そこにはいない男たちについて

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 778
感想 : 78
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758413534

感想・レビュー・書評

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  • 美味しそうな料理が出てくる小説が好き。
    この本はそういう要素があまりないのかな?と思っていたので嬉しかったー。

  • もう何年も夫とまともな会話をしていないまり。
    一年前に夫を亡くした実日子。
    まりは実日子に問う。はたして、かわいそうなのはどちらなのか? と。

    タイトルが好き。
    料理教室の先生と生徒という関係ではあるが、まりと実日子は特に仲がいいわけでも友達でもない。ただ対比として彼女たちの人生がそこにあるだけだ。
    まりの結末と彼女の言った言葉が、絡みついて消えない。

  • いつも自分が主導権を握っていたい、かもね。だって、気分がいいもの。ま、そううまくはいかない。

  • あまり好きな作品ではなかった。
    かなり長い間、図書館で待って読んだのに残念…

  • 期待してた面白さとはまた違ったけど、まぁまぁ面白かった。

  • 図書館の返したばかりの本コーナーでの一期一会。
    不思議なタイトルに惹かれて。

    大好きな夫を亡くした実日子先生と、大嫌いな夫と暮らすまり。実家も家庭も対照的に描かれているけど…。瑞穂とゆかりなどいろいろな女性の人生も少しずつ描かれて…。なんだかよくわからないうちに読了。

    夫婦って何か考えてしまった。仲がいい、悪いだけじゃない関係性があるのかな?

  • 痛いところをついてくるお話だった。夫を亡くなくした女と嫌いな夫のいる女。どっちが幸せかとついつい比較してしまいがちだがたぶんそういうことではないのだろう。美味しい料理と平行して随時出てくるかなり自分勝手な心模様のまり。嫌な女として描かれているけれど共感できるのが辛くなってくる。大切な人から拒絶されるのはやっぱりきついよね。どんな立場であっても。お料理の描写に随分救われているかな。

  • 自立しているようで、男に振り回されている女2人の話。

  • 一生懸命生きる女性は、いつも前向きで考えすぎ❣️

    まりの一言。
    どうしてあんなにきらいな夫と別れなかったのか。私は夫のことをずっときらいでいたかった。だから別れなかったんです。

  • 両親があまり仲良くない環境で育ったせいか いつから夫婦生活は崩れていくのだろうと常々思っていた

    様々な積み重ねだとは思うが 父への不満が積もり積もったまま亡くなった母は不幸だったと思う

    母の思いを少なからず感じていたのかはわからないが 今ひとり家に残された父は何を思っているのだろう。。

    小説の内容とは少し違うが 母の人生と重ね合わせ そんな生き方だけはしたくないと改めて思った

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著者プロフィール

井上荒野
一九六一年東京生まれ。成蹊大学文学部卒。八九年「わたしのヌレエフ」で第一回フェミナ賞受賞。二〇〇四年『潤一』で第一一回島清恋愛文学賞、〇八年『切羽へ』で第一三九回直木賞、一一年『そこへ行くな』で第六回中央公論文芸賞、一六年『赤へ』で第二九回柴田錬三郎賞を受賞。その他の著書に『もう切るわ』『誰よりも美しい妻』『キャベツ炒めに捧ぐ』『結婚』『それを愛とまちがえるから』『悪い恋人』『ママがやった』『あちらにいる鬼』『よその島』など多数。

「2023年 『よその島』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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