本質を見抜く「考え方」(ポケットブック)

著者 :
  • サンマーク出版
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本棚登録 : 99
感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763199027

作品紹介・あらすじ

「ほんとうのこと」を正しく判断するための「ものの見方、考え方」とは?日本が誇る国際学者が初めて明かした、世の中の「真実」に迫る実践的思考法。

感想・レビュー・書評

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  • はみ出す人が必要。
    好きなもの、面白いと思ったものを選んだからこそ、自分の選んだ道を常に半数し、検証していく。それによって考えは深まり、より確かなものになっていく。

    そこでもうひと踏ん張りする。もう一つの自分自身を常に意識して磨いていくことで、どんな状況にあっても簡単に切り捨てられない大切なものになっていく。迷っている状態というのは、将来への投資。迷いは本当の学びであり、自分を豊にするもの、迷えば迷うほど、思考は深まる。

    どん底を経験した国は企業や人間の心の中に生まれる覚悟から学べるものは多い。
    ドイツの知識人の多くは大学で哲学の学位を取っているから、外国に行くときは、その国の哲学や思想、宗教を調べるが、イギリスは歴史から入り、歴史が大好き。

  • 本質を見抜くための考え方を語っている本。
    結局は自分の頭で考えることが重要ということですが、その考えるにあたっての「考えるヒント」を紹介しています。

    本書では全部で6章、53の「考える(考え方)のヒント」を紹介しています。
    とりわけ、本書では、過去、歴史から今を考えることについて多くのメッセージが語られています。とりわけ、自分自身、日本人という立場でアイデンティティをしっかり持つことが重要と読み取りました。

    そんな中でも、あじゃぱって思ったのが
    考え方03 「宙ぶらりん」に耐えること
     そう、せっかちな自分にはこの「宙ぶらりん」の状態に耐えられず、浅はかな考えで決めて行動してしまいます(笑)

    とても納得がいくのは
    考え方04 必ず「言葉」にしてみる
    考え方06 とにかく一度「結論」をだす
    考え方13 「答え」より「考え方」の重要性を知る
     すぐに答えを知りたがってしまいます。そういう人は考える力が身につかないそうです。反省。
    考え方19 おもしろいと「感じる」ほうを選ぶ
     宇宙兄弟でも似たような表現が出てきました。
    考え方23 「択一」より「共存」を意識する
    考え方45 変化を見る前に「不変」を見る

    ちょっと面白いのが
    考え方32 世と人とは元来「うまくいかない」もの
     ここをスタートに考えれば、うまくいってラッキーと思えるので気が楽ですね。
    考え方37 日欧のエリートを「同じ土俵」に置かない
     日本は平等な民族なのでそもそも欧のエリートの素地がないそうです。

    ほかにもたくさんあるわけですが、このままいくと、全部の考え方をここに書いてしまいそうなので、やめておきます。

    最後に
    考え方21 「迷い」は将来への投資ととらえる
     悩み、惑い、試行錯誤することで自分の考えが広がって、深める訓練ができるそうで、迷いから逃げちゃだめだそうです。

  • 20140126いまいち

  • 決まったことをルールに則ってやり切るというのは出来る。
    でもゼロから何かを創り出すことが苦手。
    というかやったことが無い。
    でも企画会社と自称する会社に15年超。

    アイデアだったり、企画だったりといった書籍を読み漁り始めた中で出会った本。
    きちんとハラオチさせるためには、乱読よりも熟読が良いのかもしれないが、まずは自分の直感を信じてガンガン読み漁る!!



    著者のことはよく知らなかったが、ものすごく日本という国を愛されている方だということが伝わってきました。
    こういう考え方は否定出来ない。
    自分自身が同じように出来るかは別ではあるが。

    本質を見抜けるかはわからないが、間違いを減らすための技術として、
    「自分に都合のいい論理」を調達しない
    ということが挙げられている。これは注意しないと。

    論理的であると整理されたものでも、立場、目的が違えば正しい論理ではない。でもなんとなく筋が通っている様な話に切り返せるだけの知識、ボキャブラリーが必要だなぁ。。。

  • ●ともかくも「言葉」にし、「仮説」を立て、「結論」を出すこと。暫定的な「結論」であろうとも、自分なりの「像」を作ることで目的意識が養われる。目的意識があれば、効率よく情報を集めることができる。「結論」や「仮説」は徐々に修正していけばよい。「自分の頭で考える」とは以上のようなことを言うのであって、自分で考えたからこそ、責任も生じるし、「間違っているかもしれない」という不安も抱く。それゆえ断定的にものは言えなくなるものだ。(逆に、断定的にモノを言う人間に注意)
    ●この「不安」、「宙ぶらりん」の状態に耐えること。それに耐え切れず行動してしまうと、破局を招く。「タイミング」をよく見計らうこと。
    ●自分のお気に入りのセオリーを3つほど用意しておき、それを現実に当てはめてみるとよい。

  • すごくためになった。歴史の見方、自分の考えをもつ手法がわかった。また読み返したい。

  • いままでの考え方の本の中で一番わかりやすく、使えると思った。
    ★5に限りなく近い。

    イギリスで国際政治学の研究を通じで得た著者のイギリス流人生戦略は本質を浮き彫りにしたわかりやすい口調だし、イギリスに留学したからこそわかった日本の独自の文化の良さの再認識させられた。

    自分は1章が一番実践的で好きだ。

  • 「考え方」という単なるハウツーにとどまらない、腰をすえた論説であると思う。とくに若いひとにむけたメッセージとも読み取れる。
    こうした本がより一層ひろまることを願いたい。

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著者プロフィール

1947年、大阪府生まれ。京都大学法学部卒業。英国ケンブリッジ大学歴史学部大学院修了。京都大学助手、三重大学助教授、スタンフォード大学客員研究員、静岡県立大学教授、京都大学教授を歴任。石橋湛山賞(1990年)、毎日出版文化賞・山本七平賞(1997年)、正論大賞(2002年)、文藝春秋読者賞(1999年、2005年)受賞。専門は国際政治学、国際関係史、文明史。主な著書に『帝国としての中国――覇権の論理と現実』(東洋経済新報社)、『アメリカ外交の魂』(文藝春秋)、『大英帝国衰亡史』(PHP文庫)、『なぜ国家は衰亡するのか』(PHP新書)、『国民の文明史』(扶桑社)。


<第2巻執筆者>
小山俊樹(帝京大学教授)
森田吉彦(大阪観光大学教授)
川島真(東京大学教授)
石 平(評論家)
平野聡(東京大学教授)
木村幹(神戸大学教授)
坂元一哉(大阪大学名誉教授)
佐々木正明(大和大学教授)

「2023年 『シリーズ日本人のための文明学2 外交と歴史から見る中国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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