- Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
- / ISBN・EAN: 9784750515076
感想・レビュー・書評
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「家」という空間を軸にした短編集
読んだ直後、少しがっかりした気持ちになった。
大人向け小説、というか性に関する描写が描かれていたことだ。
しかし、冷静になるとこれは当然のことに思った。
家、というプライベートな空間において何も起こらない訳がない。
セックスもまた、日常のひとつなのだから。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
間取図を見るのは子供の頃から好きなので、すぐに飛びつきましたが期待を裏切らず面白く、ワクワクして読みました。
まず間取図をじっくり見てから本編に入る、そしてまた間取図を見返して…と新しい読書の楽しさがありました。
また引越したいなぁ。間取図をノートに貼って新しい家に想いを馳せながら眺めていたいです。 -
びっくりするような放り出され方をする掌編も多かった。
が、その宙ぶらりん加減が味わい深い。
生きているその人の血肉になっているような話が好き。
「船の舳先にいるような」とか。
一緒に揺らぐ感じに臨場感があった。
「隣人」「カウンター」は、じわりと怖い。
「浴室と柿の木」気まずっ!! -
様々な間取図とそこで過ごす人々を描いた短編。さくっと読める感じが好き。
「浴室と柿の木」なんかは嫌だわーと思いながらも絶妙な幕切れで、どの話もその先をいくらでも妄想する余地があって面白かった。 -
間取りから始まる短編集。まず間取りがあって、そしてそこから紡ぎだされた物語。
コミカルな話かと思っていたが、どこかロマンチックな話が多かった。あと、そこまで間取り間取りした話(どんな話だそれ)ばかりでもなかった。
「船の帆先にいるような」「どちらのドアが先?」が好きかな。 -
間取りを元に想像力を掻き立てられる小説。
この間取りの家や部屋に住む住人はどんな暮らしをしているのか…不動産屋さんの前に佇み、物件の広告をみながら、この小説のように空想を膨らませてみるのも面白いかも。 -
間取り図から妄想が広がる感覚に共感して手に取った一冊。
最初の2篇くらいはちょうどいい長さだと思って読んだんだけど、後半はなんだか尻切れとんぼ感があった。滑り出しはまずまずなんだけど、なんかシュンと終わっちゃうっていうか。ちょっと物足りなかった。 -
913.6
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変わった間取りの物件を舞台にした短編集だ。
各短編の前にその物語の舞台となる物件の間取り図が登場する、という面白いかたちになっている。
短編自体は短く、さっぱりしたものが多く感じた。