ガダルカナル戦記 第3巻 (光人社ノンフィクション文庫 49)

著者 :
  • 潮書房光人新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (698ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784769820499

感想・レビュー・書評

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  • インタビューが多く長編にも関わらず読みやすかった。

  • 現地の情報と兵站の軽視、セクト主義にとらわれた軍・政府上層部に加え、エリート意識と出世主義に凝り固まった参謀が考案する無謀な作戦と戦術の矢面に立たされたのは、貧しい兵装で、ひたすら命令に従うだけの兵士たち。
    上官の命ずるまま、砲爆撃の援護もない中を、敵の銃撃の真っ只中に突進させられ、負傷すれば食料も医薬品もないまま放置させられ、あまつさえ病気・怪我や飢えにより自力で動けない者には自決を強要させられる。
    もはや戦闘能力が完全に失われているにもかかわらず、「戦陣訓」の教えのためか、降伏して捕虜になることすらできない。
    かくも兵士=国民の命を軽視した軍隊など、滅びるべくして滅びたと言っても過言ではなかろう。
    しかし、わたしたち日本国民は、かような無謀な戦闘・戦争から何を学んだのだろう?その学んだはずのことは、現在に生かされているのであろうか?
    新型コロナ禍に見舞われ、政府がその具体的方策を見出し得ないまま感染が拡大つつある現今と重ね合わせられるところが多々感じられ、些か暗澹たる気持ちにさせられた。

  • 1〜3巻とも分厚いがオススメ。当事者の証言も多くて読みやすい。<br />
    詳しい感想は<a href="http://zero.s79.xrea.com/zero/archives/2004/11/post_21.php">こちら</a>

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著者プロフィール

1934年生まれ。1964年、文芸誌「新潮」に小説を発表し、作家デビュー。1970年『弱き者は死ね』で小説現代新人賞を受賞。著書に『ミッドウェー戦記』『ガダルカナル戦記』『ドキュメント太平洋戦争全史』(いずれも講談社文庫)、小説『弱き者は死ね』(廣済堂)、『尾張の宗春』『踊る一遍上人』(以上、東洋経済新報社)、ノンフィクションに『戦時少年ヒロシ』(光人社)、『東條英機』(光人社NF文庫)などがある。

「2016年 『佐助と幸村』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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