別れの季節 お勝手のあん (ハルキ文庫 し 4-11)

著者 :
  • 角川春樹事務所
3.97
  • (10)
  • (16)
  • (9)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 183
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758446198

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • おやすちゃんが一人前になるという事は、別れを経験することでもあるんですよね(T ^ T)

    お小夜さまのこと、大旦那様と大奥様の隠居。

    読んでいて辛い。辛すぎる(涙)

    タイトルから誰かとの死に別れ? 紅屋を辞める?  という想像の最悪ではなかったけど。

    でも、でも、この巻は辛すぎたよ(つД`)ノ

  • 【収録作品】おゆきちゃん/睦月と小鍋立て/お小夜さまの苦悩/幸安先生の言葉/桔梗さんの消息/鰹の味/異国の甘さ/夜食の味/月待ち弁当/吹き寄せの味/隠居屋敷/お別れ

    幕末の不穏さを漂わせつつ、地に足をつけて精いっぱい生きるおやすたちの姿が描かれている。庶民は日々を地道に生きるしかない。岐路に立つおやすの決断も見事。

  • ランティエ2023年8月号〜2024年3月号掲載の別れの季に加筆修正をして、2024年2月ハルキ文庫刊。シリーズ9作目。今回は、お小夜さんがたいへんなことになっていて、やすがどう対応するのかが気にかかりました。やすが二つのうちのどちらの道を選ぶのか?というところは、どちらを選んでも話的には面白いと思いましたが、無難なほうを選択したというところで、ちょっと残念な気がしました。

  • シリーズ第9弾。
    副題の「別れの季節」で、いよいよ政一と…と思ったら、表紙に答えがあった。

    相変わらずのやすの周りはみんな物分かりの良い人ばかり。おやつだ賄いだと、こんなに雇われ女中が恵まれている時代小説はなかなかないんじゃないんだろうか。
    次巻以降に絡んできそうな人物もチラホラ。時代の流れと合わせ、やすがどうなっていくのか。

  • 正月も過ぎた折、お小夜から文が届く。里帰りを
    するのだが、その時におやすと人知れずに
    会いたいという。息子が病弱で苦労していると
    聞いていたおやすは不安を覚え…。

  • 今回は、女性の自立、子を真に思う親心など。
    大きなテーマをはらんでいて、読み応えがあった。
    大好きな友人を思う心。
    女性として江戸時代という自立し辛い時代に料理人を選び、それが叶う素晴らしい仲間や師匠を得たおやす。

    人生の大きな岐路に大いに悩む。
    いろいろなことを考えているおやす。
    とてもいい作品だった。
    幕末まで、残りわずか。
    エンディングに近いのか?

  • 大切な人との別れと時代も動き出す。あんちゃんも。次作も楽しみ。

  • おえどとおわかれ いたします おふねで
    かへつてまゐります

  • タイトルから何か胸騒ぎ。
    健気なおやすの想いが、切ないです。

  • 激動の時代を懸命に生きるあん。「別れの季節」は旅立つお小夜との別れの意。こんな時代に生まれたことも前向きに捉え、謙虚に周囲を気遣うあん、迷いながらも前を向き懸命に料理の道に精進する彼女が健気だ。

全12件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

 小説家、推理作家。
『RIKO-女神の永遠』で第15回横溝正史賞。
 猫探偵正太郎シリーズ、花咲慎一郎シリーズ など。

「2021年 『猫日記 Cat Diary』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柴田よしきの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×