第6章 ヘイトスピーチと互恵性原則――インターネット上のヘイトスピーチについてドイツでの事例をもとに考える[河村克俊]
はじめに
Ⅰ.ヘイトスピーチの定義の確認
Ⅱ.ドイツでのヘイトスピーチの事例
Ⅲ.言論の自由とその制限
Ⅳ.ヘイトスピーチと互恵性原則
年表
索引
あとがき
編者・執筆者紹介 -
ピンとこない。
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摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50257629 -
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東2法経図・6F開架:316.8A/N32i//K