パターン・ランゲージ:創造的な未来をつくるための言語 (リアリティ・プラス)

  • 慶應義塾大学出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784766419870

感想・レビュー・書評

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  • パターン・ランゲージは建築やソフトウェア構築において、ある状況で発生する問題の解決方法を抽象化したパターンの集まりである。有限個のパターンを繋げ関連させ、言語化することで無限の関係を記述することができる。
    建築家のアレグザンダーが唱えたもので建築においては253のパターンがある。"窓のある場所"、"守りの屋根"、"活動の節点"などがあり、それぞれがある状況における問題の解決策になっている。
     パターン・ランゲージ1.0は建築など有形のものを対象とし、2.0は無形のソフトウェアなどに適用する。そして、3.0は人間の世界を記述する。竹中平蔵との対談で政策をデザインするパターン・ランゲージを作る様子はわかりやすい。
     しかし、例えば同じ要求に対する建築物を別々に同じパターン言語でデザインしても全く異なる結果になることがある。良いものと、悪いもの。
    生き生きとさせるための"センター"が必要なのだそうだ。アレグザンダーの最新に著作である"ネイチャー・オブ・オーダー"にこのあたりのことが書かれているとのことであるが難解だ。
     生き生きとさせるためには従来のアーキテクトという役割だけでは駄目で、設計だけでなく建造もできる"アーキテクト・ビルダー"というロールが重要になるのだそうである。

  • 数年前、SFC ORFで耳にしたパターン・ランゲージ、暗黙知の経験のパターンを言語化して伝える手法。当時は、まちづくりの経験を共有・伝達する手段として面白いと思ったが、未だに腑に落ちない自治体の内部統制と監査といった検証分野でのデザインの構築にも使えそうな気がして読み返し なう。

  • 細胞の喩えはしっくりきたかな。

  • アレクサンダーの名作がこのように発展しているのは驚きです。

著者プロフィール

慶應義塾大学総合政策学部教授。
専門分野:創造実践学、創造哲学、未来社会学。

「2023年 『総合政策学の方法論的展開』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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