動物農場- Animal Farm【講談社英語文庫】
- 講談社インターナショナル (2007年6月13日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
- / ISBN・EAN: 9784770040787
感想・レビュー・書評
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動物に関する単語などは分からなかったが、平易な英語で書かれており、ストーリーを分かっていればスラスラ読める
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三葛館Brush Up English 837.7||KO
本書は、英語で書かれた『Animal Farm』が多読用のリーディングブックとして発行されたものです。物語の中に登場するのは農場を経営するジョーンズ氏とおかみさん、そして農場の動物たちです。お酒を飲んでばかりで、過酷に動物たちを支配するジョーンズ氏に変わって、動物たちが自ら楽園を築こうとして立ち上がります。しかし自分たちで支配を行なうことによって、人間がいた時より過酷に、抑圧的に変貌していく動物社会が描かれています。99年には同名で映画も発表されました。それぞれの動物たち、そしてジョーンズ氏や人間にはモチーフとされている人物が存在します。帝政ロシアからソビエト連邦への移行に伴い全体主義やスターリン主義を痛烈に批判したこの本は、今でも不朽の名作となっています。レーニンやスターリン等歴史上の人物を知ってこの本を読むと、また一段と面白さがアップするかもしれないです。
(うめ)
和医大図書館ではココ → http://opac.wakayama-med.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=62952 -
革命により王政の支配が崩れ、平等な社会への希望が生まれる。しかし、すぐにその均衡は崩れ、独裁政治に移行し、最後には革命以前よりも厳しい恐怖政治の中で不平等社会が確立する。そのプロセスが、動物の社会という形で戯曲化されながら、分かりやすい比喩の中で、詳細に記述されていく。
原書に挑戦したが、比較的英語の単語・表現が容易で話の流れを大体理解できた。
この話の中では、思考力の有無と、ことばへの理解・無理解が相互に連関し、そのことが大きく立場や人生を揺るがす社会的な役割を果たしており、ことばの持つ力のうちの暴力性や虚偽性を痛感した。思考力と連関する書き言葉や学力言語に関して、そうした「ことば」の存在こそが悪なのではないか、と訴える一方で、その悪を暴くことができるのもまたことばなのだ、と筆者は言いたいのではないかと思った。
作品の中では特に、必死で働くこと、支配者を絶対化して従うことを善としてきたBoxerが、ぼろぼろになって初めてその偽りの善を悟り自分の安楽を選ぼうとするが、その最後のチャンスを暴力的に奪われ、その最期も描かれることのないある種の匿名的存在に追いやられる場面が一番辛かった。 -
思わず目を背けたくなるような彼らの世界。だんだん、だんだん歯車がずれていく。あれ?でもこれって人間の世界でも一緒でしょ?あれ、この動物、誰かにそっくりじゃない?文豪ジョージ・オーウェルの社会風刺。
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実はまだ読んでる途中。英語なんだもの。
ケルアックの『路上』が終わらない!!