検索は、するな。

著者 :
  • サンマーク出版
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感想 : 71
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  • Amazon.co.jp ・本 (167ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763199102

感想・レビュー・書評

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  • 倒産したワイキューブ元社長の著作。
    己の書かれたことを実践すれば、こういう事態を招かなかったはずだ。
    “「3匹のこぶた」は、誰が一番賢いか?” や
    “結論はあらかじめ「きめておく」”など参考になる言葉が多い。
    まとめると『検索を したい答えは すでにある』といったところでしょうか?

  • アイディアとはゼロから生み出されるものではなく、そこにあるが誰も気づいてないものをちゃんと見つけること。
    仕事で求められるのは他人が解けない問題を解くことにこそ価値がある。
    自分の仕事についてきちんと考えてきた人は、他人の仕事を見たとき、そこに至るまでのプロセスが見えてくる。
    深く考えるということは、様々な目線で1つの物事を考え尽くすこと。
    意識的に考えなければできないことを常に自分に課していくこと。
    1つのことを考え続けた思考の総量が作りだすプロフェッショナルならではの味わい。

  • 「自分の頭で考えろ」ということをひたすら繰り返している。これまでのような独特な考え方や表現もなく、あまり面白くない。

  • 仕事における考えることの大切さ、考える技術を学ぶために読んだ本です。

    この本で学んだことは、

    ・本当に仕事ができるようになるために必要な才能は、アイディアを思いつく能力ではなく、どこまでも深く物事を掘り下げていける能力である。よって、重要なのは思考に費やす時間である。

    ・相手が自分に何を求めているかを受け取るために、要するにこれはこういうことなんだと置き換えることを習慣化する。

    ・仕事はまずとことん大局観で考えて、仕事の本質を見誤らないこと、次に細部についてとことん細かく突き詰めること。

    という点です。

    普段実務に追われ、振り返り、考える時間があまりにも少ない毎日。
    今後は、仕事について考えることを習慣化したいと思います。

  • 個人的には昔の著書の方が尖っていて好きだった。
    年齢とともに丸くなっている印象を感じる。
    (会社の地下のバーが無くなってしまったのは残念。)

    ただ、この本で書かれている「自分で考える」ということの重要性は書いてある通りだと思う。
    年長者が自分の経験を若手につたえる自己啓発本としてはよくまとまっていると思う。

  • 【MM285 mylibrary 2010/3/10】



     本日ご紹介する1冊は、こちらです。


                  安田佳生『検索は、するな。」(サンマーク出版、2009年)


     著者の安田佳生さんは、採用や研修のコンサルティングを行う、株式会社ワイキューブ設立し、社長業のかたわら、セミナー講師、
    書籍の執筆などを行っています。
     30万部ベストセラー『千円札は拾うな。』では、足元の千円札に目をとられている間にチャンスを逃しているかもしれない、し
    っかり前を向いて、ポジティブに行動しようという、非常に前向きなメッセージが込められています。


      参考:『千円札は拾うな。』http://tinyurl.com/yatozf2


     そんな安田さんの今回の作品も非常にポジティブな内容です。

     タイトル「検索は、するな。」には、情報が溢れるこの時代に、少しでも分からないことがあると、安易にネット検索によって答え
    を探そうとし、全く考えることをしなくなった現代人に警鐘を鳴らす、そんな意味が込められています。


     本文より引用した内容は、読みやすい中にも、非常に参考になると思います。ぜひお読みください。



    プロローグ
    「人は何かを知りたいときに、すぐにその答えを外に求めようとする。
     誰かに聞いたり、本を読んだり、ネットで検索をしたり。
     だが、いくら探しても答えは見つからない。
     答えは唯一、あなたの頭の中にしか存在しないからだ。
     頭の中に答えがある。いや、頭の中にしか答えはない。」

    「仕事ができるようになるためには、仕事ができるようになるための訓練をしなくてはならない。
     (中略)
     ただし、そこにはひとつ大きな問題がある。
     ビジネスというフィールドには、『こうすれば必ずうまくいく』という、受験やスポーツのような普遍的な練習メニューが存在しない
    のである。
     では、どうすればいいのだろう。
     ビジネスの世界でメニューを手に入れる唯一の方法、それは自分自身の手でメニューを作り上げることだ。
     答えを手に入れるのではなく、答えの出し方を手に入れる。
     遠回りに感じるかもしれないが、実はこれが最短距離なのである。そしてこれ以外に、メニューを手に入れる方法はない。」


    「新しいものを生み出す『アイデア』は『ひらめき』だと思われているが、私はアイデアはひらめきではなく、『発見』だと思っている。
    アイデアとはゼロから生み出されるものではなく、そこにあるが誰も気づいていないものをちゃんと見つけることだ」
    「だからこそ私は、あえて誰もが無視して生きているようなどうでもいいことを、ときどきねちねちと考えることにしているのだ。」
    「仕事で求められるのは、時間さえあれば誰でも解ける2問目から10問目までを解くことではない。他の人が解けない1問目を解くこ
    とにこそ価値がある。」
    「100点を取るため、つまりあと10点を取るためには、その10倍も100倍も頭を使って考えることが必要なのだ。(中略)つま
    り、90点で伸び悩む人に不足しているのは、学力ではなく、答えが出るまでひとつの問題を考え続ける力だということだ。」
    「仕事ができるかできないということは、『混沌とした多くの情報の中から、それが仕事の本質にかかわる情報かどうかを判別する能力』
    を持っているかどうかということだ。」
    「結果として『できる』ということはとても重要だが、どのようにしてできるようになったのかで、その価値は大きく違ってくる。」

    「世の中には考えて生きている人と、考えないで生きている人がいる。そして、本当の意味で考えて生きている人は、絶対に成功する。」
    「ビジネスの世界では、秀才に勝てる天才はいない。
     なぜなら、天才はなまじ天賦の才があるために『考える』ことを怠ってしまうからだ。
     ビジネスで成功するために本当に重要なのかは、頭がいいかどうかでも、才能があるかどうかでもない。
     どれだけ深く考えているか、どれほど長く考え続けているかである。」
    「頭がいいか悪いかより、考えているかいないかが重要なように、同じ『考えている』でも、何を考えているか、どこまで考えているか
    ということが、実はとても重要なのだ。」
    「深く考えるということは、さまざまな目線でものごとを考えつくすことといってもいい。」
    「人は『成功』と『失敗』があると、成功を見てその秘訣を知ろうとする。
     しかし、成功をいくら見ても本当に大切なことはわからない。
     なぜなら、成功の『型』は常に変化しているからだ。時代によって人が求めるものは変わるし、相手によっても求めるものは違う。
     でも、失敗の要素というのは、時代が変わっても、相手が変わっても、実はあまり変化しない。」

    「普段考えているようなことはいったん脇にどけて、普段考えないことをあえて深く考えると、視点は劇的に変わる。
    「本当に仕事ができるようになるために必要な才能は、アイデアを思いつく能力ではない。どこまでも深くものごとを掘り下げていける
    能力だ。」
    「どんな人でも、どんな疑問でも、それをずっと掘り下げていくことさえできれば、必ず答えは見つかる。」
    「大して才能などなくても、真剣な思考の時間を積み重ねれば、頭はどんどんよくなっていく。」
    「最初から答えはいくつもあると思って考えた方がいい。」
    「答えを出すために考えるのではなく、思考を深めるために考える。」
    「成長できないのは、どうせまずいに決まっていると口に入れようとしない『食わず嫌い』タイプと、味わうことをしないまま飲み込む
    『丸のみ』タイプの人間である。」
    「仕事においては『大きく考える』ことと『細かく考える』こと、両極の軸を持つことが重要だ。」
    「とことん大きく大局観で考えて、仕事の本質を見誤らないこと。そして細部についてとことん細かく、突き詰めること。」
    「勇気を持ってチャレンジするために必要なのは、過去の成功体験を捨てることだ。
     失敗ポイントは、必ず失敗を招いてしまうので、どこまで成長しても決して忘れてはいけない。
     だが、成功のレシピは習慣化し、見なくてもできるようになったらできるだけ早く捨てた方がいい。いつまでも持っていると、人間は
    ついそれに頼りたくなるからだ。」

    「息子にはこう言おうと思っている。
     なぜ勉強しなければならないのか。
     それは、自分の表現したい思いを自分の中で形作り、表現するために必要な思考力を身につけるためだと。」
    「仕事に感情を交えない人は、いい商品を作ることも、商品を売ることもできない。」
    「できる営業マンとは、『感情のコミュニケーション力』の高い営業マンなのである。
     感情のコミュニケーション力は、その人の感性に比例する。」
    「もしかしたら、人間が一番コミュニケーションに問題を持っているのかもしれない。動物は『言葉』を持たないので、人間のような高
    度な意思の疎通はできないと思われがちだが、本当は逆なのではないだろうか。」
    「言葉は正確そうで、実はとても曖昧なものだ。」
    「だから私は、常に『言ったことは伝わらない』ということを前提にものごとを考えるようにしている。」

    「『生きるためのスキルを身につけること』と、『何のために生きるのかという哲学的な問いを考えること』、その両方のバランスを自
    分で決めておかないと、人生を踏み違える危険性があるということだ。」
    「モチベーションさえ上がれば仕事ができるのに、と言う人がいるが、それはウソだ。モチベーションが高くても仕事ができない人はい
    るし、モチベーションが低くてもきちんとした仕事をする人はいる。
     人生は長い。その間には、絶好調のときもあれば、絶不調のときもある。そして、好調でも不調でも、私たちは仕事をしなければなら
    ない。」
    「仕事はつらいときも楽しいときも、モチベーションなど上がらなくても、やらなければならないことはやらなければならない。
     そのとき必要なのは、『責任感』と『集中力』だ。」




    「ノウハウ本」では教えてくれない、二十代で「仕事ができた人」が三十代で伸び悩む本当の理由。『千円札は拾うな。』で話題を呼ん
    だ、思考の錬金術師・安田佳生が明かす、「マグマが出るまで考える」技術と極意。

    プロローグ
    Part1 すべては脳みそから始まる
    Part2 自分の頭で考える
    Part3 温泉はいらない、マグマが出るまで掘れ
    Part4 伝える極意 感じるセンス
    Part5 「好き」が決める、世界の行方

    http://tinyurl.com/y8opm2h

  • タイトルは、無思考に情報を鵜呑みにしてはいけないという意味だろう。
    20代、新人の仕事ぶりとしては、教えてもらった基本を守ることが大切だが、30代ともなれば本来の目的や目標を深く考え続けるなかで自分なりの答えを見出していくこと。その答えは検索では得られない。
    ちくわの穴について考えるように、どうでもいいことと認めつつ、本質を自分で熟慮する、答えの出し方はそんなところにある。
    11-78

  • 表題と中身がだいぶちがいよーなきがする
    人生論をかたっているので。。。。
    グーグルを否定する内容を期待した人は
    がっかりするだろう

  • まぁなかなか良かったな。

  • ■マインド
    ①アイデアとはゼロから生み出されるものではなく、そこあるが誰も気づいていないものをちゃんと見つけることだ。
    ②自分ごとにする。自分がオーナーになったつもりでクライアントの会社をみるように。
    ③ノウハウとしてまねるのではなく、なぜそういう売り方をすると売れるのか、なぜそういう営業トークだとお客さんは買う気になるのかということを、自分の頭で考え、答えを見つけ出していくことである。
    ④自分で作るというプロセスを経ている人は、相手のプロセスを共有して味わうことができる。
    ⑤中小企業にはつぶれたらどうしようという不安が付きまとう。しかし、だからこそあえて、「つぶれなかったらどなるのか」ということを自分に問うことも重要だと思う。
    ⑥人は使う言葉によって、思考が変わり、それがその人の性格の差になっていく。だとすれば、人は使う言葉を変えることによって性格を変えることができる。
    ⑦好きは損を超えることができるが、得が嫌いを超えることはできない。

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