- Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
- / ISBN・EAN: 9784757220195
感想・レビュー・書評
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絵本のような小説。独特な世界観で見た後なんとも言えない落ち着いた気分になれます。映画も見てみたい。
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よくある海外発児童向け物語なのかなとか思っていました。
すみませんものすごく面白かったです。
素晴らしい挿絵と文章が一緒になって物語を紡いでいます。
一枚一枚、絵がこれでもかというくらい物語を語っていて、
つい深読みしすぎてしまうような場面もあります。
もちろん絵と同様に内容も素敵。これは文庫版でなくて、単行本とか
大きいサイズで見たいなぁと思いました。
映画にもなるようで、この世界観がどう映画で表現されるのかとても楽しみです。
ただ、ずっと視覚に訴える映画だけでなく、
是非文字と絵で楽しませる原作も一緒に楽しみたい作品です。 -
「はじめに」のあと月のアップの絵ではじまる。引いてその下に街→通り→建物→その中…とカメラワークのようにページは進む。
文章とそれを表した挿絵が同時進行するのではなく、言葉と絵が交互にバトンタッチするようにして物語がくりひろげられてゆく。
盗み。老人。ノート。女の子。鍵。
こうして書きだしただけで、小さくワクワクしそうななるのだが。
ざらりとした黄色い表紙に黒い紙で作られた文庫本。
紙の味わい、いいよね。 -
2008年コールデコット賞受賞作品
「舞台は1930年代のパリ。主人公はパリ駅の秘密の部屋に隠れ住む12歳の孤児ユゴー。彼は、父が遺したからくり人形に隠された秘密を探っていくうちに、不思議な少女イザベラに出会う。からくり人形には二人の運命をも変えていく秘密が隠されていたのだ。…からくり人形のぜんまいが動き始めるとき、眠っていた物語が動き出す」 -
1930年代パリ駅が舞台。駅の秘密部屋で、時計屋として隠れ住む孤児のユゴー。
父が遺したからくり人形に隠された秘密、そして新たに動きだす物語
月のシーンは知ってるけど、ジョルジュさんのお名前は存じ上げず。
素敵な絵などと読みやすいお話で、厚さに尻込みしたけど、あっという間に読了。
パパ・ジョルジュへの繋がりは、気づいてしまうけど。引き込まれて読んじゃう感じではありました。 -
美しい絵本。
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この少し前にたまたま『ヒューゴの不思議な発明』という映画を見ていて、似てるなぁと思ったら、原作でした!映画もよかったけど、原作には原作ならではの面白さがあってよかった。個人的には原作の方が好きかな。
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絵と文で構成されている本で、ユゴーが不思議なからくり人形を直すと物語が動き始め、最終的にユゴーが幸せを手に入れる。昔見た映画の原作で、私の中でずっと記憶に残っていたけど名前が思いだせなかった。奇跡的に出会えてうれしかったのと良い映画は身体の奥に残っている
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主人公のユゴー・カブレは、パリ駅の秘密部屋に住む12歳の孤児。
時計職人の父が遺した“からくり人形”に、自分宛のメッセージが隠されていると思うようになる。
おもちゃ屋で部品を盗み人形を修理しようとするが、店主のジョルジュに捕まってしまいます。
恥ずかしながらジョルジュ・メリエスのことを知らずに本書を読み始めました。
前編終わりの『月世界旅行』の絵に見覚えがあり、本当の意味で私の頭の中で物語がちゃんと動きはじめました。最後の章でユゴーが発明したモノが分かり、即再読。
再読で気付きましたが、本当に話が良くできています。
フランクリン科学博物館のマイヤルデの「からくり人形」も実際に見てみたいです。まだまだ知らないことがたくさんあることに気付かされました。 -
子供に読ませる場合は奮発してハードカバー版を買ってあげたい。500ページのうち、何と300ページほどが見開きのイラストである。ま、一種の絵本だと思っていい。まだ映画が誕生したばかりの時代である。身寄りのいないユゴー少年とからくり人形の物語だ。鉛筆(?)で描かれたイラストが映画のカットのようにダイナミックな構図で読者に迫る。2011年にマーティン・スコセッシ監督が映画化した(『ヒューゴの不思議な発明』)。
http://sessendo.blogspot.jp/2016/08/blog-post_26.html -
半分が絵で構成されていて、イメージを助けてくれる。ちょっと怖い感じの絵だけど、導入の1ページ目と絵の効果で、あっというまに物語に入り込めた。
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コールデコット賞金賞を受賞。
主人公のユゴーはパリ駅の秘密の部屋に暮らしている。
もうこの設定だけでわくわく。
緻密な鉛筆画もたいへんすてきです。 -
2012年3月17日読了。
黒!!黒の使い方!!すごい! -
■書名
書名:ユゴーの不思議な発明
著者:ブライアン セルズニック
■概要
世界20カ国でベストセラー、マーティン・スコセッシ監督による
映画化で話題騒然の本格ファンタジー、遂に文庫化!
舞台は1930年代のパリ。主人公はパリ駅の時計台に隠れ住む12歳
の孤児ユゴー。彼は、父が遺したからくり人形に隠された秘密を探
っていくうちに、不思議な少女イザベルに出会う。からくり人形に
は二人の運命をも変えていく秘密が隠されていたのだ。……
からくり人形のぜんまいが動き始めるとき、眠っていた物語が動き出す!
(From amazon)
■感想
近くの図書館から頂いた本のうちの一冊。
イラストが本当にたくさんあり、それぞれのイラストを読むだけでも
話が分かるようになっています。
イラストはイラスト自体で物語を進行し、文章は文章で物語を進行し
ているという不思議な本です。
イラストも鉛筆で書いたような、綺麗なイラストで迫力もあります。
その他にも、色々なタッチのイラストがあり、楽しめます。
イラストと文章のバランスも良いです。
文章で表現したほうが細かい描写が出来る部分は文章で、イラストの方
が迫力が出せる場面はイラストで表現されており、本が苦手な人で、読
みやすい本となっています。
また、イラストが豊富なため、いいか悪いか分かりませんが、読み手が
ほぼ同じ町、駅のイメージを持って読めるようになっています。
この本訳者の人、よく名前を見かけます。
私が好きな本を翻訳していることが多いのだろうな~
なんか、不思議です
■気になった点
・世界ってひとつの巨大な機会だと思うと楽しくなるんだ。
機会には一つとしていらない部品はない。 -
絵による映画館
【内容】
からくり人形を修理しようとしている孤独な少年ユゴー。不機嫌なおもちゃ屋パパ・ジョルジュ。その娘で結果的にユゴーの協力者となる少女イザベル。人形の謎、ジョルジュの謎、ユゴーの運命が、多量のイラストと少量の文字によって描かれる。
【感想】
まったく予備知識なしに読み始めたが、いきなり映画の中に放り込まれた感じ。
なるほど、こういう本か、と。
(2014年04月22日読了) -
登録番号10532 分類番号933.7 セ
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『ヒューゴの不思議な発明』として映画化されたものの原作。
舞台はパリ。父を亡くし、駅の時計係のおじと共に暮らす少年ユゴー。時計職人だった父が亡くなった日にも修理を手がけていた、一体のからくり人形。父からのメッセージを書いてくれるはずだ!と信じて、ユゴーは何とか修理しようとする。そして、オモチャやの老人やその養女と関わり合いながら、からくり人形の謎を解いていく。
というのがあらすじだけれど、ストーリーの中にたくさん登場する絵や映画だけでなく、街の様子、人物の表情までもが、鉛筆画を中心とした沢山の(文章よりも多い)イラストとして散りばめられているのが、何といってもこの本の魅力だと思う。
映画を観た人も、一読の価値ありだと思う。私は映画はまだなので、とても観たくなった。 -
映画を観て、「ヒューゴは何を発明したんだろう?」と疑問に思っていたときに、Twitterで「原作を読むといいよ」と言われて読んだ一冊。