スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編

  • かんき出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784761268947

感想・レビュー・書評

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  • 《第2章 分業―1人では鉛筆1本つくれない》p32

    経済学の教育者であったレオナルド・リード『僕は鉛筆(I, Pencil)』というエッセイ。

    「コア・コンピタンス」:その企業の核となる独自の強み。他者にまねできない技術やノウハウなど。p35

    アダム・スミス「水とダイヤモンドのパラドックス」:交換価値と使用価値の区別。p46

    リスク度合いを測る目安として、株式投資の古典的名著『ウォール街のランダム・ウォーカー』の著者バートン・マルキールは「安眠度」という指標を用いた。p125

    ハーフィンダール・ハーシュマン指数(HHI):市場の競争状態を表す指標。数字が小さいほど競争が激しく、大きいほど独占状態に近い。p151

    「総括原価方式」:料金規制の一種で、サービスの提供にかかる費用をもとに価格を決定するしくみ。コスト増大などのデメリットも指摘されている。↔「料金上限方式」p164

    モリー・オーシャンスキーが編み出した貧困基準(ライン):貧困かどうかの基準は食費を3倍にした生活費があるかどうか。p201

    「負の所得税」:累進課税システムの1つで、所得が一定ライン以下の人びとは政府に税金を納めずに、逆に政府からお金をもらう制度のこと。p210

    ミシガン大学の「PSID- Panel Study of Income Dynamics(収入動向に関するパネル調査)」:ミシガン大学が行ってる大規模な収入動向調査。人びとの収入の変化を長期的に追っている。p220

    【企業と政治のガバナンスにおける情報の非対称性の問題】p240
    「プリンシパル・エージェント理論」:誰かが誰かに仕事を任せるとき、きちんと仕事をさせるにはどうすればいいかを考える理論。

    【3つの重要なポイント】p254
    ①市場は、かぎられた資源を分配するための非常によくできたしくみである。生産性アップや技術革新、資源の節約、消費者のニーズの充足といった目的が効果的に実現され、生活水準の向上につながっていく。
    ②市場のしくみは、うまくいかないときもある。独占や不完全競争、公害に代表される負の外部生、技術の停滞や公共財の不足、貧困、格差、情報の非対称性による弊害、監視とコントロールの難しさなど。
    ③政府は市場の問題を解決するうえで大事な役割を負っている。しかし、政府も不完全な存在であり、問題をかえって大きくしてしまうことがある。

    Conclusion:
    経済を考える上でもっとも大事なのは、プラグマティックになること。

  • 経済学入門ミクロ編。スタンフォード大学で一番人気の経済学の和訳版。わかりやすい事例が随所に織り込まれており、非常に読みやすい。経済学ってなんとなくわかったつもりだけど・・・、という方におすすめの一冊。

    ①自然と均衡点を求めていく需要と供給の考え方の理解。
    ②「①」が上手く機能しきれない市場における規制と緩和の存在。
    ③どんな事象を選択するにせよ、トレードオフが発生すること、
    の3つがポイントだと思いました。

    自分の業界に置き換えると、商品代替性により需要減→が、供給量は無理に維持しようとする→供給過多→価格下げ圧力→経費増→利益減の流れ。経費を下げるためには、入口の需要減退をまず退治しないとならないのだが、これがまた難しい。。。

  • 学部レベルで数式を使わない経済の教科書を探していたのだけれどもこの本が最も分かりやすいかも。もともとマクロ経済の本を探していたのだけれども、上下巻で上巻はミクロでした。

  • 大学でも経済学に特に触れていない私でも理解不十分なところはあまりなく、とても読みやすかったです。

    あくまで入門なので、ある程度知識がある人は物足りないかもしれませんが、ひとつひとつ経済用語の説明と具体例まですごく丁寧に説明してくれて1章1章がとてもスッキリ読めます。
    マクロ編も読んでみようという気になりました。

  • 経済学の本だが非常に読みやすく、分かり易い本だと感じた。
    特に5章の価格弾力性や、8章の個人投資はわかりやすく勉強になった。

    経済学を考えるときの3つの問
    ・何を社会は生み出すべきか?
    ・どうやってそれを生み出すのか?
    ・生み出されたものを誰が消費するのか?
    は、経済システムの基礎となる考え方を簡潔に表したものだと思う。

    また、個人的に響いたことは、下記のセリフ。
    個人投資で成功するためのアドバイスは結局の所ただ1つ。
    「お金を貯めること。」「それもなるべく早くはじめること」

  • 非常にわかりやすかった。買ってもいい。
    価格弾力性についてのタバコの話は覚えておきたい。

  • 工学系を専攻し、そちらの分野で就職して数年。経済のことなど全く分からずよく分からないシステムに金を持っていかれる生活。
    世の中で何が起こっているのかくらい知らないとと思い、最近経済の勉強を始めようと考えた。
    そこで経済の本で、読みやすそうで出版が最近なものと考えてこれを選択。

    当たり前だよね、というような論理で経済活動・政策が打たれているということが理解できた。
    つまり、非常に平易に書かれているということ。
    恐らく経済をかじったことのある人にとってはとても退屈なんじゃないかなと思う。

    引き続きマクロ編も読んでみたいと思う。

  • 目次
    第1章 経済学とは何か
    第2章 分業
    第3章 需要と供給
    第4章 価格統制
    第5章 価格弾力性
    第6章 労働市場
    第7章 資本市場
    第8章 個人投資
    第9章 完全競争と独占
    第10章 独占禁止法
    第11章 規制と規制緩和
    第12章 負の外部性
    第13章 正の外部性
    第14章 公共財
    第15章 貧困と福祉
    第16章 格差問題
    第17章 情報の非対称性
    第18章 企業と政治のガバナンス
    「The Instant Economist」 Timothy Taylor

  • トランポリンのようなセーフティネット
    経済を知らなければ、まともに議論ができない
    交換価値と使用価値は必ずしも一致しない(ダイヤモンドVS水)
    価格弾力性(価格の変動によって、需要や供給が変化する度合)

  • うーん、私には難しいかも。
    移動時間にパラパラ読む感じだったからダメだったのかな…。
    どんな言葉にも丁寧な説明があるのはよかった。
    マクロ編については読むかどうかは検討中。。

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