人はなぜ御用学者になるのか: 地震と原発

著者 :
  • 花伝社
3.00
  • (0)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 17
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763406712

作品紹介・あらすじ

科学者はなぜ簡単に
国策になびいてしまうのか?

最前線の科学者とは孤独なものだ
御用学者は原子力ムラだけにいるのではない
地震学を中心に、科学と科学者のあり方を問う

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • くどい所もあるが、中々辛辣な社会批評の視点があり面白く読め勉強になった。

    寡聞にして、筆者が国策捜査の犠牲(少し大げさかな)になったのはよく知らなかったが、科学者が陥りやすい落とし穴について、本音でよく書かれている。島村さんだから、ここまであけすけに書けた面がある。

    筆者の主張する通り過去の事実や、最近でも小保方さんの事件なども、正しく同じ経過を辿っているように思う。よく、基礎研究には金が入ってこないという話を聞くが、ここを変えないと、耳触りの良いことを言って資金を得ようとしたり、売名行為をする研究者は後を絶たないのではないか。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1941年東京生まれ。東京大学理学部卒。同大学院修了。
理学博士。東大助手、北海道大学助教授、北大教授、CCSS(人工地震の国際学会)会長、北大海底地震観測施設長、北大浦河地震観測所長、北大えりも地殻変動観測所長、北大地震火山研究観測センター長、国立極地研究所長を経て、武蔵野学院大学特任教授。ポーランド科学アカデミー外国人会員(終身)。
自ら開発した海底地震計の観測での航海は、地球ほぼ12周分になる。趣味は1930-1950年代のカメラ、アフリカの民族仮面の収集、中古車の修理、テニスなど。

「2016年 『富士山大爆発のすべて』 で使われていた紹介文から引用しています。」

島村英紀の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×