思い出が消えないうちに

著者 :
  • サンマーク出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (382ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763137203

感想・レビュー・書評

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  • とても多くの人が亡くなるが、人が亡くなることは当たり前で、そのことで不幸になってはいけないということが最後に書いてあった。

  • 『コーヒーが冷めないうちに』の三弾目。舞台は函館。ここにも過去に戻れるという喫茶店があった。流の母がその喫茶店を経営している。しかし母が渡米、その間、時田数と時田流が函館に行き店を手伝うことになる。数の7歳の娘も同行、過去に戻るためのコーヒーを入れる。「ばかやろう」が言えなかった娘の話、「幸せか?」と聞けなかった芸人の話、「ごめん」が言えなかった妹の話、「好きだ」と言えなかった青年の話、の4話。
    話は過去の2作とつながっていますね。そして、4話通して出てくる数が読んでいる本、「もし、明日、世界が終わるとしたら?」と言う100の質問の本がより一層思いに拍車をかけていると共に、最後にこの本が出てくるところがいいですね。どのように考えるかで方向は変わる、日常を大切にする、そんなことを考えた本。

  • 再読です。でも、忘れていました。このシリーズは、どうしても悲しさ、寂しさが残ってしまう。スペシャル・ハッピー・エンドで終わることはないのかな。

  • 『コーヒーが冷めないうちに』の第3弾、今作は函館の喫茶店「ドナドナ」‥ここでも「フニクリフニクラ」のようにルールを納得した上で臨んだ時間に、短時間ではあるけど行ける‥読み終えてみて、特に第4話‥切なくなりました!スムーズに読めるのですが、私は皆さんが仰るようには泣けませんでした。人は必ず幸せになるために生まれてくる‥心に残りました!

  • 『コーヒーがさめないうちに』シリーズ第3弾

    今回の舞台は函館にある喫茶店「ドナドナ」

    「フニクリフニクラ」と同じように
    ”その席”に座ると、望んだどおりの時間に戻れる。

    「フニクリフニクラ」は唯一ではなかったんだ…
    と思うと、いつものようには気持ちが入り込めなかったが
    それでも、読み進めるうちに
    あぁ、やっぱり好きだわ、と思う。

    そして、最後の1ページで
    じーーーーん。

    この1ページで
    やっぱり第4弾も読みたいと思ってしまった。

  • シリーズ第3作。

    本作の舞台は今までのフニクリフニクラではありません。

    舞台は函館にある「喫茶ドナドナ」。

    そう、そこにも時空を越える椅子がある。

    それぞれの思いを持ってドナドナでも4つの素敵なストーリーが納められていました。

    「コーヒーが冷めないうちにか」から始まった本シリーズの著者は川口俊和さん。

    よくこんな温もりのある物語が文字で表現出来るなぁと思います。

    読者はきっと自分もその場にいるような感覚を体験出来たと思います。

    カランコロン。

    次の物語を繋いでくれることを期待して。


    説明
    内容紹介
    シリーズ100万部突破!
    映画化もされたベストセラー、待望の最新刊!

    伝えなきゃいけない想いと、
    どうしても聞きたい言葉がある。

    心に閉じ込めた思い出を
    もう一度輝かせるために、
    不思議な喫茶店で過去に戻る4人の物語――。

    ・・・

    とある街の、とある喫茶店の
    とある座席には不思議な都市伝説があった
    その席に座ると、望んだとおりの時間に戻れるという

    ただし、そこにはめんどくさい……
    非常にめんどくさいルールがあった

    1.過去に戻っても、この喫茶店を訪れた事のない者には会う事はできない
    2.過去に戻って、どんな努力をしても、現実は変わらない
    3.過去に戻れる席には先客がいる
    その席に座れるのは、その先客が席を立った時だけ
    4.過去に戻っても、席を立って移動する事はできない
    5.過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、
    そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ

    めんどくさいルールはこれだけではない
    それにもかかわらず、今日も都市伝説の噂を聞いた客がこの喫茶店を訪れる


    あなたなら、これだけのルールを聞かされて
    それでも過去に戻りたいと思いますか?

    この物語は、そんな不思議な喫茶店で起こった、心温まる四つの奇跡

    第1話「ばかやろう」が言えなかった娘の話
    第2話「幸せか?」と聞けなかった芸人の話
    第3話「ごめん」が言えなかった妹の話
    第4話「好きだ」と言えなかった青年の話

    あの日に戻れたら、あなたは誰に会いに行きますか?
    著者について
    川口俊和(かわぐち・としかず)
    大阪府茨木市出身。1971年生まれ。1110プロヂュース脚本家兼演出家。代表作は「COUPLE」「夕焼けの唄」「family time」等。本作の元となった舞台、1110プロヂュース公演「コーヒーが冷めないうちに」で、第10回杉並演劇祭大賞を受賞。小説デビュー作の『コーヒーが冷めないうちに』は、2017年本屋大賞にノミネートされた。他の著書に『この嘘がばれないうちに』がある。

  • シリーズ第3弾。

    3作目ともなると、飽きを感じる部分もあった。
    ただ、個人的には過去の2作よりもメッセージ性の強い文章が多くあったように感じた。

    以下、抜粋。

    「魔法じゃないんだから、あの日、私があなたに声をかけたからって、現実が一変したわけじゃないでしょ?苦しい状況は何一つ変わらなかったじゃない?でも、未来に向かってがんばろうって、幸せにならなきゃってがんばったから、今のあなたがあるんでしょ?」

    「終わらない世界で、今、この瞬間に自分がやらなければならないことは、自分の気持ちに正直になることなのかもしれない。他人は関係ない。伝えるべき大切な人がいるのであれば、それは伝えなければならないのだ。」

  • 原作を読んで映画板を見てがっかりってなることが多いんだけれども、このシリーズはならないです。
    原作もさることながら、映画もとっても素敵。
    半分以上泣き続けました。

    思い出が消えないうちに

    思い出は消えませんよね、そう信じたい。


    人は必ず幸せになるために産まれてきているのだから...

  • まさか場所が変わるとは。人が成長していて、物語の展開が面白い。ただ、あれこの人はだれだっけ?というのがあり、シリーズ3冊を連続で読むといいのかもしれない。人が亡くなった時に、周りでは後悔する人がいる。過去に戻れても変えられないこの物語では、「残された人が幸せでいることが、その人の生きた意味になるということ」が何度も出てくる。私たちは過去に戻れないけど、このことは生きる勇気を与えてくれると思った。誰かに生かされている、幸せになることを望まれていると思って、周りを思いやって生きていければと思う。

  • 「もし、明日、世界が終わるとしたら」この問いかけを見たとき、世界が終わる=地球が爆発するとかそういう次元の何かかと何故だか想像してしまう自分がいた。が、この本を読み進めていくうちに捉え方が変化していったように思います。自分も、その周りも、この世界も、永遠なんてなく明日終わりがくる今日はいつの日か必ずやってくる。今日という日の尊さが胸に押し寄せてきて苦しくもあり、大切にしたいと心に留めておきたいなとも思える作品でした。

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著者プロフィール

大阪府茨木市出身。1971年生まれ。小説家・脚本家・演出家。舞台『コーヒーが冷めないうちに』第10回杉並演劇祭大賞受賞。同作小説は、本屋大賞2017にノミネートされ、2018年に映画化。川口プロヂュース代表として、舞台、YouTubeで活躍中。47都道府県で舞台『コーヒーが冷めないうちに』を上演するのが目下の夢。趣味は筋トレ、サウナ、シーシャ。モットーは「自分らしく生きる」。

「2023年 『やさしさを忘れぬうちに』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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