勉強力

著者 : 齋藤孝
  • 海竜社 (2009年11月発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (231ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784759311006

勉強力の感想・レビュー・書評

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  • 内容が無いのに読ませてしまう筆力がある

  • *「あと三十年、いまの調子でがむしゃらに仕事をするだけの毎日を送ったとしたら、果たして自分の内面は豊かになるだろうか」。仕事一途の毎日でも、勤労意欲や、ある種のがまん強さは維持されるでしょう。ただ教養が身について、内面が豊かになるかと言うと、保証の限りではありません。定年を迎えて、気がついたら「教養のかけらもなく、日々を楽しむ術もない、内面の貧しい人間になっていた」なんてことになりかねないのです。そうなってからあわてて勉強をしようとしても、頭の働きは鈍くなっているわ、体力も集中力も根気もないわで、とても楽しく学べそうにない。それが予測できるからこそ、「まだ若いままのうちに、教養を身につけるための勉強を始めたい」と思う。それが道理というものでしょう。
    *「勉強力」の二つの目的
    もちろん働き盛りのうちは、、まだまだ仕事がらみの勉強も必要だと思います。仕事の知識・スキルを上げて昇給・昇進していくためには、何かの資格を取ったり、専門分野の知識を深めたりする勉強もしなくてはならない場合もあるでしょう。一つは、仕事に必要な基本的な能力を、総合的に鍛え上げていくことです。向上心を持って仕事に取り組む、効率的に仕事を進める、精度の高い判断をする、多角的な視点からアイデアを出す、社内外の人と上手にコミュニケーションをとる、高いプレゼンテーション能力を発揮する、高所大局に立った戦略的思考をする、ストレスに強くなる。仕事にはさまざまな能力が求められますが、それらはすべて「勉強力」によって鍛えられるものです。
    もう一つの目的は、「人生を豊かにする」ことです。美術、音楽、文学、歴史、哲学、伝統芸能、科学、あらゆる分野に目を向け、そのおもしろさを探ってみる。そうして広く教養を身につける一方で、自分が「おもしろい」「楽しい」と思える分野の知識を深めていく。
    *「三人のうち一人しか残せない」などということになれば、言われたことをきちんとやるだけではなく、よく勉強して、「どうすれば、リクエスト以上の仕事ができるかを考えて行動している人が生き残る。それは当たり前の話なのです。会社は「勉強力」のある社員しかいらない。自分で本を読み、内容を理解し得た知識を仕事の場に再生できる能力。つまり、会社は「自発的に勉強して、どんどん伸びていく人かどうか」を、常に見ている。教養を身につけるための勉強こそが、ビジネスパーソンとしての資質に必要不可欠です。
    *仕事ができない人は頭がカタイ
    営業、接客、企画、宣伝、人事、部下への指導、意思決定、技術や新商品・新サービスの開発。あらゆる仕事に共通して求められる能力が「視点移動力」、つまり物事をあらゆる視点から見て行動する「柔軟な思考力」です。逆に言えば、仕事ができない人というのは総じて、頭がカタイ。人や社会が持つ多様な価値観を理解していないために、物事を多角的に考えることができず、ひとりよがりな価値観を理解していないために、物事を多角的に考えることができず、ひとりよがりな判断の下にトンチンカンな仕事をしてしまいがちなのです。たとえば、モノを売るときに客の望まない商品を進める。新しい商品・サービスを開発するときに、世の中のニーズもコストも考えずに思いつきでアイデアを出す。部下を指導するときに相手の能力も考慮せずに無理難題を押し付ける。営業をかけるときに相手にとって何らメリットのないセールストークを繰り返す。そうではなく、次のように考える。「自分たちが提供する商品・サービスは、消費者にとってどんなメリットがあるのか」「世の中には、どんなニーズがあるのか」「会社の事業は、どんなふうに世のため、人のために役立つのか」「部下は仕事に対して、どんな願望と能力をもっているのか」「取引先の人は自分の会社に対して、何を望んでいるのか」「会社のシステムの現状に対して、社内外の人間はどんな不便を感じているのか」こんなふうに、常に相手の立場に立って物事を考え、自分が持つ知識・情報を総動員して柔軟な思考の下にベストな方策を考え、実行できる人こそが「仕事のできる人」なのです。では、どうすれば頭が柔らかくなるのでしょうか?方法はおもに二つ、経験を積むことと、たくさん勉強をすることです。それによって当然、知識・情報が豊富になります。判断やアイデアの材料をたくさん持てるので、その分、精度の高い仕事ができるでしょう。
    *みなさんも経験的にわかっていることでしょう。「旅好き」の人の多くが、「歴史を知っていれば、旅をもっと楽しめたかもしれない」などという思いを抱えたまま帰途につく。そんな経験を繰り返しているはずです。35歳を過ぎればそろそろ、漠然と感じていたその、”心残り”を勉強というカタチで解消していってはいかがでしょうか?旅という趣味一つとっても、それを教養に高めていくためには、やはり「予習」が必要なのです。

  • すごく深い内容ではないが、ところどころ気づきを得られるものだった。
    詩についての解釈が面白かった。

  •  凄い本だった。

    勉強することの楽しさ意義深さを、これでもかこれでもかと説いてくる。

    文中にたくさんの本が紹介されており、全部読んでみたいという気持ちにかられる。様々な分野を学ぶ楽しさが紹介されており、この本(本書)も面白いが、こんなことをしている場合ではない。あらゆる分野を広く深く学ばねばと、いてもたってもいられない気持ちになる。著者の思惑にまんまと乗せられてしまった。

     一つ、自分の中での大きな気づきがあった。自分は優柔不断で、物事を決めるのに非常に迷う。迷いがあるのは、自分の中で軸となる確固たる信念や情熱が欠けているからではないか。自分の中に大きく欠けているのは、生きていく指針となる「哲学」ではないか、と思った。

     凄かった。

  • 齋藤孝流、教養を身につけるための勉強法。教養は芋づる式に学ぶ。

  • 35歳以上の方向け?なのを知らずに読み始めたので、
    最初はかなり面食らったけれど、
    親切に本を読むこと、勉強をすることの楽しさを説いてくれていて楽しんで読むことができた。
    この本を通じて、自分がいかに学がないかを痛感すると同時に、興味を持つ本にもたくさんであえた。
    ぜひぜひ無理して強制されて勉強するのではなく、出会いを大切に、楽しんで学びたいなあと思う。

  • 知的好奇心をそそる本。
    素晴らしいナビゲーター。

  • 図書館で借りたので、購入して本棚に入れておきたい。教養を学ぶめためのテキスト。

  • 中年の勉強お薦め本。35歳からが学びの旬というのも実感としてよくわかる。勉強は予習からとか、芋づる式でとか、特に新しくはないが、意識してしていくと効果があるかも。その時その時で散発で勉強していたことを次に繋げるようにしていきたい。

  • ひとは勉強しつづけてなんぼだもんなあ・・・

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