- Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758443654
作品紹介・あらすじ
「葉月十二日、巳の刻。湯島天神内宮地芝居の舞台に、瀬川菊之丞を連れてきて欲しいのです」
――濱村屋の年若い主人・吉次からこう切り出された平九郎は、驚きのあまり絶句した。
希代の女形であった菊之丞は、吉次の義父で、五年前すでに亡くなっていた。
そして実は、吉次は赤也の義弟であったのだ……。赤也の隠されたもうひとつの人生に渦まく陰謀。
平九郎たちが仲間のため命を賭して闘う天下無敵の時代エンターテインメント。
三十万部突破の書き下ろし大人気シリーズ、第七弾。
感想・レビュー・書評
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一度は降りた舞台だが、回り舞台のように人生舞台の第二幕が幕を開けた。
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2024.2.1読了
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7作目、いやあどんどん面白くなってゆく。今回は赤也だね。かっこええわ。そして篠崎や阿久多も魅力的なんだよな。さて、どうやって九鬼を倒すのだろうか。先が楽しみ
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泣いたりとかではないけれど、よかった、本当によかったと安堵したし、素敵ないい結末だった。これからの物語がいっそう楽しみ!
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「くらまし屋稼業」の7冊目。
イクイノックス関西初見参の宝塚記念を観に行った往復の電車で読了。人が多くて、仁川までターフビジョンを観に行ったみたいになってしまい、疲れた…。
今回受けた依頼は、希代の女形であった故人をあの世から晦ましてこの世に連れてくる、というもの。
いくらくらまし屋とて受けることが出来ない依頼は、しかし、赤也の出自と関わって、赤也はくらまし屋を離れて“芝居合戦”の渦中に身を投じることになる。
幕閣やそれに取り入ろうとする商人の思惑に、くらまし屋捕縛に執念を燃やす道中同心・篠崎瀬兵衛や利権を手に入れんとする虚の刺客まで絡んでくる話は、いつものことだが、よくぞここまで色んな関係を組み合わせられるものだと思う。
その中で、赤也を思う平九郎に、今回はとりわけ七瀬の強い思いが何度も描かれて、泣かせる。
初めて出て来た虚の九鬼段蔵の強いこと。これに勝つには井蛙流を進化させねばならないが、かつての師匠・磯江虎市は見つかるのだろうか、今後の楽しみ。
ずっと稽古もしてなくてああも華麗に踊れるものかと思うが、表紙の絵柄がいつにも増して楽しくて、まあ、いいか。
またしても「夢の国」のことは描かれず、あちらはどうなっているのだろう。次巻も楽しみ。 -
本当の意味で決着がついた。赤也かっこいい。
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少しのつもりが、一気読みしてしまった
いつものくらましとは異なるテイストだけど
面白かった -
いや〜、今回は赤也が主役なだけあって、ドラマティック。
クライマックスの「娘道成寺」の舞台までの流れも良く、
平九郎が仲間を助けるため闘うシーンに涙。
それぞれが相手を思いやり、自分の個性を活かして解決策を見出していくところに
くらまし屋ならではの色が出ていた。
くらまし屋メンバーだけでなく、
一鉄や瀬兵衛、さらに阿久多までもが
良い味出していて笑えた。 -
くらまし屋の赤也の大活躍。まだまだ続くのかなぁ。
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赤也のかっこよさが際立つ物語。