子どもに語る北欧の昔話

  • こぐま社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772190367

感想・レビュー・書評

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  • スウェーデン、フィンランド、デンマーク、アイスランド、ノルウェーやら北欧の五カ国から厳選された昔話。
    こども向けだったのであっという間に読めました。
    特に最後の木のまたアンティの話にはやられました。
    実直で、日々の働きを大切にすること。
    厳しい環境の中で育った北欧人の魂を感じさせられます。
    ヘンゼルとグレーテルにも似た話もあり、グリム童話が今度は気になってきました。

  • りすとてぶくろと針(フィンランド)
    針って~

    北風をたずねていった男の子(ノルウェー)
    この話好き
    粉飛んだら、元にもどせないもの

    銅のなべ(デンマーク)
    なべが何かを作ってくれるのではなく、もってきてくれる!というのがツボだった 笑

    屋根がチーズでできた家(スウェーデン)
    トロル女との対決もの
    ちょっとヘンゼルとグレーテル入ってるわ

    小さいおいぼれ馬(デンマーク)
    このパターンもよくあるが、馬とはね
    お姉さんもし会わせになってるといいな

    正直な若者とねこ(アイスランド)
    古今東西、ねこはやはりねずみをとるのね


    トロルとうでくらべをした少年(スウェーデン)
    うでくらべではなく、知恵くらべだよね
    時々、知恵比べってずるいときもあるって思う

    トッリレヴィップ(デンマーク)
    これも類似話あるやつ
    でもニッセが娘を嫁にもらえなくても、その後の人生に糸紡ぎをしなくていいように計らってくれるのが、泣ける
    グリムの「ルンペルシュティルツヘン」「三人の糸つむぎ女」の類似

    いのちの実(デンマーク)
    りんごはいのちの実なんだね
    いのちを助けてもらっても、結婚したくないというお姫さまの気持ちは大事にしてあげてほしい、と思ったりする 笑


    リヌスとシグニ(アイスランド)
    リヌスは王子
    シグニはかしこい娘

    最期の段落あたりの王さまを称えるところは、アイスランドの「サガ」っぽいらしい

    おんどりときつね(ノルウェー)
    だましあい
    おんどりの勝ち

    赤いめ牛(デンマーク)
    娘を嫁にしたい王さまって~ダメじゃん
    め牛はおばあさんなの?
    どうして王女はめ牛のいうことを聞かないの
    でもそれでいいのが、よくわからない
    と読み方が大人でまいるわ
    最期はちょっとシンデレラ的になる

    グリムの「千枚皮」と類似
    屋敷こびと(フィンランド)
    だれにでも親切に
    日本語にすると、座敷童子なのかなあ

    ドブレ山のねこ(ノルウェー)
    いろんなトロルって???
    妖怪図鑑みたいなことイメージしてる
    ねこが最強なんだね

    木のまたアンティ(フィンランド)
    人間にとって一番の幸せとは~
    「人間の一番の幸せは
    大地とともに働くこと。
    木を切りたおし、根を掘りおこし、
    石を集めて、水路をつくり、
    地面をたがやすこと。
    それが一番の幸せなのだ。」
    納得だ

    ポホヨラという地名は、フィンランドの民族叙事詩カレワラに歌われている大切な地名

    昔話にも、みにくい、と美しいは出てくるが
    それがいつもいったりきたりしている

  • フィンランドの民話で「ポホヨラ」「ロウヒ」という、カレイラ(=フィンランド神話)にも出てきたワードが出てきたが、やはり双方は繋がっているのか?

  • おんどりときつねは中高学年に良いそう。屋敷こびと、りすとてぶくろと針も面白かった。

  • 7月3日

福井信子の作品

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