くまのピエール

  • こぐま社
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本棚登録 : 121
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (104ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784772190787

作品紹介・あらすじ

ピエールは、スティーヌの家で暮らす小さなくまのぬいぐるみ。はじめて見た月を、硬貨と間違えて取りに行こうとしたり、雪玉のなかに閉じ込められてしまったり、バイクのタイヤを坂だと思ってひたすら登り続けたり……。勘違いから、いつもおかしなハプニングを巻き起こすピエール。これは、そんなおとぼけ屋のくまの、ゆかいな日々のお話です。

感想・レビュー・書評

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  • おもちゃ屋の棚で番犬代わりに陳列されていたくまのぬいぐるみは、ちょっとした失敗からお店をめちゃくちゃにしてしまい安値で売られる。買った女の子スティーヌはそのくまをピエールと名付ける。
    ピエールは好奇心旺盛で早とちり。
    月を20クローネ玉と思いこんで取りに走ったり、花壇に置かれた石をじゃがいもと思い込んで玄関前に並べたり、雪の上で転がって雪だるまになってしまったり、夏の海では海藻や網が絡まって変な犬だと思われたり……。
    くまのぬいぐるみピエールとスティーヌの心温まる愉快なお話7篇を集めた短編集。





    ******* ここからはネタバレ *******

    ナントモかわいらしいファンタジーです。
    くまのぬいぐるみピエールは、どうも生来のドジのようです(笑)。
    次々に勝手な思い込みからいろいろやらかしますが、その度に優しい結末が待っています。

    このお人形ドラマの暗黙の了解は、動いているところを子どもは見ても良いということ。
    あれ?おもちゃ屋さんもピエールが動くことを知っているようでしたが……(笑)???

    月を取りに行く話とかはありふれていますし、足についた雪のせいで大人と間違えられるなどには、ちょっと荒唐無稽感も感じますが、小学校低学年ならこれは大丈夫なのでしょうか?

    お話も挿絵も著者イブ・スパング・オルセンによるもの。
    最初はモノクロだった絵が2000年の改訂版からカラーになったそうです。
    原書が1971年に出されていますから、大変なロングセラー本ですね。

    挿絵で驚いたのは海の絵。
    女の子のスティーヌもトップレスなんですね!!さすが北欧と勝手に納得してしまいました。

    正直お話自体に古さも感じましたが、幼年童話の定番でもありますね。
    刺激は少ないですが、悪くもないと思いました。
    私の個人的な感想としては、お話よりも絵が良かったです。

  • 原題 PJER BRUMME historier om en lille bjorn
    by IB spang olsen 1971

    くまのピエール
    菱木晃子訳 2022

    街のおもちゃやのぬいぐるみのくまのピエールは、しっぱいばかり

    ある夜、おもちゃやでクレーンと除易機関車を助けようとして、大混乱に。

    おもちゃ屋の女の人に2クローネで売られてしまう
    もともと、102クローネなのに


    そこににわとりの足輪を買いに来た女の子スティーヌに買われて、スティーヌのうちの子になる

    それから、スティーヌの家であれこれやらかす

    「お手伝いはまかせて」

    お手伝いのつもりが邪魔してばかり
    でもピエールはいたって真面目に、お手伝いをしているつもり

    「二十クローネ玉をおいかけて」


    「はじめての雪の日」
    「ピエール、大ピンチ」
    「走れ、ピエール」
    「さんざんな海水浴」

  • この手の物語はいつも、飼い主(持ち主?)の女の子の器の大きさに感心する。

  • 噂どおりの可愛さ

  • ドジで憎めない、クマのぬいぐるみのピエール。全然悪気なく色々やらかしてしまうんだけど、その姿がかわいくていじらしい!思わず「ぷっ」って何度も吹き出してしまいました笑
    同じようにクマのぬいぐるみを主人公にした「くまーのローラ」と雰囲気が似てるかな。

  • 訳された菱木さんによると、原著から縦組みの日本版に仕立てるのが大変だったということだったが、その甲斐あって、読みやすくかわいい童話集になっている。
    煙突そうじの伝言のその後が気になる。

  • くまのぬいぐるみのピエールがとてもかわいい幼年向け童話。

  • ただただ可愛いファンタジー。
    ピエールがおバカで可愛い。
    挿絵もすごく可愛い。
    裏表紙のスティーヌがピエールをぎゅーってしてる絵がお気に入り。
    癒されて癒されてしょうがなかった!

  • おもちゃ屋で売れ残っていたくまのぬいぐるみは、スティーヌに2クローネで買われていきます。そしてピエールと名付けられ、スティーヌと暮らし始めました。スティーヌといっしょに、何でもやろうとするピエールだが、次々と思わぬ展開が起きます。低学年向きの楽しいお話。

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著者プロフィール

1921年 、コペンハーゲン生まれのデンマークの国民的絵本作家。美術学校でグラフィックアートを学び、教職についていたが、挿絵と絵本に専念するようになる。代表作として「はしれちいさいきかんしゃ」(’56年)や日本でもロングセラーになっている「つきのぼうや」(’62年)などがある。

「2017年 『あめ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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